本のカリスマ:土井 英司さん厳選 30代におすすめ 「読んでおくと将来に差が出る」ビジネス書11冊

レコメンド-超個人的おすすめ-
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「時間を無駄にせず、確実に良書と出会いたい」

日経BOOKPLUSに掲載されていた「30代におすすめ「読んでおくと将来に差が出る」ビジネス書11冊」を紹介します。

30代は、ビジネスパーソンとしての基本を確立しつつ、自ら「問いを立てる力」を養うことが求められる重要な時期です。

AIの進化が加速する現代において、この「問いを立てる力」は、他人が気づかないチャンスを発見し、新たな事業を創出するためのカギとなります。

今回は、本のカリスマ・土井英司さんが選び抜いた、マネジメント・思考・経営の3分野で「問いを立てる力」を養えるビジネス書11冊をご紹介します。


1. 『THINK BIGGER』

シーナ・アイエンガー著、櫻井祐子訳、NewsPicksパブリッシング

著者のシーナ・アイエンガー氏は、全盲のコロンビア大学ビジネススクール教授であり、『選択の科学』で世界的なベストセラー作家となりました。本書では、「発想するとは選び抜くことである」という独自の視点から、大きな目標を達成するための具体的な思考法を提示しています。特に土井英司氏が感銘を受けたのは、「課題をサブ課題に分解する」という考え方です。アメリカの主婦ナンシー・ジョンソンがアイスクリームフリーザーを発明した事例を挙げ、大きな課題を細分化し、一つずつ取り組むことで、イノベーションが生まれるプロセスを具体的に解説しています。これからの時代に求められる起業家精神やイノベーション思考を育みたい30代にとって、思考の枠を広げ、具体的な行動へと繋げるための実践的なヒントが満載の一冊です。


2. 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』

アービンジャー・インスティチュート著、金森重樹監修、冨永星訳、大和書房

世界数十カ国に拠点を持ち、多岐にわたる分野でコンサルティングを行うアービンジャー・インスティチュートの専門家集団が、長年の研究に基づき「自己欺瞞(じこぎまん)」という人間の心理的な罠からの脱出法を説いた名著です。「自分の小さな箱」とは、自分の正当性を主張し、他者や状況を責めることで陥る自己欺瞞の状態を指します。この状態では、良好な人間関係を築くことも、効果的なマネジメントを行うことも困難になります。本書は、自己欺瞞のメカニズムを明らかにし、そこから抜け出すための具体的なヒントや心構えを提示しています。特に、マネジメント層として人間関係の構築やチーム運営に悩む30代にとって、自身の内面と向き合い、他者への理解を深めることで、より良いリーダーシップを発揮するための実践的な指針となるでしょう。


3. 『イェール大学集中講義 思考の穴』

アン・ウーキョン著、花塚恵訳、ダイヤモンド社

イェール大学の心理学教授であるアン・ウーキョン氏が、人間の思考に潜む「認知バイアス」とその「不具合」について深く掘り下げた一冊です。ノーベル賞研究からBTSのダンスまで、多岐にわたる事例を交えながら、人間がいかに非合理的な思考に陥りやすいかを分かりやすく解説しています。行動経済学や認知科学が「人間はバイアスから逃れられない」と指摘する中で、著者はそれを避けるための「それ以上の処方箋」が必要だと主張。イェール大学のエリートたちを魅了したという伝説の講義「Thinking」の内容が凝縮されており、論理的思考力を向上させるための最新のアプローチが示されています。情報の渦中で正しい判断を下すことが求められる30代にとって、自身の思考の偏りに気づき、より客観的かつ建設的な思考力を養うための、知的刺激に満ちた必読書です。


4. 『GIVE & TAKE』

アダム・グラント著、楠木建監訳、三笠書房

ペンシルベニア大学ウォートン校の史上最年少終身教授である組織心理学者アダム・グラント氏が、ビジネスにおける成功者が「ギバー(与える人)」「テイカー(奪う人)」「マッチャー(損得を考える人)」のどのタイプであるかを分析し、これからの時代に成功するのは「ギバー」であると結論づけています。本書は、なぜ他者への惜しみない貢献が最終的に自身の成功に繋がるのかを、具体的な事例や研究結果に基づきながら、説得力をもって解説します。チームワークの構築、マネジメント、そしてコミュニケーションにおいて、「与えること」がいかに重要であるかを理解することは、30代のビジネスパーソンがリーダーシップを発揮し、周囲との信頼関係を築く上で不可欠です。長期的な視点でキャリアを築き、持続的な成功を目指したいと考えるすべての人にとって、人間関係の質を高めるための貴重な示唆を与えてくれる一冊です。


5. 『稲盛和夫の実学』

稲盛和夫著、日本経済新聞出版 「

経営の神様」と称される稲盛和夫氏が、自身の京セラやKDDIの経営を通して培ってきた「実学」の真髄を語る経営の原理原則が凝縮された名著です。本書の帯にある「会計がわからんで経営ができるか!」という言葉が象徴するように、キャッシュベースでの経営、採算意識の徹底、そして透明性の高い経営の重要性を具体的に解説しています。ビジネスパーソンにとって会計知識は単なる経理のスキルではなく、数字から企業の真の姿を読み解き、適切な経営判断を下すための必須科目であると強調。会計が曖昧なままでは、現場の不正を見抜けなかったり、誤った意思決定をしてしまうリスクがあることを指摘しています。マネジメント層として数字に基づいた意思決定が求められる30代にとって、経営の根幹を理解し、実務に活かすための会計知識と経営哲学を体系的に学ぶことができる、まさに「経営の教科書」と呼べる一冊です。

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6. 『とにかく仕組み化』

安藤広大著、ダイヤモンド社

識学代表である安藤広大氏が贈る、マネジメントシリーズの第三弾です。本書では、「人は責めるな、ルールを責めろ」という明確な原則に基づき、組織における問題解決や目標達成のための「仕組み化」の重要性を説いています。著者は「性弱説」という人間観に立ち、人は本質的に楽をしたがる生き物であると認識した上で、個人の意志や努力に頼るのではなく、誰でも成果を出せるような仕組みを構築することの重要性を強調。失敗や課題が発生した際に、個人を非難するのではなく、その原因となった仕組みやルールを見直すというマネジメント思考を具体的に解説しています。マネジメントの基礎から学びたい30代のビジネスパーソンにとって、チームの生産性を高め、属人性を排除しながら組織を安定的に成長させるための、実践的なマネジメント思考と具体的な仕組みづくりのヒントが満載の一冊です。


7. 『「超」入門 失敗の本質』

鈴木博毅著、ダイヤモンド社

第二次世界大戦における日本軍の敗因を分析した組織論の名著『失敗の本質』を、経営コンサルタントの鈴木博毅氏が、現代のビジネス事例を交えながら23のポイントにまとめ、分かりやすく超訳した一冊です。原著の難解さから敬遠していた読者でも、本書を通して、日本組織が陥りがちな本質的な問題点、特に「指標が勝敗を決める」という重要な教訓を深く理解することができます。零戦の開発における日本の失敗事例を例に挙げ、単一性能の追求が、より広範な視点での戦略的敗北につながったことを示唆。現代の日本企業が陥りやすい「製品単体の性能追求」と、マイクロソフトのような「互換性やネットワークの広がり」を重視する企業の対比を通じて、勝てる企業がどのように「新しい指標」で勝負しているかを明らかにします。経営の視点から組織の課題を分析し、未来を切り拓くための思考力を養いたい30代にとって、必読の経営指南書です。

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8. 『経営の教科書』

新 将命著、ダイヤモンド社

企業の成長と存続を左右する「経営の原理原則」について、その本質を解き明かす名著です。著者は、社長の仕事の80%は業種や業界に関わらず共通の原理原則であり、それを身につけることが会社を伸ばすカギであると説きます。本書には、経営者が持つべき基本的な姿勢や、会社を成長させるための具体的な戦略が体系的にまとめられています。ジャパネットたかたの高田明氏が引退を決めたエピソードを引用し、後継者選びの重要性やその基準(スキル、実績、価値観、相性)についても詳細に解説。後継者問題に直面する日本企業の現状にも触れ、リーダーシップの継承がいかに重要であるかを示唆しています。マネジメントの立場に就き始め、将来的な経営視点が求められる30代にとって、経営の全体像を理解し、自身のキャリアパスを長期的に見据える上で、まさに「経営のバイブル」となる一冊です。

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9. 『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』

エリック・ジョーゲンソン著、ティム・フェリス序文、櫻井祐子訳、サンマーク出版

シリコンバレーの「生きる伝説」と称されるエンジェル投資家・事業家ナヴァル・ラヴィカントの思想、思考、経験を凝縮した一冊です。貧しい移民の子どもから、Uberへの初期投資などで成功を収め、スタートアップ界のキーパーソンとなった彼の人生哲学が描かれています。本書では、「時間の切り売りをしていてはリッチになれない」「人生では地位のゲームを避けよ」といった、現代社会を生き抜く上で重要な示唆に富む言葉が数多く紹介されています。お金、幸福、哲学、学習といった多岐にわたるテーマを通じて、個人が真の自由と豊かさを手に入れるための道筋が提示されています。キャリアと資産形成を本格的に考え始める30代にとって、従来の価値観にとらわれず、本質的な豊かさを追求するための思考法と、シリコンバレー流の成功哲学を学ぶことができる、非常に刺激的な一冊です。


10. 『イーロン・マスク(上)(下)』

ウォルター・アイザックソン著、井口耕二訳、文藝春秋

『スティーブ・ジョブズ』の著者としても知られるウォルター・アイザックソンによる、公式のイーロン・マスク自伝です。本書は、マスクの壮絶な幼少期から現在に至るまでの半生を詳細に描き出しています。南アフリカでのいじめや父親からの虐待といった苦難の日々の一方で、読書に没頭し、エンジニアリングの知識を貪欲に吸収していく姿が描かれています。マスクが常識を超えたリスクを取れる背景には、こうした極限状態での経験があることが示唆され、彼の型破りな発想や行動の源泉を理解する上で重要な洞察を与えてくれます。経営者やリーダーとして影響力を高めたい30代にとって、偉人の伝記からインスピレーションを得ることは不可欠です。本書を読むことで、マスクのような「天才」もまた、膨大なインプットと経験の積み重ねによって形成されたことを知り、自身の可能性を広げるためのヒントを得られるでしょう。

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11. 『1年で億り人になる』

戸塚真由子著、サンマーク出版

本書は、「1年で億り人になる」という大胆な目標を掲げ、その実現に向けた「現物投資」の具体的な方法論と、それに伴う「大富豪マインド」への転換の重要性を説いています。1700人もの実践者が「億り人」を達成しているという実績に基づき、労働者マインドから脱却し、自ら資産を築くための思考法を強調しています。年収が高いだけでは資産家にはなれないこと、そして起業家がお金を借りてでも資産形成を目指す姿勢との対比を通じて、資産を持つことへの意識改革を促します。日本の平均初婚年齢が30代であることに触れ、ライフプランやお金について真剣に考え始めるこの時期に、本書が「お金と幸せ」について深く考察するきっかけとなることを示唆。将来の資産形成を真剣に考え始め、経済的自由を目指したい30代にとって、具体的な投資戦略と、それを支えるマインドセットを学ぶための、実践的で刺激的な一冊です。

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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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