【3分要約・読書メモ】TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術

BOOKS-3分読書メモ-
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毎日忙しく働いているのに、なぜか生産性が上がらない。
新しいアイデアも全然浮かばない。
そんな風に感じていませんか?

この本を読めば、その悩みが解決するかもしれません。

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』は、「忙しいことが偉い」という現代の常識を覆す一冊です。

「戦略的な休息」こそが、仕事の成果と人生の充実度を高める鍵だと教えてくれます。


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1. 著者の紹介

本書の著者は、ジョン・フィッチ氏とマックス・フレンゼル氏の二人です。

ジョン・フィッチ氏は、さまざまな事業の立ち上げを経験してきた起業家であり、クリエイティブディレクターでもあります。

一方、マックス・フレンゼル氏は、日本に住んでいた経験があり、日本の「働きすぎ文化」を外から見て、この本のアイデアを思いついたそうです

二人は、「タイムオフ」を実践することで成功した歴史上の偉人や現代の成功者たちの事例をたくさん集め、科学的な根拠も交えながら、休息の重要性を解き明かしています。


2. 本書の要約

「忙しい=偉い」は間違いだった

私たちはいつの間にか、「常に忙しくしていること」を美徳だと考えるようになりました。

でも、この本は、それが大きな間違いだと指摘しています。

長時間労働をしても、ぼんやりとスマホをいじるような「中途半端な時間」が増えるだけで、本当に生産的な時間は増えていないというのです。

これは、日本の時間あたりの生産性が低いことからもわかりますよね。
本当に大切なのは、「量より質」。

集中して働く時間と、質の高い休息時間をバランスよく取ることが重要だと教えてくれます。

ずっと息を吸い続けることはできない。
きちんと吐き出さなければならない。

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

燃え尽きるまで働かないと成功できないなんて、みんなで信じ込むのはもうやめよう。

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

行き詰った時は、体ごと仕事から離れよう

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

休息は「罪」じゃない。「高尚な余暇」

古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、余暇を「高尚なもの」と捉えていました。

仕事のための休息ではなく、余暇そのものが人生の目的であり、そこで生まれたひらめきやアイデアが、文明を発展させてきたというのです。

本書が提唱する「タイムオフ」は、まさにこの「高尚な余暇」に通じる考え方です。

単にだらだらと休むのではなく、心身を回復させ、創造性を育むための、積極的で戦略的な活動なのです。

余暇は怠けることではない

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

人生で大事なのは、自分に適した照明を探すこと。ブロードウェイのスポットライトが好きな人もいれば、ろうそくの灯りが好きな人もいるはずです。

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

イベントや新しいプロジェクトに誘われたとき、『絶対やらせて!』と思えないなら、断るべきだ。

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

労働に価値があるのは、労働が善だからではなく、余暇だ善だからだ。

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

タイムオフを構成する9つの要素

本書では、「タイムオフ」を構成する9つの要素を紹介しています。

  • 創造する:仕事とは関係ない創作活動に没頭する。
  • 休息する:あえて何もしない時間を作る。
  • 睡眠をとる:質の良い睡眠を確保する。
  • 運動する:体を動かして気分転換する。
  • ひとりになる:外部の刺激から離れて、自分と向き合う。
  • 内省する:自分の考えを振り返る時間を持つ。
  • 遊ぶ:遊び心を持って、好奇心を満たす。
  • 旅をする:日常から離れて、新しい発見をする。
  • 繋がりを断つ:デジタルデトックスをする。

これらをバランスよく取り入れることで、私たちは本来のパフォーマンスと創造性を取り戻すことができます。

適切な休息と回復のための4つの要素
・リラックス:心と体をゆっくりさせる
・コントロール:どのように時間を過ごすか決める。
・マスタリー(習得すること):フロー状態になるようにやりがいのあることをする
・ディタッチメント(離れること):仕事のことを忘れるくらい没頭する

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

たっぷり眠ることで、脳は若く健康でいられる。

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

ひとりきりでいることの反対は孤独

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

遊ばないこと大きな弊害は「人生の犠牲者だと感じるようになり、克服しようと思えなくなる」こと。

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

スマホはたくさんのものを与えてくれる。だけど、3つの発見要素を失ってしまう。ひとりになること、不確かさ、そして退屈することの3つをね。クリエイティビティの源が奪われる

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

3. ココだけは押さえたい一文

この本の最も重要なメッセージを凝縮すると、この一文になります。

「タイムオフを“したから”成功した」

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』

多くの人は「休んでいる暇はない」と考えがちです。

しかし、この本は、成功者が休息を削って働いたから成功したのではなく、むしろ「戦略的な休息を取ったからこそ、成功できたのだ」と力強く語っています。

この一文が、あなたの働き方に対する考え方を根本から変えてくれるでしょう。


4. 感想とレビュー

働き方を根本から見直すきっかけに

私はこれまで、「もっと頑張らなきゃ」「休むのはもったいない」という気持ちで、無理して働いていました。

でも、この本を読んで、それがかえって自分のパフォーマンスを下げていたことに気づかされました。

特に、「ひとりになる」や「繋がりを断つ」の章は、スマホに常に触れている現代人にとって、深く考えさせられる内容でした。

「ただ休むだけじゃなく、戦略的に休むんだ」と思えるようになったことで、休憩を取ることに罪悪感がなくなりました。

忙しい人ほど、この本を読んで、一度立ち止まって自分の働き方を見つめ直してほしいです。


5. まとめ

『TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術』は、単なる休息のすすめではありません。

それは、これからの時代を生き抜くための新しい仕事の哲学です。
この本が教えてくれた重要なポイントをまとめます。

  • 長時間労働よりも、質の高い休息が生産性と創造性を高める。
  • 休息は「罪」ではなく、自己成長のための「戦略的活動」。
  • 「タイムオフをしたから成功した」というマインドセットを持つ。

この本を読んだ後は、ただなんとなく休むのではなく、自分にとって最適な「タイムオフ」の方法をぜひ探してみてください。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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