あなたは、「最近、肌の調子が…」「ちょっと体型が気になるけど、何をすればいいか分からない」なんて感じていませんか?
そして、「美容や健康って、若い人や意識高い系の人がするもの…」なんて、自分には関係ないと思っていませんか?
今日ご紹介するのは、そんなあなたの美容・健康へのイメージを覆す、そして読んだらきっと自分も何か始めたくなる、爪切男さんの著書『午前三時の化粧水』です!
この本がきっと、美容や健康の楽しさに気づかせ、新しい自分に出会うきっかけをくれるはずです。
この本は、40歳を過ぎた体重125キロの作家が、ひょんなことから美容と健康に目覚めていくという、なんともユニークな体験を描いたエッセイ集。肌はもちもち、30キロも痩せ(リバウンドも!)、そして最後にはまさかの結婚!?という、驚きと笑いと、そしてときに感動が詰まった、前代未聞の「おじさん美容エッセイ」なんです。
今回のブログ記事では、この魅力的な一冊の秘密を、以下の構成でじっくりと探っていきます。
ぜひ最後までお付き合いいただき、あなたも「ちょっといい感じの自分」への一歩を踏み出してみませんか?
1. 著者の紹介
本書『午前三時の化粧水』の著者である爪 切男(つめ きりお)さんは、独自の視点とユーモアあふれる筆致で、多くの読者から熱烈な支持を受ける人気作家です。
爪 切男(つめ きりお)
1979年生まれ、埼玉県出身。彼の作品は、どこかこじれていたり、ダメだったりする部分を隠さずに描きながらも、その中に温かさや切なさ、そしてクスッと笑えるような日常の面白さが詰まっているのが特徴です。
2018年に発表したデビュー作『死にたい夜にかぎって』は、自身の破滅的な半生と、そこから立ち直っていく姿を赤裸々に描いた小説で、そのリアルさと独特のユーモアが大きな反響を呼びました。この作品は、後にMBS/TBS系でドラマ化もされ、さらに幅広い層に彼の名を知らしめました。
続く著書『クラスメイトの女子、全員好きでした』も話題となり、こちらもテレビドラマ化されるなど、その独創的な世界観と人間描写が高く評価されています。
彼の文章は、文学作品のような深い読後感がありながらも、どこかTwitter(現X)のつぶやきのような親密さと軽やかさを持ち合わせています。私生活においても、かつては中野の四畳半アパートで悶々とした日々を送っていたと語るなど、等身大の姿を見せることで多くの読者から共感を得ています。
本書『午前三時の化粧水』では、これまでの作品で培われた、自分のダメな部分も素直にさらけ出す筆致はそのままに、40歳を過ぎて美容と健康に目覚め、大きく変化していく姿が描かれています。サブカルチャーにも造詣が深く、音楽や映画への深い愛情を持つ彼が、これまでの自分とは異なる「美容」という新しい世界に足を踏み入れ、そこで何を感じ、どう変わっていったのか。その経験が、彼の作品に新たな深みと広がりを与えています。
彼の作品には、世間的な「普通」や「常識」にとらわれない、人間臭い魅力が溢れています。今回の『午前三時の化粧水』も、そんな爪切男先生ならではの視点で、「おじさん美容」という誰もが予想しなかったテーマを、最高に面白く、そして優しい眼差しで描いています。
2. 本書の要約
著書『午前三時の化粧水』は、40歳を過ぎた体重125キロの作家である著者が、ひょんなことから「美容」と「健康」の道に足を踏み入れ、その結果、肌質改善、大幅な減量、そしてまさかの結婚まで経験するという、驚きと笑い、そして感動に満ちた前代未聞の「おじさん美容エッセイ」です。
本書は、ウェブメディア「よみタイ」での連載に、書き下ろしを多数加えた全38篇のエッセイで構成されています。これまでの爪切男作品と同様に、ユーモアと率直な筆致で、彼の新しい挑戦と変化の軌跡が描かれています。
要約のポイントは以下の通りです。
1.「おじさん」だからこそ劇的な変化を実感!
著者は、これまで美容や健康に無頓着だった40代のおじさん。だからこそ、化粧水やシートマスク、眉毛の手入れ、髪型への意識など、ちょっとしたケアを始めただけで、目に見えて効果が出たことに大喜びします。この「ずるい」ほどの変化が、彼を美容の沼へと引き込みます。
2.美容はサブカルチャー!?新しい「好き」の発見
「いい漫画や音楽、映画を探す能力が高い」と自負していた著者が、美容や健康関連のグッズの多種多様さに驚き、それをコレクションする喜びを見出します。ドラッグストアや100円ショップ、カルディコーヒーファームでの買い物を、まるでレコード店「ディスクユニオン」でレア盤を探すように楽しむ様子が描かれ、「美容もサブカルに通じる奥深さがある」という新しい価値観を発見します。
3.減量とリバウンド、そして新たな挑戦
ルイボスティーや養命酒、自炊に目覚め、縄跳びやトルソーウォーキングといった運動にも挑戦。一時は30キロもの大幅減量に成功しますが、そこは爪切男。素直にリバウンドも経験します。しかし、それすらも笑いに変え、次へと向かう彼の姿勢が描かれます。
4.「変わる勇気」と周囲の変化、そして結婚へ
本書のクライマックスは、美容と健康への取り組みが、彼自身の価値観や人間関係、ひいては人生を大きく変えていく点にあります。これまでは「変わることを諦めていた」という彼が、素直に人の意見を聞き入れ、新しいことに挑戦する「変わる勇気」を持つようになります。
特に、彼が変化するきっかけを与え、常に寄り添い、諦めずに「変わってほしい」と伝えてくれた現在の妻との出会いが描かれます。そして、連載の最後にはまさかの結婚を公表。誰かと幸せな生活を送ることに向いていないと思っていた彼が、伴侶を得て新しい人生を歩み始める姿は、読者に大きな感動を与えます。結婚後も「ピエロは玉乗りをしながら泣いていた」という過去の自分を振り返り、これからは「素直に自分の気持ちを書く」という、作家としての新たなフェーズを示唆します。
5.「ちょっといい感じのおじさん」への道のり
近所の子供たちに「太っちょゴブリン」と言われた過去を持つ著者が、美容と健康を通じて目標だった「ちょっといい感じのおじさん」になれていると語る自信と、過去の自分を否定しない温かい眼差しが、読者に深い共感を呼びます。
本書には、美容の「師」として尊敬する女優・タレントMEGUMIさんとの特別対談も収録されており、美容への意識が深まるきっかけや、その奥深さについても触れられています。
総括すると、『午前三時の化粧水』は、単なる美容ハウツー本ではなく、一人の人間が自分と向き合い、変化を受け入れ、人生を好転させていく様子を、ユーモアと独特の感性で綴った、笑って泣けるヒューマンドラマであり、多くの読者に「自分もまだまだ変われる!」という勇気を与えてくれるエッセイ集です。
3. 感想とレビュー
爪切男さんの『午前三時の化粧水』は、良い意味で予想を裏切られた、非常に面白くて心温まる一冊でした。正直なところ、「おじさん美容エッセイ」という触れ込みに最初は少し構えましたが、読み始めたら最後、彼の独特のユーモアと人間味溢れる筆致に引き込まれ、一気に読み終えてしまいました。
まず、著者の爪切男さんのキャラクターが最高です。ダメな部分も隠さずにさらけ出す、けれどどこか憎めない、親近感の湧く人物像に魅力を感じました。「40歳を過ぎた体重125キロの作家が美容に目覚める」という設定だけでもう面白いのに、彼がシートマスクや化粧水、ルイボスティー、縄跳びなどに一喜一憂する姿が、文章からありありと伝わってきて、何度も吹き出してしまいました。
特に印象的だったのは、彼が美容を「新しいサブカルチャー」として捉え、レコードや本を探すのと同じ喜びを見出していく過程です。「ドラッグストアや100均、カルディで新しい商品を探すのが楽しい」という感覚は、私自身が家電量販店で最新のガジェットをチェックする感覚と似ていて、非常に共感できました。好きなものを「深く掘っていく楽しさ」が、美容の世界にもあったという発見は、多くの読者にとっても新たな視点を与えるのではないでしょうか。
また、この本は単なる「面白エッセイ」で終わらない深みがあります。美容や健康への取り組みを通じて、爪切男さん自身が「変わる勇気」を持つようになるプロセスが感動的でした。これまでは「変わらない俺がかっこいい」と強がっていた彼が、素直に人の意見を聞き入れ、新しいことに挑戦する姿は、多くの頑張り屋さんに勇気を与えてくれるはずです。特に、彼を変え、最終的に結婚へと導いた奥様の存在は、本書の大きな柱となっています。無条件に受け止めるのではなく、時に厳しくも愛を持って「変わってほしい」と言い続けてくれる人の大切さを、改めて考えさせられました。
もちろん、減量とリバウンドのエピソードや、深夜のドン・キホーテでの美容品購入など、「おじさんあるある」と「美容」のギャップから生まれるユーモアも満載で、終始笑顔で読めました。MEGUMIさんとの対談も、美容への意識を深める上で興味深く、本書の魅力をさらに引き上げていました。
この本は、美容や健康に興味がない人でも、爪切男さんのファンなら間違いなく楽しめるでしょう。そして、私のように「もう年だから…」「今さら変わっても…」と考えている人にこそ、ぜひ読んでほしいです。彼は「ちょっといい感じのおじさん」になれたと胸を張っていますが、これは外見だけでなく、内面の変化、つまり「変わることを諦めない」という彼の姿勢がもたらした自信だと感じました。
『午前三時の化粧水』は、読み終えた後、鏡を見るのが少し楽しみになり、コンビニでルイボスティーを探してしまう、そんな不思議な魅力に満ちた一冊です。
5. まとめ
今回は、爪切男さんの著書『午前三時の化粧水』について、著者の紹介、本書の要約、ココだけは押さえたい一文、そして感想・レビューをお伝えしました。
本書は、40歳を過ぎた作家が美容と健康に目覚め、人生が好転していく様を、ユーモラスかつ率直に描いた、まさに前代未聞の「おじさん美容エッセイ」です。
この本の重要なポイントを改めてまとめると、以下のようになります。
- 劇的な変化の体験:美容に無頓着だったおじさんが、小さなケアで肌や体型に目に見える変化を実感し、その楽しさに目覚める。
- 新しい価値観の発見:美容をサブカルチャーのように深く掘り下げ、グッズ収集の喜びや、これまで知らなかった世界へのリスペクトを見出す。
- 「変わる勇気」の物語:自己を否定せず、人の意見を受け入れ、変化を恐れない姿勢が、最終的に結婚という大きな幸せを呼び込む。
- 笑いと感動のバランス:リバウンドや日常のユーモラスな描写の中に、人間としての成長や、愛する人との関係性の深まりが描かれ、読者の心を揺さぶる。
- 共感と希望:「自分もまだまだ変われる」というメッセージを、著者の等身大の姿を通して伝え、読者に勇気を与える。
『午前三時の化粧水』は、単なる美容本ではありません。「午前三時の化粧水」が、爪切男さんの人生を変えたように、この本があなたの日常にも、新しい発見とポジティブな変化をもたらすきっかけになるかもしれません。
美容や健康に興味がない人も、ぜひ一度手に取ってみてください。きっと、あなたも爪切男先生の魅力と、人生の面白さに気づかされるはずです。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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