突然のトラブル、予期せぬ危機、そして大きな変化。
人生やビジネスでは、いつ何時「非常時」が訪れるかわかりません。
そんな混乱の中で、人々が最も頼りにするのが「リーダー」の存在です。
非常時のリーダーシップは、平時とは求められるものが全く異なります。
冷静さや決断力はもちろん大切です。
しかし、本当に組織を救い、人を動かすリーダーは、もっと深い「勇気」を持っています。
今日ご紹介するのは、非常時にこそ試される、リーダーシップの3つの秘訣です。
これらのポイントを心に刻むことで、あなたはどんな困難な状況でも、周りの人々を希望へと導くことができるはずです。
さあ、嵐の中でこそ輝くリーダーになるための知恵を、一緒に学んでいきましょう!
この記事は、岸見一郎氏の『叱らない、ほめない、命じない。 あたらしいリーダー論』を参考に書かせていただきました。
1:「自分は不完全であるといえる勇気を持つ」
非常時において、リーダーは「完璧な存在」でなければならない。
そう思い込んでいませんか?
しかし、本当に強いリーダーは、「自分は不完全であるといえる勇気を持つ」人です。
危機的状況では、情報が不足し、正解が見えないことの方が多いです。
そんな時、「私はすべてを知っている」「私に任せておけば大丈夫だ」と振る舞うのは危険です。
部下は、あなたの言葉と現実のズレを感じ取り、不安になります。
リーダーが「正直に、私もすべては分からない」と言うことで、組織には心理的安全性が生まれます。
部下は安心して自分の知っている情報やアイデアを共有できるようになります。
「私も不安だ。だからこそ、みんなの知恵を貸してほしい」
この正直な言葉こそが、組織全体の力を引き出すのです。
不完全であることを認める勇気は、傲慢さから謙虚さへのシフトを意味します。
その謙虚さこそが、非常時を乗り切るチームワークの土台となるのです。
2:間違えたと思った時に、「撤退できる勇気」を持つ
非常時の意思決定は、スピードが命です。
しかし、その分、間違った方向に進んでしまうリスクも高くなります。
本当に優秀なリーダーは、間違えたと思った時に、「撤退できる勇気」を持つ人です。
一度決めたことを覆すのは、リーダーのプライドが許さないかもしれません。
「私が決めたことだから、このまま進むべきだ」と固執するのは、組織にとって最も危険な行為です。
その判断ミスが、取り返しのつかない事態を招く可能性があります。
撤退できる勇気は、「間違えることを恐れない」という姿勢から生まれます。
これは、過去の判断に固執する「サンクコスト」にとらわれないということです。
状況が変わり、より良い選択肢が見つかったら、すぐに方向転換しましょう。
「間違えた。すぐに計画Bに切り替える!」と、明確に宣言してください。
この潔い決断こそが、組織を無駄な消耗から救い、部下からの信頼をさらに高めます。
リーダーの役割は、自分の面子を守ることではなく、組織と人を守ることです。
3:自分のためではなく、「組織のため」「社会のため」に考える
非常時には、リーダー自身の心にも「恐怖」や「不安」が生まれます。
そんな時こそ、「自分のためではなく、組織のため、社会のために考える」ことが重要です。
人間は危機に直面すると、どうしても自分の安全や利益を優先しがちです。
しかし、リーダーが私的な感情や利益に基づいて行動すると、組織は一瞬で崩壊します。
「私が生き残るためにはどうするか」ではなく、
「この組織をどう守り、社会にどう貢献し続けるか」を基準に判断しましょう。
この公的な視点を持つことで、リーダーの言葉と行動には「大義」が宿ります。
その大義は、部下や関係者に大きな安心感と、行動への動機付けを与えます。
あなたの行動が、組織全体、そして社会を救うことに繋がる。
この強い使命感こそが、非常時において、リーダーを突き動かす原動力となるのです。
自分の恐怖心を超えて、より大きな目的のために動く。
それが、真に人を鼓舞し、危機を乗り越えるための、最高のリーダーシップです。
まとめ
非常時にこそ輝くリーダーシップは、「特別な能力」ではなく「心の勇気」です。
「自分は不完全であるといえる勇気を持つ」ことで、チーム全体の知恵を引き出します。
間違えた時には「撤退できる勇気」を持つことで、組織を無駄な消耗から救います。
そして、「自分のためではなく、組織と社会のため」に考えることで、行動に大義を宿します。
リーダーの皆さんは、どんな困難な状況でも、これらの勇気を胸に立ち向かってください。
あなたのその強い姿勢と誠実さが、必ず周りの人々の希望となり、危機を乗り越える力となります。
大丈夫、あなたならきっと、この嵐を乗り越えることができます!
詳しく知りたい方は、岸見一郎氏の『叱らない、ほめない、命じない。 あたらしいリーダー論』を手に取ってください。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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