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今回は『うまくいくリーダーだけが知っていること』についてレビューと要約の記事となります。
著者
嶋村 吉洋
兵庫県出身。 少年時代から経営者や投資家に囲まれて生活をしていた影響もあり、10代で起業。
現在ではワクセルの主催かつ、実業家・投資家としてイベント事業、不動産事業、ロボティクス事業など様々な分野で活動中。
尊敬するキーエンスの滝崎武光氏のようにメディアの露出は極力控え黒子に徹しながら、今後は主催するワクセルのビジョンに共感する「コラボレーター」の皆様と、数多くのプロジェクトを立ち上げてている。
プロジェクトを通じて社会課題と向き合い解決し、「ワクワクがいっぱい溢れる世の中にする」という信念のもとに活動中。
1. 本書の概要
『うまくいくリーダーだけが知っていること』は、カリスマ経営者であり投資家である嶋村吉洋によるリーダーシップに関する指南書です。10代で起業し、イベント事業、不動産、ロボティクスなど多岐にわたる分野で成功を収めた著者が、自身の経験を基に成功するリーダーシップの秘訣を解説しています。特に、信頼できる組織作りやチームを成功に導くためのコミュニケーション、個性を生かしたマネジメントなど、実践的なアドバイスが多く含まれています。リーダーが「場」を作り、メンバーの成長を引き出すための理論と実践的手法を学ぶことができる一冊です。
「どうしたら、幸せなリーダーになれますか?」
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
この問いに対しての答えはたった一つです。
それは、
「場をつくること。」
人が人を育てるということは、限りなく、と言っていいくらい不可能です。
では人は永遠に育たないかと言えば、そうではありません。
それはその人自身が、周りに依存することなく自分を磨き、自分を育てていった場合です。
その場を作ること、それこそがリーダーの最大の役割なのです。
2. 本書の要約
本書では、リーダーがいかにしてチームを成功に導くか、そのために必要な要素を9つの章で詳細に解説しています。
第1章 信頼し合える組織のつくり方
リーダーが最初に築くべきものは、メンバー間の信頼関係です。信頼は結果を出すための基盤であり、これを育むにはリーダー自身が誠実さと透明性を持って接することが重要だと述べています。
言葉を変換させる文化をつくる
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
できなかったのか、やらなかったのか、本当のことは自分自身がよくわかっているはずです。
やらなかった人は、いつまでも自分自身を騙すことはできません。その言い訳は、心の奥の真ん中の方から、ジワジワと自分を蝕んでいきます。他人は騙せても自分は騙せないのです。
自責で生きる組織を作りましょう。上手くいかなかった原因は自分。上手くいったときは人のおかげ。
部下が辞めていくのは上司の責任か?
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
大前提をしっかり伝える
成功するしないは、考え方の癖できまる。
数十年かけてつくられた考え方の癖を短時間で変えることは難しい。
なので最低でも3年は地道な努力をしよう。
今のあなたは、あなたの過去の選択の集大成。
あなたが自分の価値観や基準で物事を判断し選択すると、未来は過去の延長線上になる。
もし未来を大きく変えようとおもうのなら、選択肢を変える必要がある。
第2章 力を引き出すコミュニケーション
効果的なコミュニケーションは、チームメンバーの力を最大限に引き出します。ここでは、リーダーが積極的にフィードバックを与える重要性や、オープンな対話を促す方法について具体的に説明しています。
「あなたが言うなら」と言われていますか?
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
下の立場にいる時、上の人に何かを伝えたいのであれば、方法を2つしかありません。
可愛がられるか、ぶっちぎりの結果を作るかです。
いい空気が、いい結果を連れてくる
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
部下がやる気になる伝え方で大事な2つのこと。
①まずは、全体像を伝える
②次に、いい事実を共有する
①「全体像を伝えること」
目的やビジョン、グランドデザインを共有していることで、何のためにやっているのかが明確になり、部下のモチベーションは上がり、生産性が高まります。
②「いい事実を共有すること」
社員が、自分の所属しているチームをどう見ているかはとても大切です。
自分のチームに関するいい情報をどんどん流すことで、いい事実を共有することになります。
それによって、いい前提がどんどん広まり、帰属意識が高まり、組織が活性化されていく。
特にリーダーであるあなたがやることは、上からのいい情報を、積極的に部や課に持ち帰って、発信していくことです。
時間を大切にするということは、命を大切にするということ
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
人生は時間です。
モノは買えますが、無駄に過ぎ去った時間を買うことは誰にもできません。
どんな大富豪も、どんな権力者も、過ぎ去った時間を買うことはできないのです。
世界中の人間に、平等に与えられた、決して買うことができない「時間」。
それをどう扱うかによって、人生に違いができる。
第3章 チームを盛り上げる言葉の力
リーダーは言葉の力を使いこなす必要があります。適切なタイミングでの励ましや褒め言葉、メンバーに対する感謝の表現が、チーム全体のモチベーションを大きく向上させる手段になります。
どんな背中を見せていますか?
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
リーダーは「率先垂範」でなければなりません。
自分が自ら汗をかき、模範となり、背中で示すのです。
そのリーダーの姿を真似して、部下もやる気になり、火がつくのです。
第4章 成果を上げる仕事量と時間の法則
本章では、時間管理や仕事の効率化について詳述しています。限られた時間の中で最大の成果を上げるための方法を学び、リーダーがどのように仕事量を管理し、メンバーの負担を軽減できるかを説明します。
100人の一歩をつくり上げる
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
成功者はマメで、スピードが速いです。
凡人が天才に追いつくためには、作業の徹底しかありません。
作業において大切なことは次の4つです。
①期限を切ること
②マメさ
③前進させること
④スピード
すぐやることをタスク化して、仕事を前に進めていきましょう。
第5章 個性を活かす組織マネジメント
リーダーはメンバーの個性や強みを理解し、それぞれの役割に応じたタスクを与えることが重要です。著者は、メンバーの個性を引き出し、チーム全体を効率的に機能させるためのマネジメントのポイントを紹介しています。
自分でなく、場の力でリーダーを育てる
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
優秀なリーダーを育てるために大事なことは、場を作ることです。
では場を作るとはそういうことか?
それは、リーダーが育つための仕組みと文化をつくることです。
個人で関わってリーダーを算出しようとして、できたとしても数名程度です。
少数をある程度かけて育てることはできますが、多くのリーダーを算出しようとするのであれば、自分一人で育てるのではなく、場で育てるのです。
そのためにも、自分が関わらなくてもリーダーが育つような仕組みを作ることが大事なのです。
第6章 プレッシャーを力に変える目標達成の極意
目標達成にはプレッシャーをうまく利用することが必要です。プレッシャーが生まれる場面で、リーダーがどのようにしてメンバーをサポートし、成果を上げられるかが焦点となります。
目標は明確に、具体的に、肯定的に決める
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
目標を失ったとたん、転がるように落ちていったり、一気に老け込んだりするように感じます。
睡眠・食事・運動・休息が、健康のために必要だとよく言われています。
それに私が付け加えるとしたら、明確に、具体的に、肯定的に決めた目標です。
あなたが、明確に、具体的に、肯定的に決めた目標は何ですか?
あなたの部下が、明確に、具体的に、肯定的に決めた目標は何ですか?
それぞれが明確に、具体的に、肯定的に決めた目標を共有することで、最強の組織になると私は信じています。
第7章 やってはいけないリーダーシップの常識
リーダーシップには「常識」とされるものが多く存在しますが、それが必ずしも効果的ではない場合があります。本章では、誤解されやすいリーダーシップの考え方やアプローチについて警鐘を鳴らし、改善すべきポイントを解説します。
うまくいくリーダー、3つの原則
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
①基礎を愚直に徹底的にやる
②ハードワークする
③単純素直即実行で、即断即決即実行する
人には3つのスイッチがある。
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
①がんばったら儲かる
②がんばったら権力が持てる
③がんばったら名声を得ることができる
目の前の部下は、3つのポイントのどこに響き、やる気のスイッチが入るのか?
目の前の部下は、3つのポイントのどこに響き、深く反省し、改善するのか?
よーく部下のことを知るようにします。
百戦百勝のリーダーは、部下を育てられない
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
ただ勝だけのリーダーには人はついてこない
やってはいけないリーダーシップは、全部勝ってしまうことです。
あなたが部下に負けるポイントを作っているかどうかが大事です。
人は勝ちたいのです。
この人とやり取りしていると、すべて負ける。
これでは心の底では面白くないのです。
弱点を見せていこう
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
次のリーダーが出てくるためには、あなたは部下に絶対どこかで負けないといけません。
仕事で負けなくてもいいのです。
「めっちゃ腹が出ている」
「音痴」
「私服がダサい」
完璧なあなたプロデュースは、あとあと自分を苦しめることに繋がります。
完璧な自分を演出するのはやめ、相手に勝たせるポイントを作ったコミュニケーションを心がけ、部下から愛される上司になりましょう。
第8章 強いチームをつくるリーダーの基本
強いチームをつくるためには、リーダー自身の自己管理が必要不可欠です。自分をコントロールし、冷静な判断を下す力がチームを支える柱となることが説かれています。
部下と一緒に高みをめざす
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
部下の成長を止めてしまう上司は、こんな感じです。
「自分はしんどい思いをして成功したが、部下にはそれをさせたくない」
これは一見優しい人に思えますが、私はとても残酷な人だと思います。
なぜなら、自分はできたけど、あなたはできないと言っているようなものだからです。
これは、相手に対してとても失礼であり、残酷なことであり、やってはいけないことだと思います。
部下の可能性を見てあげれない上司は、部下を成長させることも、育てることもできません。
第9章 チームを壊さない人間関係のコツ
最後の章では、リーダーとしての立場を守りつつ、メンバーとの良好な人間関係を築く方法に焦点を当てます。衝突を避け、協力的な関係を維持するための実践的なアドバイスが詰まっています。
先に謝ったほうが勝ち?
『うまくいくリーダーだけが知っていること』
もしも部下と揉めた場合は、可能な限り、あなたから謝ったほうがいいでしょう。
あなたが目上であったとしても、謝ることは負けではありません。
目上であるからこそ、できる範囲で先に謝るのです。
部下よりも圧倒的に立場が強い。年齢的にも役職的にも。
そのことを自覚し、部下と揉めたら、まず自分から歩み寄り、謝る。
3. 感想とレビュー
『うまくいくリーダーだけが知っていること』は、ビジネスリーダーや起業家にとって非常に参考になる内容が盛り込まれています。嶋村吉洋氏のリーダーシップ論は、単なる理論にとどまらず、彼自身が実際に経験した成功体験をベースにしており、具体的で実践的なアドバイスが豊富です。
特に私が感銘を受けたのは、信頼の重要性と、チームを動かす言葉の力についての章です。リーダーとして最も大切なのは、メンバー一人ひとりとの信頼関係を築き、彼らの個性を尊重することだという著者の主張には、深く共感しました。信頼があってこそ、チームが一丸となり、結果を出すために努力できるのです。
また、コミュニケーションの章では、オープンな対話の促進や、フィードバックの重要性が強調されており、これは日常業務でリーダーとしてどう行動すべきかを示す具体的な手がかりとなります。メンバーに対して単に指示を出すだけでなく、彼らの意見を聞き、彼ら自身の成長をサポートすることがリーダーとしての重要な役割だということがわかります。
本書は、特にリーダーシップに関心があるビジネスパーソンに向けて書かれていますが、組織内で働く全ての人にとっても学びの多い一冊です。組織内での人間関係の作り方や、効率的な仕事の進め方、そしてプレッシャーをポジティブに捉える姿勢は、どの職場にも応用できるでしょう。
4. まとめ
『うまくいくリーダーだけが知っていること』は、成功するリーダーシップの本質を掘り下げ、具体的な行動に落とし込んでいます。著者嶋村吉洋氏の豊富な経験から学ぶことができ、リーダーとしての成長を目指す方々にとって非常に有益です。信頼、コミュニケーション、そしてチーム全体を動かす言葉の力を大切にしながら、プレッシャーを乗り越えて目標を達成する方法が詰まった一冊です。これからの時代に必要なリーダーシップの在り方を示す本書は、リーダーやマネジメント層だけでなく、チームで働く全ての人に読んでほしい書籍です。
2024年9月15日、嶋村吉洋氏の著書『『となりの億万長者が17時になったらやっていること』のレビューを公開させていただいたところ、ご本人から直接フォローとご支援をいただきました。多忙な中、レビューに目を通してくださり、さらに応援までいただけたことに心から感謝しています。その温かいお心遣いに深く感銘を受け、私も自然と嶋村氏のファンとなりました。感謝の気持ちを込めて、今回『『うまくいくリーダーだけが知っていること』のレビューを執筆しました。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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