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今回は『記憶に残る人になる』についてレビューと要約の記事となります。
1. 著者の紹介
福島靖氏は、高卒、コミュ障、24歳までフリーターという経歴から、31歳でアメリカン・エキスプレスに入社し、法人営業に挑戦。当初は成績最下位でしたが、前職のリッツ・カールトンで培った「ホスピタリティ精神」と、そこから生まれた「12のルール」を実践することで、わずか1年でトップ営業へと躍り出ました。現在は、営業コンサルタントとして活躍し、多くのビジネスパーソンに信頼関係構築の重要性を伝えています。
2. 本書の概要
『記憶に残る人になる』は、福島氏が自身の営業経験を通して確立した「本物の信頼を得る12のルール」を紹介した一冊です。単なる営業テクニックではなく、相手の記憶に残り、信頼される「人としての魅力」を磨くための具体的な方法が記されています。営業職に限らず、人間関係を築く上で大切な考え方や行動指針が学べます。
3. 本書の要約
『記憶に残る人になる』は、12のルールと、それらを実践するための具体的な方法で構成されています。
第1章:顧客より先に「ファン」をつくる
- 営業において最初に意識すべきは「売る」ことではなく、「信頼を得る」こと。
- お客様との接点を大切にし、相手の課題解決にフォーカスする。
- 「この人は自分のために動いてくれる」と思ってもらえる行動をとる。
第2章:「すべてに意味づけ」をする
- 営業活動のすべてに意味を持たせることが、顧客の信頼を得る鍵。
- 商品やサービスが相手の人生やビジネスにどう貢献するかを語る。
- 提案内容を相手の課題に直接リンクさせ、具体的な解決策を示す。
- 一貫性のあるメッセージを伝え、信頼感を生む。
第3章:印象に残る「5秒間の思考法」
- 瞬間的な行動が「記憶に残る人」になるために重要。
- 会話中に相手の発言を繰り返し考え、的確なリアクションを返す。
- お客様にとっての「驚き」や「喜び」を意識して行動する。
- 急がず、相手のペースに寄り添う。
第4章:「傘」を持っていてもささない
- 相手を無理に説得しようとするのではなく、必要なときにだけ提案する。
- 相手の状況やタイミングに合わせ、信頼関係を築く。
第5章:素朴な「鏡」へと姿を変える
- 相手のニーズや希望を「映し出す鏡」になる。
- 相手の話に耳を傾け、相手の望むものを見極め、それに応じた提案をする。
第6章:「無駄」を追究して効率化を実現する
- 「無駄」に見える行動の中にも価値があると考え、相手との関係性を深める。
- 効率化だけでなく、人間関係を重視することで、長期的なビジネスの成功を目指す。
第7章:「感謝」の方法を決めない
- 感謝の気持ちを柔軟に表現し、相手に応じた対応をする。
- 感謝を伝える対象を広く持ち、周囲との信頼関係を深める。
第8章:「緊張」できる場面を自らつくる
- 常に安定した状況に甘んじるのではなく、時には自ら「挑戦する」場面を作り出す。
- 新たなスキルや経験を得るだけでなく、周囲からの評価や信頼を得る。
第9章:つねに「Unko」でいる
- 謙虚であり、自己評価を見直し続ける姿勢を持つ。
- 自分の弱点を認め、それを改善する努力を続ける。
第10章:誰よりも自分がいちばんに「感動」する
- 相手を感動させるためには、まず自分自身が感動を感じることが重要。
- 自分が心から感動を覚えるような体験や経験を大切にする。
第11章:「最後尾車両」に乗ってカーブを待つ
- 相手のペースに合わせて、焦らずに適切なタイミングで提案する。
- タイミングを見極める力を身につける。
第12章:「人間」になる努力を怠らない
- 人としての魅力や誠実さを大切にし、相手に対して真摯に向き合う。
- 「人間力」を磨くことで、深い信頼関係を築く。
『記憶に残る人になる』全体を通して、福島氏は、営業活動の本質は「人と人」としての信頼関係を築くことにあると強調しています。
4. ここだけは押さえたい一文
「営業の成功は、顧客との長期的な信頼関係を築き、顧客が自ら『この人と付き合いたい』『この人から買いたい』と思ってくれることによって得られる。」
『記憶に残る人になる』
「モノから、体験の時代」そして、「意味の時代」となった。
『記憶に残る人になる』
次は「人の時代」
「誰が言ったか」「誰がやっているか」で選ばれる時代。
お客さまに「人」として信頼してもらうことが大事。
『記憶に残る人になる』
「売るための言葉」は、誰の耳にも届かない。
『記憶に残る人になる』
小さな「当たり前」を変えるからこそ、大きな効果があります。
『記憶に残る人になる』
誰でも気遣いできる人になれる「3つのステップ」
『記憶に残る人になる』
①相手や状況をよく観察する
②「こうすると喜ばれるのでは?」と仮説を立てる
③勇気を出して行動する
「指示・命令なんかで人は変わらない。
『記憶に残る人になる』
自分が理解されたと思った時、人は自分から変わって行く。」
感動とは「期待とのギャップ」
『記憶に残る人になる』
「無駄」という、魅力にあふれた人になろう。
『記憶に残る人になる』
「無駄」と言われたことをやめてしまうのは、知らず知らずのうちに自分の個性や価値観を否定することにつながる。
お客さまだから、感謝するのではない。
『記憶に残る人になる』
感謝するから、お客さまになってくれる。
人に「挑戦しろ」という前に、「自分は挑戦しているだろうか?」と、一度考え直す。
『記憶に残る人になる』
感動を知らない人が、人を感動させることはできません。
『記憶に残る人になる』
目標は、その時点で想像できる限界値です。
『記憶に残る人になる』
5. 感想とレビュー
『記憶に残る人になる』は、営業職だけでなく、人間関係を築く上で大切な考え方や行動指針を学ぶことができる一冊です。福島氏の経験に基づいた具体的な事例や、すぐに実践できるテクニックが紹介されており、読者はすぐにでも仕事や日常生活に取り入れることができます。
特に、相手の立場に立って考え、行動することの重要性を説いている点は、多くの人に気づきを与えるでしょう。また、単なるテクニックではなく、人間性を磨くことの重要性を強調している点も、読者の共感を呼ぶでしょう。
『記憶に残る人になる』は、営業職の方、人間関係を円滑にしたい方、そして、自分自身の魅力を高めたいすべての人におすすめです。
6. まとめ
『記憶に残る人になる』は、トップ営業が実践する「本物の信頼を得る12のルール」を紹介した一冊です。人間関係を築く上で大切な考え方や行動指針を学ぶことができ、読者の仕事や日常生活に役立つヒントを与えてくれます。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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