ご覧頂き誠にありがとうございます。
今回は「「静かな人」の戦略書」についての記事となります。
■著者
ジル・チャン(Jill Chang)
ミネソタ大学大学院修士課程修了、ハーバード大学、清華大学でリーダーシップ・プログラム修了。ハーバード・シード・フォー・ソーシャル・イノベーション、フェロー。アメリカの非営利団体でフィランソロピー・アドバイザーを務める。本書は台湾でベストセラー1位となり、20週にわたりトップ10にランクイン、米ベレットコーラー社が28年の歴史で初めて翻訳刊行する作品となり、第23回Foreword INDIES「ブック・オブ・ザ・イヤー」特別賞に選出。現在は母国の台湾・台北市に拠点を置きながら、内向型のキャリア支援やリーダーシップ開発のため国際的に活躍している。
■まとめ
- 無理に「元気いっぱい」になる必要はない。
「活発」「ほがらか」「楽しい」「ポジティブ」「元気いっぱい」
社会のメインストリームの価値観は単一基準になりがち。
その基準を満たそうとするうちに自分を見失う。
私は別に他の人たちより劣っているわけではない。
ただ違うだけ。
本当の自分を見失わず、自分らしくいる。 - 重要なのは、自分がもっと価値を生み出せる仕事を見つけること。
→一番やりやすい仕事とは限らない。
理想の仕事を探す中で、ほんの少しかじっただけで自分のやりたい仕事が見つかる人はいない。
キャリアの先の先は変化して分からない。
チャンスがあったら飛び乗る! - なじむために必要なこと
「仲間を見つける」
「仕事の能力を示す」
「明確な成果を出す」 - 直接話すことで問題は簡単になる。
- もし相手が一方的に怒鳴り続けていても、無理して反論したり、慌てて説明する必要はない。
まず落ち着いて、相手の立場から問題を考えてみる。
一歩引いて、参戦を遅らせる。 - コミュニケーシで重要なのは、どう伝えるのではなく、自分の伝えたい情報を相手に十分理解させること。
- 「感情的な人」というレッテルを張られてしまっては、決して良い結果には繋がらない。
- 人々が注目するのは、なぜそういうことをしているのか?
こんなことやっています(=何を)、こんな方法でやっています(=どのように)ばかりを話したくない。 - リーダーの4台タイプと攻略法
- 主導型リーダー:状況をコントロールしたい。
目的指向、進捗を細やかに報告が必要。
企画書は、1Pで概要を出す。 - 感化型リーダー:新しことが大好き。
社交的で細目にコミュニケーションをとる。
企画書は見栄えが大切。 - 安定型リーダー:伝統や和を重視する。
温かい人柄、現実味のある企画を好む。
企画書は事務的な内容。 - 慎重型リーダー:正確なデータで判断する。
時に完璧主義、論理的で細部にこだわる。
企画書は厚いほうが良い。
- 自分自身を理解すること。だがそれに縛られないこと。
自分をよく知ることによって、自分の限界を意識的に超えられないようになる。
内向型、外向型というレッテルで自分の可能性を狭める必要はない。
■感想
日本のオールドスタイルの働き方は、体育会系。会社・上司のスタイルに合わせることができる外向型の人間が多くのチャンスを掴む。しかし、今は違う。伝統的な日本の働き方の神話は崩れ、上司をロールモデルとすると、時代の変化に対応できない。
本書は、内向的、外交的どちらが良いという話ではなく、他者とのコミュニケーション方法、キャリア設計、ライフスタイルなど多くのヒントを得ることができる。内向的な人は、思慮深く、内省することができる。その力をうまく使うことで、自分らしい人生を歩むことができる。手元に置いて、悩んだ時に読み返したくなる一冊。
最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。
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