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今回は「ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング」についての記事となります。
■著者
木下 勝寿(きのした かつひさ)
1968年、神戸生まれ。株式会社北の達人コーポレーション代表取締役社長。株式会社エフエム・ノースウェーブ取締役会長。現役マーケッターでもある。株式会社リクルート勤務後、2000年に北海道特産品販売サイト「北海道・しーおー・じぇいぴー」を立ち上げる。2002年、株式会社北海道・シー・オー・ジェイピーを設立(2009年に株式会社北の達人コーポレーションに商号変更)。2017年、時価総額1000億円を達成。2019年、「市場が評価した経営者ランキング」第1位(東洋経済オンライン)。株価上昇率日本一(2017年、1164%)、社長在任期間中の株価上昇率ランキング日本一(2020年、113.7倍、在任期間8.4年)。著書の『売上最小化、利益最大化の法則──利益率29%経営の秘密』(ダイヤモンド社)は、ビジネス書ランキング7部門1位。「スタートアップ・ベンチャー業界人が選ぶビジネス書大賞」を受賞。
■まとめ
・「認知度」と「好感度」に対して「利益」はほど無関係。
・クリエイティブは「誰に」「何(どんなことを)」「どう(どのように)」伝えるか。
・「商品を買わない」という選択肢を潰す。
「4段階セールスコピー」
大分類→中分類→中分類→小分類
タイプに分けて買わない理由を潰す。
・B2Cで伸びていて大量に広告を打っている業種は、「射幸心をあおるビジネス」と「その周辺ビジネス」が多い。
・商品起点の10段階分類
- (その商品自体を)知らない
- 知っているが、そこまで興味はわかず、使ったことはない
- 知っているが使いたくないと思っている
- いつかは使いたいと思っているが、使ったことはない
- 以前は使っていたが、今は使っていない(また使うかもしれない)
- 以前は使っていたが、今はやめており、今後も使う気はない
- 今も使っているが、よいものがあれば乗り換えても良い
- 今も使っているが、可もなく不可もなく、今のと替える気もない
- 今も使っており、満足しているので替える気がない
- そのジャンルの商品が好きで、いろいろ試したい
・プロダクト(商品)のペルソナはUSPやベネフィットを起点に最大公約数で設定する。
細やかなペルソナ設定はメディア用。
ペルソナ設定の条件が多ければ多いほどターゲットが狭くなる。
・男性は「女性」が好きで、女性は「オシャレなモノ」が好き。
女性は「これを買うと美しくなる」よりも「これを買うと本来の自分の美しさを取り戻せる」ほうが共感する。
太っている女性も「”今”は太っている」と思っており、本来はスタイルがいいが、今は手抜きをしているので「たまたま太っている」と思っている。
・LPフォームの定番フォーマット
コピーは最後まで読んでもらえない。
絶対伝えたいことは、最初に伝える。
- 結論
- 否定(会話文)
- 肯定
- 自分の意見
- 煽り
・多くの人は、キャッチコピーやボディ―コピーにこだわるが、マイクロコピーが重要。
・広告を作る時は「ターゲティングを正しくする」「そのターゲティングにとって有用なコンテンツ」にすることで広告を「ウザいもの」にしない。
・「文字が多く、長いLP」は最後まで見られることが少ない。
ただし、最後まで見られると購入率は高い。
・テクニカルSEOに力を入れても短期的。google次第で結果は変わる。正しい表示で上位に出るように正しい努力をする。
・データから傾向を見て直接配信設定を調整するのはデジタルオペレーター。データから傾向を見て人間行動の仮説を立てて施策の手を打つのがwebマーケッター。
・商品には「本質価値」と「付随価値」がある。
付随価値に惹かれた人も購入するが、本質価値に惹かれた人しかリピートしない。
・思い込みを捨てる。過去の成功体験や先入観を捨てる。
・「難易度が高いこと」を避けて「難易度が低いやり方を探すこと」に注力する。
・「100万分の1理論」
1つの分野で100人に1人の希少性を獲得し、その後違う分野でも100人に1人の希少性を獲得する。100×100で1万人に1人。さらにもう一つで100万人に1人になる。
・新たな市場を作るのは、ブランドではなく商品であり、市場に無いということは、人々が必要性を感じていない。
・知名度を上げずに利益を上げる
ターゲット層に認知されているPR=黒字路線
ターゲット層以外に認知されるPR=赤字路線
・1つでも品質の低い商品を出せば信用は失われる。品質レベルの劣化は論外。
■感想
webマーケティングに携わるビジネスパーソン必読の書籍。自分のチームにあるwebマーケティング部門に配属になった新人には必ず読ませています。
webマーケティングの基礎となる考え方や理論から、クリエイティブの作り方、LPの作り方、そして、PDCAの回し方まで網羅しているwebマーケティンの入門書の決定版。他の本を読まず、まず、この本に書いてあることを実践してみて高速PDCAを回すことが、初期のwebマーケティングの成功にたどり着く最短距離。
最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。
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