ベストセラー『具体と抽象』の著者として知られる細谷功氏の最新作『フローとストック 世界の先が読める「思考」と「知識」の法則』が登場しました。
本書は、世界を動かすメカニズムを解き明かすための、強力な思考の法則を提示しています。
私たちが日常で触れる情報はフロー、それらを蓄積した知識はストックとして捉えられます。
この基本的な概念を応用し、世の中の複雑な事象をシンプルに理解するためのフレームワークが解説されています。
この記事では、フローとストックという最強のコンセプトから未来を予測する要約と、具体的な活用法に焦点を当てたレビューをお届けします。
1. 著者の紹介
著者の細谷 功(ほそや いさお)氏は、ビジネスコンサルタントとして長年活躍されています。
特に、論理的思考力や抽象化思考に関する専門家として知られています。
ミリオンセラーとなった『具体と抽象』をはじめ、多くの著書があります。
一見複雑な概念を、誰にでもわかりやすく構造化して伝える能力に定評があります。
複雑化する現代において、本質を見抜く「思考」の法則を提唱し続けている第一人者です。
2. 本書の要約
『フローとストック 世界の先が読める「思考」と「知識」の法則』は、すべての事象をフローとストックという二つの軸で捉え直すことを提唱しています。
このアプローチによって、世界の先が読めるようになることを目的としています。
ここからは、その革新的な要約を詳しく解説します。
世界の構造を捉える「フローとストック」
世の中の大半のものは、「フローとストック」という対立する概念に大別できると著者は指摘しています。
フローは、一定期間で流れ、消費されるもの、つまり変化や運動です。
一方のストックは、一定時点に存在する量や蓄積されたもの、つまり財産や知識です。
例えば、お金で言えば、「収入や支出」はフロー、「貯蓄や資産」はストックにあたります。
人間で言えば、「日々の情報や行動」はフロー、「知識や経験」はストックです。
目に見える水やモノだけでなく、お金やルール、精神的な世界までも、このフローとストックの構造で説明できる点が本書の最大の発見です。
世の中の大半は「フローとストック」に大別できる
『フローとストック 世界の先が読める「思考」と「知識」の法則』

『フローとストック』
最重要コンセプト「具体と抽象」との融合
細谷氏の提唱するもう一つの最重要コンセプトが「具体と抽象」です。
具体は目に見える個別の事象であり、抽象は動物が感じない「目に見えない概念」です。
本書では、この「フローとストック」と「具体と抽象」という二つの軸を組み合わせます。
それによって、新しいフレームワークである「CAFS(カフス)マトリックス」が生み出されます。
このCAFSマトリックスこそが、世の中の変化のメカニズムを理解し、次に起きる出来事の予想を可能にする最強のツールです。

『フローとストック』
「CAFSマトリックス」四象限とそのサイクル
CAFSマトリックスは、「具体と抽象」を縦軸、「フローとストック」を横軸とする四象限のフレームワークです。
それぞれの象限は、知識や思考のあり方を示しています。
このマトリックスをサイクルとして回すことで、人間の成長や組織の栄枯盛衰、イノベーションがどのように起きるのかを分析できます。
例えば、イノベーションは、「具体的なフロー」から「抽象的なストック」を経て、再び「具体的なフロー」に戻るサイクルで説明されます。
抵抗勢力がどこから現れるか、なぜ手段がいつの間にか目的化してしまうのか、といった組織の問題にも明確な答えが出せるようになります。

『フローとストック』
未来予測と生成AIへの応用
フローとストックの思考法は、生成AIが我々の生活や仕事を変える未来を予測する上でも非常に有効です。
AIが生み出す情報(フロー)と、人間が蓄積すべき本質的な知識(ストック)を区別できます。
さらに、「技術による世界の歪み」を見つけ出すことで、資本主義の未来や陰謀論にとらわれる人の思考回路まで、様々な事象に適用できます。
誰もがこのフレームワークを使いこなし、日常の事象の先読みができるようになることを目指しています。
3. ココだけは押さえたい一文
「世の中の具体的な個別の事象を抽象度を上げて連続的に捉えることで、その変化のメカニズムからさまざまな事象を説明し、次に起きる出来事の予想を可能にする」
『フローとストック 世界の先が読める「思考」と「知識」の法則』
4. 感想とレビュー
この『フローとストック』を読んで、世界の見え方がガラリと変わりました。
ニュースや経済の出来事を、単なる「フロー」として消費するのではなく、「ストック」と関連付けて考える習慣が身につきます。
特に、CAFSマトリックスの解説が非常にわかりやすく、複雑なビジネスの課題や社会の動きを整理するための強力な武器になります。
これは単なる理論書ではなく、思考をトレーニングするための実用的なレビューだと感じました。
具体と抽象、そしてフローとストックを組み合わせることで、イノベーションが抵抗勢力にどう打ち勝つのか、といった世界の先を読む問いに自信を持って答えられるようになります。
この本で紹介されている思考の法則を身につけることが、不確実な時代を生き抜く鍵だと確信しました。
5. まとめ
細谷功氏の『フローとストック 世界の先が読める「思考」と「知識」の法則』は、現代人が身につけるべき最強のフレームワークを提供しています。
フローとストックというシンプルな軸を理解し、具体と抽象と組み合わせることで、CAFSマトリックスという新しい思考の法則を手に入れることができます。
本書の要約を参考に、ぜひあなたもこのフレームワークを使いこなしてみてください。
未来を先読みし、自分の人生を豊かにするための確かな知識と思考が得られるはずです。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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