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今回は「世界のニュースがわかる!図解地政学入門」についての記事となります。
■著者
髙橋洋一(たかはし よういち)
1955年東京都生まれ。都立小石川高等学校(現・都立小石川中等教育学校)を経て、東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。
1980年に大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)等を歴任。
小泉内閣・第一次安倍内閣ではブレーンとして活躍し、「霞ヶ関埋蔵金」の公表や「ふるさと納税」「ねんきん定期便」など数々の政策提案・実現をしてきた。2008年退官。
現在、嘉悦大学ビジネス創造学部教授、株式会社政策工房代表取締役会長。
『バカな外交論』『バカな経済論』『【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める! 』(以上、あさ出版)、第17回山本七平賞を受賞した『さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白』(講談社)など、ベスト・ロングセラー多数。
■まとめ
・人口転換後の死者数は、上位21件中14件(2/3)が19世紀以前に起きている。→20世紀以降は平和的になった。
・民主国家は独裁国家に比べ、「戦争を起こす確率が絶対的に低い」
・民主主義国家では、「個人の価値」が「国家の価値に勝る」。民主主義国家とは、一国のリーダーの独断専行がされにくい政治システム。
・アメリカの歴史は、独立戦争から数えて230年程度と長くはない。
・戦争は「より広い土地、より良い土地が欲しい」という一点に集約される。
・国際社会の基本姿勢は、「不戦」。戦って自分を守るためではなく、戦わずして自分を守るために、しっかり武装しておく。
→「なめられたら攻められる」が国際政治の現実
・アジアで戦争が多いのは、民主主義国家が少ないから。
・国連の手段安全保障が警察。集団的自衛権が個人の正当防衛に対応している。集団的自衛権は、日本を戦争に駆り立てるものではない。きちんとした同盟関係は、自己防衛の基本。
・海中の原子力潜水艦は、空からとらえられない。数か月以上も連続潜航も可能である最強の兵器。中国はこれを東シナ海に配置してアメリカに対抗したい。
・ロシアの基本は南下政策。ただ肥沃な大地と凍らない港が欲しい。
・第一次世界大戦後、バルカン半島から東欧のエリアに小さな独立国家ができたのは、戦勝国:イギリス・フランスがソ連との間に小さな国をたくさん置いて、共産革命を封じ込めようとしたから。(防衛壁)
■感想
amazon kindle版が無料で読めたので、手に取った一冊。最近では、「13歳からの地政学」や「サクッとわかる ビジネス教養 地政学」など地政学に関する本がたくさん出版されています。地政学の本は、教科書的な難しい書籍から、図がたくさん入っているわかりやすい書籍まで幅広いです。地政学に興味はあるけど、まだ読んだことがない人には、kindle版が無料で読める「世界のニュースがわかる!図解地政学入門」はお勧めです。
内容も入門書のタイトル通り読みやすく、今の世界情勢がざっくり把握することができます。今起きている、ロシアとウクライナの状況に関しても理解が深まるはずです。
最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。