不安定な国際情勢のニュースを見るたび、不安を感じていませんか。
ロシアのウクライナ侵攻や台湾有事など、世界情勢は複雑に見えます。
しかし、そのニュースの裏側には、各国が逃れられない「地理」の法則が存在しているのです。
本書『あの国の本当の思惑を見抜く 地政学』は、まさに現代を生きる私たちに必要な万能の教養を与えてくれます。
著者の社會部部長氏が解説する地政学の不変の法則を知り、世界の本当の思惑を見抜けるようになりましょう。
この記事では、本書の要約とレビューを通じて、世界の見方を変える地政学の入門知識をお届けします。
1. 著者の紹介
本書の著者は、社會部部長氏です。
YouTubeなどの地政学動画で圧倒的な支持を得ている人気解説者であります。
特に社會部部長の動画は、平均再生回数が150万回を超えるほどの人気を誇っています。
複雑な国際情勢をシンプルに、そして本質的に解説する手腕は、多くの視聴者から絶賛されています。
この社會部部長が、長年培ってきた地政学の知識を、「海と陸」というシンプルな切り口だけで体系化したのが本書です。
11万部を突破し、現時点で最高の地政学入門書として大反響を呼んでいます。
著者が地政学を学ぶ意義
社會部部長は、地理が国際情勢における重力のようなものだと述べています。
人間の意志や発言よりも、地形が各国の思考や行動を決定づけているのです。
本書の目的は、読者が不変の地政学の法則を知り、世界の隠れた思惑を自分の頭で考えられるようになることです。
2. 本書の要約
本書『あの国の本当の思惑を見抜く 地政学』は、地理を基準に世界を眺めることで、国際情勢におけるあらゆる「なぜ?」に答えを出すことができます。
地理は国の「檻」である
著者の社會部部長は、国を「囚人」、地理を「檻」に例えています。
囚人が何ができて、何ができないかは、まず檻の形を知らなければ分かりません。
つまり、国の生存戦略や戦争の動機は、地形という不変の条件に縛られているということです。
国際政治を動かしているのは、一見すると首脳の発言のような「人間の意志」に見えます。
しかし、不凍港の有無や隣国との地形など、地理的条件が各国の根本的な思惑なのです。
「海と陸」から読み解く世界の弱さ
本書は、世界の大国を海洋国家と大陸国家というシンプルな分類で分析しています。
そして、一見強く見える大国も、実は地形的な弱さを抱えていることを明らかにしています。
① アメリカの弱さ:遠すぎる海洋国家
アメリカは、太平洋と大西洋という大きな海に囲まれた海洋国家です。
この地形は、他国から攻められづらいという防御の強さをもたらしました。
しかし同時に、他国を攻めづらい、あるいは支援しづらいという距離の弱さも抱えています。
この「遠さ」を補うために、アメリカは世界中に同盟国や軍事拠点を維持しなければなりません。
これこそが、超大国アメリカが抱える地政学的な構造上の弱さなのです。
POINT:アメリカ
・「世界の警察」はいない
・世界情勢を動かしているのは、海洋勢力と大陸勢力の攻防
・世界情勢を理解するために見るべきなのは、アメリカの「強さ」よりも「弱さ」
・アメリカが「怖い国」でないのは、2つの大洋に隔てられているおかげ
・中国は防衛をアメリカに依存している
・地政学の鉄則は「ユーラシア大陸を制するものは世界を制す」
② ロシアの弱さ:平野に呪われた大陸国家
ロシアは、ヨーロッパの大国と平らな平野でつながっている大陸国家です。
この地形は攻撃のしやすさとされやすさを意味し、歴史的に隣国からの侵攻を繰り返し受けてきました。
ポーランド、スウェーデン、フランス、ドイツなど、過去に何度も滅亡寸前まで追い詰められた歴史があります。
そのため、ロシアにとって安全を確保する唯一の手段は、自国との間に緩衝地帯(バッファゾーン)を設けることです。
ウクライナ侵攻も、NATOの東方拡大によって緩衝地帯が消滅したことへの地政学的な防衛行動だと分析されています。
また、凍らない港(不凍港)の確保も、ロシアの歴史的な思惑です。
POINT:ロシア
・領土拡大は、ロシアの伝統的な国是
・ロシアは平野という地理的脆弱性から攻撃的にならざるを得ない
・地政学は100年前からウクライナ戦争を予言していた
・ヨーロッパ情勢の構造を紐解く鍵は、東欧を「緩衝地帯」として見ること。
・ロシアは分散した海岸・海氷・海峡の三重で海から隔絶されている
・ロシア最大の武器は、天然ガス
③ 中国の弱さ:海洋国家を目指す大陸国家
中国もまた、モンゴルなどの遊牧民からの侵略に悩まされてきた大陸国家です。
国土は広大ですが、太平洋に出るためには、日本や台湾が障壁として存在しています。
近年の中国が南シナ海へ進出し、海洋権益を拡大しようとしているのは、大陸国家から海洋国家へと変化しようとする地政学的な必然なのです。
この行動は「海の万里の長城」を築こうとする思惑として解説されています。
POINT:中国
・アメリカと中国は対立するが、似たもの同士
・今の中国の行動を理解するのに最適な資料は、アメリカの歴史教科書
・大国の勢力拡大には、3段階の地理的放送がある
・中国とロシアはお互いに不信感を拭い切れない
・北朝鮮は中国にとって「厄介な隣国」
・中国はロシア同様、海洋進出に際して陸に囚われる「生粋の大陸国家」
④ 日本の弱さ:大陸国家になろうとした海洋国家
日本にとっての地政学的な課題は、朝鮮半島の位置です。
朝鮮半島は、ユーラシア大陸と日本を繋ぐ「橋」のような役割を果たします。
古代の白村江の戦い以来、日本は朝鮮半島の安全を確保することを伝統的な地政学的課題としてきました。
日本がかつて大陸国家のように振る舞い、大陸へ進出しようとしたのも、地理的な不安が背景にあったと読み解けます。
POINT:日本
・朝鮮半島は日本にとっての「橋」
・豊臣秀吉は「大東亜共栄圏」を300年先取りしていた
・日露戦争は、海と陸の戦いを体現したもの
・日本と韓国の歴史問題は100年前にも起こっていた
・日本は他の海洋国家との協力なしでは真に安全保障を確立できない
・日米同盟は、地政学的運命
国際情勢の「なぜ」に答える地政学
本書を読むと、地政学を学ぶことで以下のなぜ?に明確な答えが見つかります。
- なぜ、ロシアは小さなウクライナを欲しがるのか?(→緩衝地帯と不凍港の確保)
- なぜ、アメリカは日本と同盟を組むのか?(→「遠さ」という弱さを補うため)
- なぜ、戦争は絶対に避けられないのか?(→どの国も弱さを抱え、勢力均衡を図るため)
3. ココだけは押さえたい一文
「人間の思考や行動は、私たちが思っている以上に地理に動かされています。それも、気づかないうちに。」
4. 感想とレビュー
この本を読み終えて、ニュースの解像度が劇的に上がったと感じています。
国際情勢の報道を見て、「また国同士が揉めている」と漠然と見ていたのが嘘のようです。
著者の社會部 部長氏の解説は、「海と陸」というシンプルな軸に徹しているため、地政学の初心者でもスッと頭に入ります。
複雑な歴史や文化を抜きに、地形だけで国の行動原理が理解できるのは、驚きでした。
特に、アメリカ、ロシア、中国といった大国が、地形的な弱さゆえに戦争をやめられないという指摘が印象的でした。
彼らもまた、地理の「檻」の中で生存戦略を必死に実行している囚人なのだと考えると、世界の思惑が見えてきます。
本書は、地政学を学びたい10代から90代までの幅広い層におすすめです。
「ニュースの裏側が手に取るようにわかる」という読者のレビュー通り、現代の教養として必読の一冊であると断言できます。
5. まとめ
社會部部長による『あの国の本当の思惑を見抜く 地政学』は、現代のベストセラーとしてその価値を証明しています。
地政学の知識は、もはやビジネスや投資においても欠かせない分野となりました。
本書を読めば、あなたは国際情勢を動かす「重力」の存在を知り、各国首脳の思惑を先読みできるようになります。
「なぜ」が分かり、「どうなるか」が予測できるようになるのです。
ぜひこの最高の地政学入門書を手に取り、地形から世界を見る目を養ってみてください。
あなたの世界の認識が、大きく刷新されるはずです。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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