【3分要約・読書メモ】「恥をかくのが怖い」から解放される本 自己肯定感を高めて、自分らしく生きる

BOOKS-3分読書メモ-
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ご覧頂き誠にありがとうございます。
今回は「「恥をかくのが怖い」から解放される本」についての記事となります。

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■著者

イルセ・サン
1962年生まれ。神学を学ぶ。キルケゴールとC.G.ユングについて研究。デンマーク心理セラピスト協会会員。教区牧師、個人開業の心理セラピストとして働く。セミナーや講演も行ってきた。これまで著した8冊の作品は、24カ国語に翻訳された。邦訳に『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』『心がつながるのが怖い 愛と自己防衛』『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』『思い出すと心がざわつく こわれた関係のなおし方』『身勝手な世界に生きるまじめすぎる人たち 罪悪感を手放して毎日をラクにする方法』『「親しい関係からなぜか離れたい」がなくなる本 喪失や悲しみから心を守る「自己防衛の戦略」の功罪』がある。

第一部 第一章 恥の性質と機能

軽い不快感から無力感といったまったく抗いようのない感情まで、恥の程度は様々です。夫婦関係が破綻するのではないかとか集団から排除されるのではないかという恐れも、恥に含まれます。

恥は罪悪感と違って、誤ったり、罪滅ぼしをしたりすることで消えるものではなりません。

恥は社会的感情です。最良のケースでは、恥は人間関係を築く上で役に立ちます。最悪のケースでは、警告の社会的センサーが過剰に働いて、周囲から少しはみ出しただけで、激しい恥の感情に圧倒されてしまうことでしょう。
何をを恥じる感じるかは、恥を感じやすい状況もあります。それは私たちが無力感を覚えたり、自分をコントロールできないと感じたりする状況である場合が多いです。

第二章 慢性的な恥は誤解や諍いから生まれる

自尊心と健全な自己感覚を育むには、あなたに向けられている他社の視点や反応から、ミラーリングを必要とする必要があります。

恥も自分は間違っているという感情も、幼いころ、保護者からあなたの姿を歪んで解釈されたり、完全に無視されたりした経験から生じます。子ども時代にそういった体験を頻繁にしてきたのなら、あなたは自分の知らない部分が自分の中にあるのだと気づくでしょう。

かつて見られることのなかった喜びや怒りといった反応を、今になって周りの人から求められると、不安になり、非現実的だとか自分は間違っているとか感じてしまうのです。

第三章 恥は「自己感覚の穴」への反応である場合も

あなたが誰にも愛情深く見守られてこなかったがために、あなたの知らないあなたの一面が求められる状況では、あなたは確実にぎこちなく、不安になります。

しかし、よいミラーリングを得られあなたの一面が求められる場合は、そうはなりません。あなたは確かに確固たる地盤を感じられることでしょう。

第四章 恥があなたを踏み留まらせる

他者からの評価を恐れることで、私たちは心の奥ではやりたいと思っていることを踏みとどまり、他人の目から正しく見えることをすることばかりに気を取られてしまいます。

恥を恐れるあまり、勇気を出して一歩を踏み出すのを躊躇したり、周りから注目を浴びないよう内にこもったりする危険があるのです。

あなたが精神的サポートを得られず、まだ自分も良く知らない一面が求められるような状況で、あなたは気づまりになったり、ナーバスになったりするでしょう。

恥は自由な会話の流れを妨げ、川が突然凍り付くように、会話を硬直させることもあります。

第五章 恥からの自己防衛としての偽りの自分

恥を和らげるために、あえて自分をさらす勇気を持つ必要があります。私たちのニーズや不安、怒り、その他の感情に立ち向かう勇気にすべてかかっています。問題は、私たちが恥を感じている時に自己開示するのを、私たちが一番恐れているということです。その恐れが、恥を克服してより一層の自由を得ようとする際に、自分にストップをかけるのです。

他の人よりも優秀であろうとするのは、自分に問題があると感じていることで味わう痛みを和らげようとするためであることが多いです。平凡で傷つきやすいありのままの自分である勇気を持ち、愛情深い視線を受け入れることで、私たちは恥を克服できるのです。

第二部 第六章 あなた自身のことをもっとよく知ろう

自分のことをよく知れば知るほど、恥を引き起こす状況への耐性が付きます。自分らしくいても問題ないと心の奥底で自信が持てていれば、たとえばひどく薄着でリラックスしている姿を見られたり、家が散らかっていたり、コンクールで最下位だったりといった、驚いたり恥じ入ったりしても仕方がない状況に陥っても、すぐ自信を取り戻せるでしょう。

他の人に、あなたがどんな人か話してもらったり、自分の動画を取ったり、自信の内面に愛情深く注意を向けることで、自分のことをより深く知ることができます。

第七章 恥と向き合おう

恥に襲われたときに一番したいのは、その出来事を忘れ、心にしまいこむことです。しかしあなたがより大きな心の平穏を求めるなら、逆のアプローチが必要です。新たな癒しの体験には、効果があるかもしれません。あなたがより多くの恥に向き合えば向き合うほど、あなたの自損心と新たな恥への抵抗力は高まります。

恥じていることを示し、それに向き合う度、より多くの心の自由を得るでしょう。そうして恐怖が減り、社交の場で、以前ほどは緊張しなくなるでしょう。

第八章 誰と時間を使うか考えよう

精神的なサポートに空いた穴を修復したいのであれば、あなた自身が習得してこなかった面を持っている人と一緒に過ごすと良いでしょう。とても勇気があって、あなたがその人と自発的に一緒にいたいを思え、その人の性格の良い面、悪い面、両方を常に心から快く思える人。あなたが練習したいことをする人を観察することで、得られるものは大きいでしょう。

あなたが恥を感じるのは、偶然ではありません。それはあなたが生きてきた文化や、親から学んできたもの、またあなたの親がされにその親から学んできたものによりつくられるのです。恥は世代から世代へ引き継がれます。あなたの親や祖父母は間違いなくあなたと同じことを恥じ、そのため、あなたが自分の恥を克服する良いロール・モデルにならないかもしれません。

恥に対するあなたの脆弱さを利用する人が周りにいる場合、そのゲームの全貌を把握し、境界線を定めることが大事です。あなたは例えばどれぐらい不快を感じているかを伝えることで、共感線を引きことができるでしょう。

第九章 あなた自身と友好的に接しましょう

あなたが自分を間違っていると思う時、それはあなたが間違っているのではなく、何か間違ったことが起きたのです。この事実を認識することで、自由を感じることができるでしょう。ただし、これまでの人生で感じてきた孤独や飢餓感から生まれる悲しみもまた感じることでしょう。

あなた自身とのより愛情に満ちた関係を築くことで、不快な体験をうまく避けれるようになるでしょう。困惑するような状況もあるかもしれませんが、あなた自身への信頼が揺るがされることはもうないでしょう。

■感想

「恥」がどのように生まれるのか、「恥」を必要以上に感じてしまう人がいるのはなぜか、自分の問題の背景に「恥」があるのかを知るにはどうしたらよいのか、そして「恥」に働きかけ、取り自由な心を手に入れるにはどうすればいいのか、を分かりやすい言葉で説明している。

自分をよく知る。
恥ずかしいと感じている状況をしっかり向き合う。
そしてそういう自分を受け入れる。

「恥」のマイナス面から解放されるメソッドの紹介だけでなく、ポジティブな面も紹介しています。心理学や自己啓発に興味がある人や、自分は間違っているとすぐ感じてしまう人には読んでほしい一冊です。

「恥」から自由になり、自分らしくいる勇気をくれる一冊。

最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。

背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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