話題のビジネス書 丸善 丸の内本店・週間ランキング【経営】(2025年10月第2週)

レコメンド-超個人的おすすめ-
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2025年10月24日の日経BOOKPLUSに、話題の本 書店別・週間ランキング(2025年10月第2週)が特集されていた。

サイトでは、丸善 丸の内本店、丸善 日本橋店、紀伊國屋書店 新宿本店の3書店で、ビジネス書、ノンフィクション、フィクション、新書、文庫など様々なカテゴリーランキングが紹介されている。

本ブログでは、丸の内で働く40~50代の会社員が多いと思われる丸善 丸の内本店のビジネス(経営)のランキングを紹介します。

このランキングは、最新の経営戦略やリーダーシップ、会計・法務といった実務的なテーマまで、幅広い知識を求めるビジネスパーソンの関心を示しています。CX(顧客体験)経営や業界研究、そして著名な経営者の哲学など、企業経営を多角的に捉えるための必読書が並んでいます。

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【ビジネス(経営)ランキング】


1. 『いちばんやさしいCX経営の教科書』

白根 英昭 著、産業能率大学出版部

顧客体験(CX:Customer Experience)を企業の競争優位の源泉と捉え、CXを経営の核として位置づける方法を基礎から丁寧に解説した入門書です。製品やサービスがコモディティ化する現代において、顧客がブランド全体を通じて得る「体験の質」こそが、ロイヤルティと持続的な成長を左右します。

本書は、CXを向上させるための戦略立案から、顧客接点の設計、そして組織全体にCXマインドを浸透させるための具体的なプロセスを、分かりやすい図解や事例と共に示しています。顧客の感情や行動を深く理解するための調査手法や、それを経営指標に結びつけるKPI設定の方法など、実務で役立つノウハウが満載です。

CXを単なるカスタマーサポートの改善ではなく、全社的な経営戦略として位置づけたい経営層やマーケティング担当者にとって、すぐに実践できる知識が得られる必携の一冊です。


2. 『会社四季報 業界地図 2026年版』

東洋経済新報社 著、東洋経済新報社

日本国内の主要な業界構造と企業間の勢力図を、詳細なデータと分かりやすい図解で網羅的に解説したビジネスパーソン必携の資料です。

2026年版では、AIやGX(グリーントランスフォーメーション)といった最新のトレンドが各業界に与える影響や、再編が進む金融・流通業界の動向が詳しく分析されています。単に業界の現状を知るだけでなく、企業間の提携や競争関係、そして未来の成長分野を俯瞰的に把握できるのが最大の特長です。就職・転職活動中の学生やビジネスパーソンはもちろん、投資判断の基礎情報としても非常に価値が高い一冊です。

この本を読むと、個別の企業ニュースだけでは見えにくい、経済全体のダイナミックな動きと、自社や競合の立ち位置が明確に理解できます。

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3. 『会社を導く北極星経営』

佐藤 学 著、産業能率大学出版部

VUCA時代と呼ばれる不確実性の高い現代において、企業が迷わずに進むべき方向を示す「北極星」となる経営理念やビジョンの重要性を説いたものです。

著者は、短期的な利益追求に陥りがちな経営から脱却し、長期的な視点で社会と顧客に提供する価値を明確に定義することの必要性を強調しています。この「北極星」となる明確なビジョンを設定することで、組織全体が一貫した判断基準を持ち、社員の主体性とエンゲージメントを高めることができると論じています。ビジョンを単なるスローガンで終わらせず、日々の意思決定や組織文化にどう落とし込むかという実践的な手法が詳細に解説されています。

企業が持つべき普遍的な価値を再定義し、社員を鼓舞する真のリーダーシップを発揮したい経営者や管理職にとって、指針となる一冊です。


4. 『サム・アルトマン』

キーチ・ヘイギー 著、NewsPicksパブリッシング

生成AIブームの火付け役となったOpenAIのCEO、サム・アルトマンという稀代の起業家兼投資家の、哲学、思考、そして驚くべきキャリアに迫ったノンフィクションです。

Yコンビネーターの元社長として数々のユニコーン企業を育て上げ、その後OpenAIで技術の最前線を走る彼の、未来に対するビジョンと、リスクを恐れない決断力が詳細に描かれています。本書は、彼がどのようにして複雑な技術を理解し、それをビジネスとして成立させてきたのか、そのイノベーションの思考プロセスを解き明かします。

また、彼の個人的な生き方や、AIが人類にもたらす影響についての深い考察も含まれています。最先端のテクノロジーと、それを牽引するリーダーの思想に触れたいビジネスパーソンにとって、未来の潮流を理解するための重要な鍵となる必読の一冊です。


5. 『上司が足りない』

仲真 良広/高橋 睦史 著、日本能率協会マネジメントセンター

多くの組織で共通する課題である、「マネジメント能力を持った上司」の不足という問題に焦点を当て、その解決策を提示したものです。

プレイヤーとしては優秀でも、部下を育成し、チームを率いるマネジメントスキルが不足している中間管理職が増えている現状を分析しています。本書は、現代の上司に求められる役割を再定義し、「傾聴」「フィードバック」「動機づけ」といった、部下一人ひとりの能力と主体性を引き出すための具体的なスキルやフレームワークを提供しています。

特に、リモートワークや多様な働き方が進む中で、部下との信頼関係を築き、チームのパフォーマンスを維持・向上させるための実践的なアプローチが豊富に解説されています。中間管理職の育成に悩む経営層や人事担当者、そして自身の上司としての役割を見直したいすべての人にとって、明日から使えるノウハウが詰まった一冊です。


6. 『修羅場の王』

大西 康之 著、ダイヤモンド社

この本は、「修羅場」と呼ばれる極限のビジネス環境で、並外れたリーダーシップと実行力を発揮した経営者たちの実像に迫ったノンフィクションです。

著者の大西康之氏は、数々の企業取材を通じて、常人には解決不可能と思われた危機的状況において、彼らがどのような思考を持ち、どのような非情とも言える決断を下し、組織を立て直したのかを描き出します。本書に登場するリーダーたちは、単なる合理主義者ではなく、強い信念と、社員や顧客への深い責任感を持っています。危機的状況下でこそ、リーダーの真価が問われます。

この本を読むと、リーダーシップが、日常の成功体験ではなく、困難な状況を乗り越える「胆力」と「哲学」から生まれることがわかります。経営の厳しさと、それを乗り越える人間の強さを学びたいすべての人にとって、知的刺激に満ちた必読の書です。


7. 『「新リース会計基準と税務」完全解説』

太田 達也 著、税務研究会

2025年度から適用が予定されている新しいリース会計基準(IFRS第16号および日本基準の改正)について、その複雑な実務と税務処理を詳細かつ分かりやすく解説した専門書です。

新基準の適用により、従来のオフバランス処理されていた多くのリース取引がオンバランス化され、企業の財務諸表や税務申告に大きな影響を与えることになります。本書は、新基準の基本的な考え方、具体的な仕訳処理、開示要求事項について、豊富な事例と図解を用いて解説しており、実務担当者が直面する疑問に答える内容となっています。

経理部門、財務部門、そして監査対応に携わる専門家にとって、新基準への移行を円滑に進めるための不可欠な実践ガイドブックです。

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8. 『場面別 公開買付けの実務 第2版』

森 幹晴 著、中央経済社

M&A戦略において重要な手法である公開買付け(TOB:Take-Over Bid)について、売り手・買い手の双方の視点から、法務・財務・実務上のプロセスを詳細に解説した専門書です。

第2版では、近年のコーポレートガバナンス改革や、敵対的買収への防衛策に関する最新の法改正や判例を踏まえた内容にアップデートされています。本書は、TOBの基本手続き、情報開示、タイムスケジュール、そして関係当局への対応など、具体的な実務上の論点を「場面別」に整理しており、実務家が参照しやすい構成となっています。

企業のM&A戦略担当者、投資銀行家、弁護士、公認会計士など、資本市場における企業再編に携わる専門家にとって、実務の勘所を学ぶための重要な座右の書です。

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9. 『日経業界地図 2026年版』

日本経済新聞社 著、日本経済新聞出版

日本経済を構成する主要な業界の最新動向と企業間の競争・協力関係を、詳細なデータと分かりやすいチャートで可視化した資料です。

2026年版では、半導体、EV、フィンテックなど成長分野の最新の動きに加え、地政学的リスクやサプライチェーンの変化が各業界に与える影響についても深く掘り下げて分析されています。この本を活用することで、自社が属する業界だけでなく、隣接する業界との連携や、異業種からの参入リスクを包括的に把握できます。

就職活動や新規事業の企画立案はもちろん、ビジネスチャンスとリスクを見極めたいすべてのビジネスパーソンにとって、経済全体を鳥瞰するための強力な武器となる一冊です。

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10. 『会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方』

大手町のランダムウォーカー 著、KADOKAWA

この本は、難解に思われがちな財務会計の知識を、「会計クイズ」というユニークな手法で、ゲーム感覚で楽しく学べるように設計された入門書です。

著者は、企業の決算書から得られる情報に基づいて、どの企業がより成長性・収益性が高いかを当てるクイズ形式で、読者を引き込みます。このプロセスを通じて、貸借対照表(BS)、損益計算書(PL)、キャッシュ・フロー計算書(CF)という財務三表が、企業の経営活動をどのように映し出しているのかが、直感的に理解できるようになります。会計の専門知識がない人でも、決算書を読むことで企業のビジネスモデルや経営戦略を見抜く力が身につきます。

投資を始めたい人、ビジネス感覚を磨きたい人、そして決算書アレルギーを克服したいすべての人にとって、「世界一楽しい」会計学習体験を提供する一冊です。


最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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