【3分要約・読書メモ】いつでも会社を辞められる自分になる:黒田 真行 (著)

BOOKS-3分読書メモ-
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仕事がつらい、このままでいいのかな。
そんなふうに感じたことはありませんか?

終身雇用が当たり前ではなくなった今、会社に頼りきりの働き方には限界があるのかもしれません。

私自身、日々の仕事に奮闘する中で、この先のキャリアについて考えることが増えました。

そんな漠然とした不安を抱える方にぜひ読んでほしい本があります。
それが、今回ご紹介する『いつでも会社を辞められる自分になる』です。

この本は、単なる転職テクニック本ではありません。
これからの時代を生き抜くために、自分自身のキャリアをどう設計すべきか、そしてそのために今から何をすべきかを教えてくれます。

もしあなたが今、キャリアの岐路に立っているなら、この本はきっと、あなたの背中を押してくれるはずです。

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著者の紹介

『いつでも会社を辞められる自分になる』の著者は、黒田 真行さんです。
リクルートで長年、転職市場の最前線で活躍されてきた、まさにキャリアのプロフェッショナルです。

リクナビNEXTの編集長やリクルートエージェントのHRプラットフォーム事業部部長といった要職を歴任し、多くの人の「仕事と人」の出会いに長年関わってきました。
現在は、ミドル世代の転職を専門に支援されています。

その豊富な経験と深い知見から語られる言葉には、机上の空論ではない、現実的でリアルなノウハウが詰まっています。

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本書の要約

第1章 35歳からの転職のリアル

現代社会では、終身雇用という概念が崩壊し、私たちの働き方は根本的な変化を迫られています。

特に35歳を境に、転職市場の状況は大きく変わります。この年齢を著者は「35歳の壁」と呼び、キャリアの選択肢が急激に狭まる現実を指摘しています。

これは、企業が未経験者よりも専門性と即戦力性を強く求めるようになるためです。

さらに40歳以降は「40歳の断崖」、45歳以降は「45歳の断崖絶壁」と表現し、年齢が上がるにつれて転職の難易度がさらに高まることを強調しています。

35歳から5歳ごとに「求人数は半減する」

『いつでも会社を辞められる自分になる』

いまや「安定した企業」という言葉は幻の概念です。

『いつでも会社を辞められる自分になる』

会社員の「キャリアピーク」は45歳

『いつでも会社を辞められる自分になる』
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第2章「いつ辞めてもいい人」はこんな人

この章では、特定の企業に依存することなく、自律的にキャリアを築いている人々の特徴を解説しています。

彼らは会社という枠組みを超えて、常に自分の市場価値を高めることに意識を向けています。

著者が提唱する「株式会社じぶん」という考え方が、まさにその核心です。

自分自身を一つの事業体と見なし、所属する会社を「取引先」と捉えることで、受け身の従業員意識から脱却し、主体的にキャリアをコントロールできるようになります。

採用が決まる人は、どんな得があるかを語れます

『いつでも会社を辞められる自分になる』

働かないといけない状況の人が、安易に積み増し退職金に釣られて希望退職に応募するのは危ない

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第3章「自分」と「スキル」を見極める

市場価値を高めるためには、まず自分自身を客観的に見つめ直す必要があります。

この章では、自分の強みや弱み、そして将来のキャリアプランを明確にするための具体的な自己分析方法が紹介されています。さらに、会社名や肩書に頼らない「ポータブルスキル」(業種や職種を超えて通用するスキル)の重要性を説いています。

このポータブルスキルこそが、不確実な時代を生き抜くための武器となるのです。

「仕組を作ることができる人間」=「組織」で成果を出す
「仕組の中で成果を出す人間」=「個人」で成果を出す
自分のタイプを見極める

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第4章「理想的な転身」をかなえるために

具体的な転職活動のノウハウが詰まっているのがこの章です。

履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策といった基本的なことから、自分に合った企業を見つけるための戦略的なアプローチまで、実践的なアドバイスが多数盛り込まれています。

単に「仕事を探す」のではなく、「自分という商品を市場にどう売り出すか」というマーケティング的な視点を持つことが、成功の鍵だと述べられています。

「1万時間の法則」
ある仕事で5年働けば、おおむね1万時間に達する。経理で5年働けば、それなりに一人前になっている、プロになっているということです

『いつでも会社を辞められる自分になる』

自分の代わりが「世の中にどれだけいるのか」考えてみる

『いつでも会社を辞められる自分になる』

自分の提供価値を「5W1H」で分解する

『いつでも会社を辞められる自分になる』

どんな仕事にも必ず「ビフォーアフター」は生まれます。それを具体的に示すことで、自分の価値が明確になっていく

『いつでも会社を辞められる自分になる』

やっぱり結局、人柄が大事

『いつでも会社を辞められる自分になる』

人柄がいい人ほど、満足度が高い転職を実現しやすい

『いつでも会社を辞められる自分になる』

エッシェンシャルワークは、不況にも強い

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第5章「雇われない」で生きていく

最後の章では、転職だけではない、より多様な働き方についても触れられています。

副業やフリーランスといった「雇われない」生き方も選択肢の一つとして提示し、そのための準備や心構えを解説しています。

自分のスキルを活かして複数の収入源を持つことの重要性や、人生を豊かにするための仕事との向き合い方についても深く掘り下げています。

「株式会社じぶん」とは、自分を一つの会社と捉え、在籍している会社を「取引先」とみなして、この株式会社を経営していく、という考え方

『いつでも会社を辞められる自分になる』

明日、経済誌記者から突撃取材を受けて持論を語れるか?
それがプロ

『いつでも会社を辞められる自分になる』

諦めてはいけない
手を抜いてはいけない
自分の得意を手放してはいけない
それを続けていれば、いつか日の目を見ることができます。

『いつでも会社を辞められる自分になる』
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ココだけは押さえたい一文

本書で最も重要なキーワードは「株式会社じぶん」です。

これは、自分をひとつの会社として捉える、という画期的な発想です。
所属している会社は、あくまで「取引先」だと考えます。

そして、毎月受け取る給与は、その取引先に対する「株式会社じぶん」の「売り上げ」です。

そうすることで、自分のキャリアやスキルを客観的に見つめ直すことができるのです。

この考え方を持つと、受け身の従業員意識から脱却し、主体性と当事者意識を持って仕事に取り組むことができます。

「給料に見合った価値を提供できているか?」「さらなる価値を提供するには何をすべきか?」といった経営者的な視点が自然と身につきます。

これこそが、自律的なキャリアを築くための第一歩なのです。

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感想とレビュー

私はこの本を読んで、自分の働き方に対する意識が根本から変わりました。

今までは「会社に言われたことを頑張る」という、どこか受け身な姿勢でした。

しかし、「株式会社じぶん」の考え方を知ってからは、仕事への向き合い方が大きく変わりました。

自分のスキルが、社会でどれくらいの価値があるのかを意識するようになりました。

特に「45歳の断崖絶壁」という言葉は、他人事ではありません。

会社名や肩書という「パワードスーツ」を脱いだときに、あなたには何が残りますか?

この問いは、「ポータブルスキル」の重要性を痛感させます。

この本は、そのスキルを見つけるための具体的な自己分析法から、それをどう活かすかという「キャリアのプロダクト・ポートフォリオ」の考え方まで網羅しています。

「いつか」ではなく、「今」から行動すること。

「手に職」をつけることや、副業で自分の価値を試すことなど、具体的な行動のヒントがたくさん書かれています。

これは、仕事に対する意識改革としても非常に重要です。

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まとめ

『いつでも会社を辞められる自分になる』は、単なる転職本ではありません。

これからの時代を生き抜くための、新しい働き方の教科書だと思います。

「このままでいいのかな?」と少しでも不安に思っている人。
日々の仕事に追われて、自分のキャリアを考える暇がない人。
会社との関係性に悩んでいる人。

特に、マネジメントに携わる方にぜひ読んでほしい一冊です。
部下を育てることはもちろん、自分自身の未来を見据えるためにも、大きなヒントが隠されています。

きっと、あなたのキャリアに対する考え方が大きく変わり、未来を切り拓くための勇気と知恵を与えてくれるはずです。

もし、この本についてもっと詳しく知りたい部分があれば、ぜひ教えてください。

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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
日々の仕事やライフスタイルのヒントになればうれしいです。

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