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今回は『ポイント経済圏20年戦争』についてレビューと要約の記事となります。
著者
名古屋和希(なごや・かずき)
1979年東京都生まれ。2004年慶應義塾大学経済学部卒業後、産経新聞社入社。08年に日本経済新聞社に入社し、経済部と企業報道部で中央省庁や金融機関、企業などを取材した。11年の東日本大震災時に特別取材班記者として被災地に半年間駐在。17年に退社し、フリー。20年英カーディフ大学大学院優等修士号(政治コミュニケーション)取得。21年にダイヤモンド編集部に加入し、22年よりダイヤモンド編集部副編集長。
1. 本書の概要
『ポイント経済圏20年戦争』は、Tポイント誕生から始まる、日本のポイント経済圏の20年の歴史を克明に描いたビジネス書です。楽天ポイント、dポイント、Vポイントなど、主要なポイントサービスの誕生から競争、そして再編までを、企業の裏側での駆け引きや戦略、そして業界全体の変遷を交えながら詳細に解説しています。
本書は、単なる経済史にとどまらず、ビジネス戦略、マーケティング、企業間競争など、様々な角度からポイント経済圏を読み解くことができる貴重な資料となっています。
2. 本書の要約
本書は、Tポイント誕生から始まり、楽天ポイント、dポイント、Vポイントなど、主要なポイントサービスの誕生と成長、そして激しい競争の過程を克明に描いています。
- Tポイントの誕生と成長: Tポイントがどのように誕生し、コンビニや家電量販店など、様々な業種と提携することで巨大な経済圏を築き上げていったのかを解説します。
- 楽天ポイントの急成長: 楽天が、Tポイントに対抗し、独自のポイント経済圏を築き上げるまでの過程を描きます。
- dポイント、Vポイントの登場: NTTドコモと三井住友フィナンシャルグループがそれぞれ立ち上げたポイントサービスが、既存の勢力にどのように挑んだのかを解説します。
- ポイント経済圏の再編: 各社の合併や提携、そしてTポイントの衰退など、ポイント経済圏の激しい再編の様子を描きます。
本書では、企業の裏側での駆け引きや、経営者の決断、そして業界全体の変遷がリアルに描かれており、まるでドラマを見ているような面白さがあります。また、各社の戦略や成功事例、失敗事例など、ビジネスパーソンにとって貴重な学びとなるエピソードが満載です。
3. 感想とレビュー
『ポイント経済圏20年戦争』は、ビジネスに興味がある人だけでなく、経済に興味がある人にとっても非常に興味深い一冊です。なぜTポイントが成功し、他のポイントサービスが衰退していったのか、その理由を深く掘り下げていくことで、ビジネスの成功と失敗の要因を学ぶことができます。
特に印象に残ったのは、各社の戦略がいかに緻密に練られていたかということです。例えば、楽天がTポイントに対抗するために、どのような戦略を立て、実行したのか、その過程が克明に描かれています。また、企業間の競争がいかに激しかったか、そしてその競争がどのように業界全体を変えていったか、という点も興味深かったです。
本書を読むことで、ビジネスの世界は常に変化し続けていること、そして成功するためには、常に新しいアイデアや戦略が必要であることを改めて認識させられました。
4. まとめ
『ポイント経済圏20年戦争』は、ポイント経済圏という一つの事例を通して、ビジネスの面白さ、厳しさを教えてくれる一冊です。ビジネスパーソンであれば、この本を読んで、自身の仕事に活かせるヒントがたくさん見つかるはずです。
本書を読んだあなたへ
- あなたは、普段どのようなポイントサービスを利用していますか?
- ポイント経済圏が、私たちの生活にどのような影響を与えていると思いますか?
- あなたの会社は、ポイントサービスをどのように活用していますか?
これらの問いを心に抱きながら、本書を読み進めてみてください。きっと、あなたにとって新たな気づきがあるはずです。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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