皆さん、こんにちは!日々の仕事やプロジェクトで、「もっとこうしたいのに、自分一人じゃ限界…」「どうすれば周りを巻き込めるんだろう?」と感じたことはありませんか?
「チーム作り」と聞くと、なんだか難しそう、特別な才能が必要そう…そんな風に思うかもしれませんね。でも、大丈夫!チーム作りは、特別なカリスマ性や才能がなくても、誰でも実践できる、とってもパワフルな「技術」なんです。
今日のテーマは、まさにそんな「チーム作り」の秘密と、あなたが周りを巻き込み、最高の仲間と共に素晴らしい成果を出すための「魔法の鍵」について、深く掘り下げていきます。
一人で抱え込まず、周りの力を借りて、みんなで楽しく、大きな目標を達成する。そんな理想のチームを創るためのヒントが、きっとこの記事で見つかるはずです。
この記事は、『非効率思考 相手の心を動かす最高の伝え方』 黒田 剛 (著)を参考に書かせていただきました。
自分一人で解決しようとせずに、仲間を見つけて一緒に考える ~「助けて」がチームの始まり~
私たちは、責任感が強い人ほど、問題を一人で抱え込みがちです。
「自分が何とかしなくちゃ」
「周りに迷惑をかけたくない」
そう考える気持ちは素晴らしいですが、それだけでは、いつか限界が来てしまいます。そして、チーム全体の成長機会を奪ってしまうことにも繋がりかねません。
チーム作りの第一歩は、「自分一人で解決しようとしない」という意識を持つことです。そして、「仲間を見つけて、一緒に考える」ことから始めましょう。
- 「これ、どうすればいいと思う?」
- 「ちょっと行き詰まってて、相談に乗ってくれないかな?」
- 「〇〇さんの経験から、何か良いアイデアはないかな?」
このように、素直に助けを求めること、あるいは相談を持ちかけることは、決して弱さではありません。むしろ、それは、あなたが周りの力を信頼し、彼らの知恵や経験を尊重していることの表れです。
人は、頼られると嬉しいものです。
「自分にできることがある」「役に立てる」と感じることで、貢献意欲が湧いてきます。そして、一緒に頭を悩ませ、解決策を探す過程で、互いの理解が深まり、自然とチームとしての絆が育まれていくのです。
「助けて」の一言が、チーム作りの最初の、そして最も大切な「魔法の鍵」だということを覚えておいてください。
お願いするのではなく、頼って巻き込む ~心に火をつけるアプローチ~
さて、「仲間を見つける」ことの次なるステップは、彼らを「巻き込む」ことです。ここで大切なのは、「お願いする」というスタンスではなく、「頼る」という姿勢でアプローチすることです。
「これ、手伝ってくれない?」という「お願い」は、相手にとって「頼まれごと」であり、時には負担に感じられるかもしれません。しかし、「〇〇さんの力が必要なんです!」「この部分、〇〇さんだからこそお願いしたいんだ!」という「頼り」は、相手の心に火をつけ、主体性を引き出します。
なぜなら、「頼る」という言葉には、相手への「期待」と「信頼」が込められているからです。
- 期待: 「あなたならできる」「あなたの能力を必要としている」というメッセージ。
- 信頼: 「あなたに任せたい」「あなたの力を信じている」というメッセージ。
人は、自分の能力が認められ、必要とされていると感じると、モチベーションが大きく高まります。そして、「このチームのために貢献したい」「この人の期待に応えたい」という気持ちが生まれるのです。
具体的には、
- 相手の強みや専門性を具体的に伝え、「だからあなたに頼みたい」と明確にする。
- その仕事が、チーム全体の目的や目標にどう繋がるのかを共有し、重要性を伝える。
- 相手の貢献が、どれほど価値があるかを伝える。「〇〇さんがいなければ、この部分は実現できない」など。
このように、相手の能力や貢献に焦点を当てて「頼る」ことで、メンバーは単なる業務の一端を担うだけでなく、プロジェクト全体への当事者意識を持ち、自ら積極的に貢献しようとするでしょう。これが、チームの活力を生み出す「巻き込みの技術」です。
できるだけ小さく始めて、楽しく仕事に取り組んでいる姿を見せる ~ポジティブな伝染力~
「チームを作ろう!」と意気込んで、最初から大きな目標を掲げたり、大々的なプロジェクトを立ち上げたりすると、周りは「大変そう」「自分には無理かも」と尻込みしてしまうかもしれません。
チーム作りの成功の秘訣は、「できるだけ小さく始めて、あなたが心から楽しんで仕事に取り組んでいる姿を見せること」です。
- まずは、自分一人でできる範囲で、新しい試みや改善策をスタートしてみる。
- その過程で、あなたがワクワクしながら、工夫を凝らし、楽しんでいる様子を周りに見せる。
- 小さな成功でも、心から喜び、それを周りに共有する。
人は、楽しそうにしている人の周りに集まるものです。「なんだか面白そうだな」「あの人、すごく楽しそうにやってるな」そう感じさせることで、自然と興味を持つ人が現れます。そして、「私も手伝ってみようかな」「どんなことをしているんだろう?」と、自ら近づいてきてくれるでしょう。
最初は一人で始めた小さなプロジェクトが、あなたの楽しそうな姿を見て、一人、また一人と仲間が増え、やがて大きなチームへと成長していく。これは、ポジティブな感情が伝染し、人を自然と巻き込む、非常にパワフルなチーム作りの技術です。
人を巻き込むには、まず自分が誰よりも夢中になり、楽しさを見せる ~情熱の伝道師~
前述の「小さく始める」にも通じますが、本当に人を巻き込みたいなら、まず自分が誰よりもその仕事や目標に「夢中になり、楽しさを見せる」ことが不可欠です。
あなたの目は、本当に輝いていますか?あなたの言葉には、その仕事への情熱が宿っていますか?
- 「このプロジェクト、本当に面白いんだ!」
- 「ここを改善できたら、お客様がもっと喜んでくれるはず!」
- 「この新しいアイデア、実現したらすごいことになるぞ!」
このように、心からの情熱と、その仕事の「楽しさ」「面白さ」を伝えることで、相手はあなたのエネルギーに引き込まれます。人は、論理的な説明よりも、相手の「感情」に動かされることが多いものです。
あなたが心から楽しんでいる姿は、最も強力な「巻き込みのメッセージ」となります。それは、言葉を超えて、相手の心に直接響き、共感を呼び起こします。「あの人があそこまで夢中になっているなら、きっと何か面白いことがあるに違いない」「私も一緒にやってみたい!」そんな風に、相手の心に火をつけることができるのです。
熱は伝染します。あなたが「情熱の伝道師」となり、仕事の楽しさを周りに伝えることで、自然と人は集まり、強固なチームが育っていくでしょう。情
感謝の気持ちを伝えてチームを作る ~承認が育む強固な絆~
チーム作りの最終段階、そして最も重要な要素の一つが、「感謝の気持ちを伝え続けること」です。
人は、自分の貢献が認められ、感謝されることで、大きな喜びとモチベーションを感じます。「自分のやっていることは無駄じゃない」「このチームに貢献できている」と感じることは、人間関係を深め、チームの絆を強固にする上で不可欠です。
- 具体的な感謝: 「〇〇さんの〇〇(行動)のおかげで、△△(具体的な成果)が達成できました。本当にありがとう!」と、漠然とした「ありがとう」ではなく、何に対して感謝しているのかを具体的に伝える。
- 小さなことにも感謝: たとえ小さな手助けや、当たり前と思える行動にも、意識的に感謝の気持ちを伝える。
- 公の場での感謝: ミーティングや社内チャットなど、他のメンバーが見ている場所で感謝を伝えることで、その人の貢献をチーム全体で承認し、モチベーションを高める。
- 感謝の輪を広げる: あなたが感謝を伝えることで、他のメンバーも自然と感謝の言葉を口にするようになり、ポジティブな文化が育まれていく。
感謝の言葉は、まるでチームの潤滑油のようなものです。それが不足すると、関係がぎこちなくなり、軋轢が生じやすくなります。逆に、感謝の言葉が溢れるチームは、メンバー同士が互いに尊重し合い、協力し合う、心理的に安全な場所となります。
この「感謝の気持ちを伝える」というシンプルな行為が、チームを単なる個人の集まりではなく、「お互いを支え合う家族」のような、強固な絆で結ばれた存在へと昇華させるのです。
まとめ
今回のテーマ「チーム作り」は、一人で抱え込まず、周りの力を借りて、共に目標を達成するための、実践的なアプローチについて深く探求してきました。
まず、自分一人で解決しようとせずに、素直に「助けて」と声をかけ、仲間を見つけて一緒に考えることから始めましょう。これが、チームの絆を育む第一歩です。
次に、単に「お願いする」のではなく、相手の強みや貢献への期待を明確に伝え、「頼って巻き込む」技術を使いましょう。相手は信頼されていると感じ、主体的に動いてくれるはずです。
そして、最初から大きなことを目指すのではなく、できるだけ小さく始めて、あなたが心から楽しんで仕事に取り組んでいる姿を見せること。あなたのポジティブなエネルギーが、周りを自然と引き寄せます。
本当に人を巻き込みたいなら、まず自分が誰よりもその仕事や目標に「夢中になり、楽しさを見せる」ことが不可欠です。情熱は伝染し、共感を呼び起こします。
最後に、そして最も重要なのが、「感謝の気持ちを伝え続けること」です。メンバーの貢献を具体的に承認し、感謝の言葉を惜しまないことで、強固な信頼関係と、心理的に安全なチームが育まれていくでしょう。
これらの「チーム作りの魔法の鍵」を意識的に実践し、磨き続けることで、あなたは必ず、単に目標を達成するだけでなく、メンバー全員が互いを尊重し、協力し合い、そして何よりも「一緒に働くのが楽しい!」と感じる、最高のチームを創り上げることができます。
さあ、今日からあなたの周りに、笑顔と活気が溢れる、そんな「最高のチーム」を築き上げてみませんか?きっと、あなたのリーダーシップが、チームと組織を、より一層輝かせることになるでしょう。
詳しく知りたい方は、『非効率思考 相手の心を動かす最高の伝え方』を手に取ってください。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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