トップを支える「カリスマ経営者の哲学」7冊〈社長たちの座右書〉:日経BOOKプラス

レコメンド-超個人的おすすめ-
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「時間を無駄にせず、確実に良書と出会いたい」

現役の企業トップたちが、自らの経営の羅針盤として繰り返し読んでいる「カリスマ経営者の哲学」を学ぶための座右の書7冊です。

これらの名著には、不確実な時代を生き抜くための揺るぎない信念と、組織を長期的に成長させるための普遍的な原理原則が詰まっています。

単なる戦略ではなく、人としてのあり方、社会に対する企業の役割といった、経営の根幹を築くための知恵を得ることができます。

詳しくはこちら→『トップを支える「カリスマ経営者の哲学」<社長たちの座右書>』


1. 『商売心得帖』

松下 幸之助 著、PHP文庫

この本は、「経営の神様」松下幸之助氏が、商売や経営の本質について、自身の経験と哲学に基づいて語り尽くした著作です。平和不動産社長の土本清幸氏が「自分の現状を映し出してくれる鏡のような本」として再読したと語るように、時代を超えて通用する普遍的な教えが詰まっています。松下氏は、商売を単なる利潤追求の手段ではなく、社会を豊かにするための崇高な活動として捉えるべきだと説きます。

本書では、顧客第一の姿勢、正しい利益のあり方、そして事業を通じて社会に貢献する使命感といった、経営者の核となるべき哲学が示されています。特に、順境の時も逆境の時も、常に謙虚さを忘れず、自問自答を繰り返すことの重要性が強調されています。この本を読むと、リーダーシップが、明確な事業観と、それを実践するための不断の努力から生まれることがわかります。経営者だけでなく、すべてのビジネスパーソンが、仕事への姿勢や生き方を見つめ直すための、深く示唆に富んだ一冊です。

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2. 『道をひらく』

松下 幸之助 著、PHP研究所

この本は、松下幸之助氏の日々の生活や仕事、人生に対する深い洞察を、短い言葉でつづったエッセイ集です。沢井製薬社長の木村元彦氏が「仕事で壁にぶつかった際に読み返し、モチベーションを回復させた」と推薦するように、困難に直面した時の心の支えとなる言葉が多数収録されています。松下氏は、失敗を恐れず挑戦することの勇気、謙虚さ、そして感謝の心といった、人間としての基本的な姿勢の重要性を説きます。

成功や挫折を経験する中で、いかにして前向きな姿勢を保ち、道を切り開いてきたかという、松下氏自身の温かい哲学が言葉の端々から伝わってきます。「迷った時は原点に戻れ」「人はすべて尊い」といった、簡潔ながらも力強いメッセージは、読む人の心を打ちます。この本を読むと、リーダーシップが、華麗な戦略ではなく、日々の地道な努力と、人間性を磨くことから生まれることがわかります。困難な時代を生きるすべての人にとって、心の指針となり、再び立ち上がる勇気を与えてくれる、時代を超えた名著です。

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3. 『生き方』

稲盛 和夫 著、サンマーク出版

この本は、京セラとKDDIを創業し、日本航空(JAL)の再建を成し遂げた「経営の神様」稲盛和夫氏の人生哲学を凝縮したものです。クリーク・アンド・リバー社社長の黒崎淳氏が「稲盛さんの言葉に深く共感し、全力で取り組んできた」と語るように、仕事への情熱と、人としての正しい生き方を教えてくれる一冊です。稲盛氏は、「京セラフィロソフィ」の根幹をなす「利他」の精神と、「人間として何が正しいか」という原理原則に基づいて、経営を行うことの重要性を説きます。

本書は、単なるビジネス論ではありません。人生や仕事に対する「考え方」こそが、その後の結果を決定づけるという、極めてシンプルな真理を突きつけてきます。働くことの意義、夢を持つこと、そして常に「足るを知る」という謙虚な姿勢の重要性が強調されています。この本を読むと、リーダーシップが、揺るぎない信念と高い倫理観から生まれ、それが結果として大きな事業成功につながるということがわかります。経営者だけでなく、働くすべての人にとって、自身の生き方と仕事への向き合い方を深く見つめ直すための必読の書です。

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4. 『現代語訳 論語と算盤』

渋沢 栄一 著、守屋 淳 訳、ちくま新書

この本は、「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一が説いた、「道徳経済合一」という思想を現代語訳で読みやすくしたものです。東京ガス社長の笹山晋一氏が「弊社の経営に脈々と根付いている」と語るように、倫理(道徳)と利益(算盤)の両立を目指すという、渋沢栄一の経営哲学が詰まっています。渋沢氏は、金儲けを卑しいものとする従来の考え方を否定し、公益を追求しながら正当な利益を上げることこそが、真の経済人としての役割だと説きました。

本書は、社会的な責任を果たす企業こそが、長期的に成功するという、現代のSDGsやESGにも通じる普遍的な真理を示しています。私利私欲ではなく、公共の利益を念頭に置いて事業を興すことの重要性が強調されています。この本を読むと、リーダーシップが、単なる経済合理性だけでなく、社会の発展に貢献するという高い志から生まれることがわかります。持続可能な社会と企業の成長を目指すすべての経営者にとって、資本主義のあり方を問い直し、経営の羅針盤とするための座右の書です。

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筑摩書房
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5. 『学歴無用論』

盛田 昭夫 著、フィールドアーカイヴ

この本は、ソニーの創業者の一人である盛田昭夫氏が、日本の学歴偏重社会に対して鋭い批判を投げかけ、人間性の本質と、真の能力について論じたものです。ソニー生命保険社長の髙橋薫氏が「今読んでも新鮮な輝きさえ感じる」と評するように、人材の評価や採用に関する盛田氏の革新的な思想が時代を超えて響きます。盛田氏は、人が持つ潜在能力は学歴だけで測れるものではなく、好奇心、情熱、そして個性を重視すべきだと訴えました。

本書は、単なる教育論ではありません。人を育てること、そして人を正しく評価することこそが、企業の成長に不可欠であるという、盛田氏の徹底した人間中心の経営哲学が根底にあります。新しいものを生み出すイノベーションは、型にはまらない自由な発想から生まれるため、多様な個性を尊重する組織文化が必要だと説きます。この本を読むと、リーダーシップが、肩書きや経歴ではなく、個々の社員の持つ可能性を信じ、それを引き出すことから始まることがわかります。創造性を重視し、ダイバーシティを活かした組織づくりを目指すリーダーにとって、人を育てることの本質を学ぶための必読書です。

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6. 『ウィニング 勝利の経営』

ジャック・ウェルチ、スージー・ウェルチ 著、日本経済新聞出版

この本は、GE(ゼネラル・エレクトリック)のCEOとして、同社を世界最強の企業へと押し上げた「伝説の経営者」ジャック・ウェルチが、自身の経営哲学を詳細に語ったものです。レンゴー社長の川本洋祐氏が「著名経営者の卓越した経営手法に触れられる」と推薦するように、戦略、組織、人材、そしてリーダーシップに関するウェルチ流のメソッドが網羅されています。彼の代名詞とも言える「ナンバーワンかナンバーツー」戦略や、「GE流人材育成」の考え方が具体的に解説されています。

本書の核心は、絶え間ない変革と、卓越した人材を育てることが、持続的な「勝利」をもたらすという点です。ウェルチは、組織内の官僚主義を徹底的に排除し、率直な対話とパフォーマンス評価を重視する文化を築きました。特に、リーダーが常に「Why?」を問い続け、現実を直視することの重要性を強調しています。この本を読むと、リーダーシップが、明確な目標設定と、それを達成するための非情とも言える実行力から生まれることがわかります。競争の激しい市場で勝利を収め、組織のパフォーマンスを最大化したいと考えるリーダーにとって、「勝利の経営」に必要なすべてが詰まった実践的な座右の書です。

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7. 『大倉喜八郎 かく語りき』

東京経済大学史料委員会 編、日本経済評論社

この本は、大倉財閥を築き上げた明治・大正期の稀代の事業家、大倉喜八郎の言葉や思想を記録したものです。平和不動産社長の土本清幸氏が「自分の経営の指南書」として読み、企業提携のきっかけになったと語るように、スケールの大きな事業家の哲学が学べる貴重な一冊です。大倉喜八郎は、貿易、建設、ホテル、教育など、多岐にわたる事業を興し、日本の近代化に大きく貢献しました。

本書からは、彼の先見の明、新しい事業に躊躇なく踏み込む勇気、そして国家的な視点を持った事業観がうかがえます。特に、「信用」と「誠実さ」といった、ビジネスの根幹となるべき原則の重要性が繰り返し語られています。大倉喜八郎は、短期的な利益ではなく、日本の未来を見据えた長期的な視点で事業を構築しました。この本を読むと、リーダーシップが、個人の利益を超えた、社会全体への貢献という高い志から生まれ、それが結果として巨大な事業を成功させる原動力となることがわかります。日本の近代経済史を学びたい人、そして時代を動かすような事業を志すリーダーにとって、大胆な挑戦と、信用を重んじる経営哲学を学ぶための必読書です。

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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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