【3分要約・読書メモ】イーロン・ショック 元Twitterジャパン社長が見た「破壊と創造」の215日

BOOKS-3分読書メモ-
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ご覧頂き誠にありがとうございます。
今回は『イーロン・ショック』についてレビューと要約の記事となります。

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著者

笹本 裕(ささもと ゆう)
1964年タイ・バンコク生まれ。88年獨協大学法学部卒業後、(株)リクルートに入社。2000年MTVジャパン(株)取締役COOに就任、02年同代表取締役社長兼CEOに就任。07年マイクロソフト(株)入社、09年アジア太平洋地域統括責任者に就任。14年Twitter Japan(株)代表取締役に就任。23年同社を退任。24年DAZN JAPAN/ASIA 最高経営責任者/CEOに就任。(株)KADOKAWA、(株)サンリオの社外取締役、ユニークビジョン(株)の経営顧問も務める。

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1. 本書の概要

『イーロン・ショック』は、Twitter Japanの元社長・笹本裕氏がイーロン・マスクによるTwitter買収の舞台裏を描いたノンフィクションです。本書では、Twitter買収後の社内混乱、組織改革、リストラや未払い問題など、マスクの経営スタイルとその影響をリアルに伝えます。また、笹本氏自身の経験をもとに、日本企業や働き方への教訓や示唆も展開されており、破壊と創造の重要性を提唱しています。

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2. 本書の要約

『イーロン・ショック』はTwitterの買収劇から始まり、マスクによる急速な改革がいかに社内に混乱をもたらしたかを描きます。イーロン・マスクは大胆なリストラやサービス運営の変更を次々と実行しましたが、その背景には単なる「破壊」だけでなく「創造」の意図がありました。Twitterの社員たちが突然解雇される中、会社全体に漂うストレスと不安が増大する様子が詳細に語られています。

一方で、マスクの強引な手法には、既存のシステムや安定を破壊する一方で、未来志向の「創造」が潜んでいると著者は感じていました。Twitterの改革は、単なる企業の事例に留まらず、日本社会全体の閉塞感を打破するヒントにもなると述べています。また、笹本氏は自身のキャリアを振り返り、リクルート、MTV、マイクロソフトといったグローバル企業での経験がいかにして自身を成長させ、現在の経営者としての視点を養ったかを述べています。

本書はTwitterに限らず、AI時代や2030年問題を含め、今後日本や世界が直面する大きな変革期において、破壊と創造が不可欠であることを説いています。イーロン・マスクのような天才経営者がもたらす「ショック」は、痛みを伴うものでありながら、未来を切り開くためのエネルギーとして機能する可能性を秘めているのです。

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3. 本書のポイント

  • 常に主語は「人類」イーロンがみているのは「人類」です
    彼はとてつもない大きな絵を描いています。本当なら何世代もかかるようなことを、ひとつの世代というか、自分自身の生涯の中でやり遂げようとしています。

    イーロンが主語にするのは、つねに「人類」です。主語が人類なので、どうしても考え方は「マクロ」になります。経営するうえでは、マクロとミクロ、どちらも大切です。しかし、イーロンは、常にマクロでみている。人類レベルで何かを想像することに主眼を置いているのです。
  • 「失敗はないんだ」と言い聞かせる
    イーロンは、潜在意識を「顕在化」させる力がものすごく強いのだと思います。彼が失敗を許さないのは、「失敗する」ということが顕在意識に埋め込まれてしまうのと、潜在意識を発揮できなくなるから。だから「失敗はないんだ」と言い聞かせる。仮に壊してしまったとしても、それは彼にとっては「前進」であり「失敗」ではありません。
  • DO OR DIE
    イーロンは「AかBか、どちらかにしろ」というタイプです。彼は「DO OR DIE」。「やるか、死ぬか」という危機感をオープンに共有します。こうした体育会系気質の昭和的な文化には、いいところもあれば、よくないところもある。だからこそ会社が市場の中で狩り抜くには、そのバランスをどう組み合わせるかが大切になってきます。
  • いったん極端にふってから調整する
    イーロンが大切にしているのは「時間」です。とにかく無駄な時間を使いたくないのです
    。だから、ボールが左に寄っているのであれば、いったんボールを一番右にポーンと投げてみることで、いち早く真ん中に持っていきたいわけです。経費削減であれば、まずすべての支払いをいったん止めて、そこから精査しようとする。そのほうがひとつひとつ精査して修正するよりも早いからです。

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4. 感想とレビュー

本書を読んで最も印象的だったのは、イーロン・マスクの経営手法の破壊的な側面とその裏に隠れた創造性のコントラストです。Twitterという大規模なプラットフォームが一夜にして大きく変わっていく様子を、内部からの視点で知ることができるのは非常に貴重な体験です。著者である笹本氏が体験した、日々の変革や社内での感情の動きが生々しく描かれており、リーダーとしてのマスクの複雑さに触れることができました。

特に注目すべきは、単にTwitterの変遷を描くだけでなく、現在の日本企業や働き方に対する示唆も多く含まれている点です。マスクの「破壊」は、痛みを伴いますが、その先にある「創造」を目指すための必要なプロセスであることが強調されています。これは、今の日本の企業文化に必要な考え方だと感じました。

また、笹本氏自身のキャリアと経験が随所に盛り込まれており、グローバルビジネスの観点からも多くの教訓が得られます。特に、企業のリーダーとしてどうあるべきか、変革にどう向き合うべきかを示唆する部分は、経営者だけでなく、どのような立場にいるビジネスパーソンにも役立つ内容です。

一方で、イーロン・マスクの破壊的な手法が必ずしも正解かどうかは別問題です。社員たちのストレスや不安が増大する中、彼のリーダーシップがどこまで支持されるかには疑問も残ります。しかし、未来を見据えた大胆な決断が時に必要であることを理解するための一つの視点として、本書は非常に興味深いです。

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5. まとめ

『イーロン・ショック』は、Twitterの買収とその後の混乱を描きつつ、破壊と創造の重要性を強調する一冊です。イーロン・マスクの大胆な経営手法と、その影響を現場で経験した笹本氏の視点が巧みに描かれており、単なるビジネス書に留まらず、日本社会や働き方への示唆を含んだ内容となっています。これからの変革期を生き抜くために、リーダーやビジネスパーソンが学ぶべき教訓が詰まった一冊です。

最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございました。

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