【3分要約・読書メモ】この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない _人生の教科書?:岩井 勇気 (著)

BOOKS-3分読書メモ-
スポンサーリンク

「この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない」
このタイトルを見て、どんな内容を想像しますか?

きっと、人生の壁にぶつかって、もがきながら生きるストーリーを思い浮かべるかもしれませんね。
でも、この本は少し違います。

著者である岩井勇気さんが、ごく普通の日常で見つけた「おかしみ」や「違和感」を、独特の視点とユーモアで切り取ったエッセイ集です。

大事件は起きないけれど、なぜか共感してしまう。
クスッと笑えるのに、なぜか考えさせられる。
そんな不思議な魅力にあふれた一冊です。

読み終わった後、きっとあなたの日常が少しだけ面白く見えるはずです。

created by Rinker
¥1,287 (2025/10/30 5:49:32時点 Amazon調べ-詳細)
スポンサーリンク

著者の紹介

著者の岩井勇気さんは、お笑いコンビ「ハライチ」のツッコミ担当です。
テレビやラジオ、YouTubeなどで幅広く活躍されています。

その独特な世界観と、鋭い観察眼から生まれるコメントは、多くの人を魅了しています。

実は以前からエッセイを執筆しており、文筆家としても高い評価を得ています。

彼の文章は、お笑い芸人ならではの「間」や「リズム」があり、とても読みやすいのが特徴です。

肩の力を抜いて、彼の日常をのぞき見するような感覚で楽しむことができますよ。

created by Rinker
¥1,287 (2025/10/30 5:49:32時点 Amazon調べ-詳細)

本書の要約

登場人物は「僕」と「日常」

この本には、複雑なストーリーやドラマチックな展開はありません。
主人公は、ごく普通の日常を生きる「僕」。

そして、外食、旅行、趣味、仕事の失敗など、誰もが経験する出来事が淡々と描かれています。

笑いと違和感の正体

しかし、岩井さんの手にかかると、その平坦な道に不思議な「デコボコ」が現れます。

例えば、行きつけの美容室で感じた小さな違和感。
プラネタリウムで見た「星空」の意外な感想。
ドライヘッドスパで、店員さんの「……」という話し方に、妙な可笑しさを見つけたり。

誰もがスルーしてしまうような日常の出来事を、岩井さんのフィルターを通すことで、一気にユニークな物語へと変貌させるのです。

日常への「殴り込み」

この本の帯には、「たわいないこの世界に思いもよらない角度から殴り込みをかける」とあります。

これは、日常を面白がる才能のことかもしれません。

「ああ、わかる!」と共感しながらも、思わず「なんでそんなところに気づくんだ!」と笑ってしまう。

岩井さんの視点は、私たちが当たり前だと思っていることの裏側に、隠された面白さがあることを教えてくれます。

読んでいると、自分も日常の「おかしみ」を探したくなりますよ。

created by Rinker
¥1,287 (2025/10/30 5:49:32時点 Amazon調べ-詳細)

ココだけは押さえたい一文

本書で最も心に残ったのは、この一文です。

「歯医者のあの感じって、こうやって面白がればいいのか、みたいな。」

「この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない」

これは、岩井さんのエッセイを読んだ書評家の方が書いた一文なのですが、まさにこの本の核心をついていると感じました。

この本は、私たちに新しい視点を与えてくれます。
何か特別なことがなくても、人生は面白い。


そう思わせてくれる、希望に満ちた一文です。

思ったより他人は他人の人生を生きている。人生の舵はその本人が握っており、人の人生に影響を及ぼしたといえることがほとんどなく、貴方も人の人生を変えることなんてできない。

「この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない」
created by Rinker
¥1,287 (2025/10/30 5:49:32時点 Amazon調べ-詳細)

感想とレビュー

私はこの本を読んで、エッセイの奥深さを再認識しました。

特別な出来事がなくても、文章はこんなに面白くなるんですね。
岩井さんの表現力には驚かされました。

特に、ドライヘッドスパの話は最高に面白かったです。
店員さんの「……」の多さ。

そして、それにツッコミを入れる岩井さんの頭の中。

情景が目に浮かぶようで、声を出して笑ってしまいました。
笑いへの「こだわり」が感じられる、見事な文章でした。

この本を読んで一番嬉しかったのは、自分にも「書けるかも」という希望を感じたことです。

僕たちの日常には、岩井さんが書くような大事件は起きません。

でも、この本を読めば「あ、この出来事、面白く書けるかも」というヒントをもらえます。

「ありふれた出来事」を「面白い読み物」に変える技術を、そっと教えてくれる。

この本は、決して読者をまくような意地悪なものではありませんでした。
読めば読むほど、自分と岩井さんの距離が縮まっていくような感覚になります。

僕たちの日常を肯定してくれるような。
そんな温かさも感じられる一冊でした。

created by Rinker
¥1,287 (2025/10/30 5:49:32時点 Amazon調べ-詳細)

まとめ

「この平坦な道を僕はまっすぐ歩けない」は、人生の教科書かもしれません。

「事件」がなくても、人生は楽しい、と教えてくれます。
笑いながら、自分の日常を見つめ直すことができます。
そして、毎日が少しだけ輝き始める。

そんなきっかけをくれる本です。
ぜひ手に取ってみてください。

もしこの本の感想で共感したことや、面白かったエピソードがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね。

created by Rinker
¥1,287 (2025/10/30 5:49:32時点 Amazon調べ-詳細)

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
日々の仕事やライフスタイルのヒントになればうれしいです。

X(Twitter)ThreadsinstagramBlueskyもやっているので、もしよかったら覗いてください。

タイトルとURLをコピーしました