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今回は『栗山ノート』についてレビューと要約の記事となります。
1. 著者の紹介
栗山英樹氏は、元プロ野球選手であり、現在は野球解説者、スポーツジャーナリスト、そして北海道日本ハムファイターズの元監督として知られています。選手時代はヤクルトスワローズに所属し、引退後はスポーツジャーナリストとして活躍。2012年から2021年まで日本ハムファイターズの監督を務め、2度のリーグ優勝、1度の日本一を達成しました。また、2023年のWBC(ワールドベースボールクラシック)の監督も務め、日本を優勝に導きました。その指導哲学は、選手一人ひとりの個性を尊重し、潜在能力を引き出すことに重点を置いています。
2. 本書の概要
『栗山ノート』は、栗山英樹氏が監督時代に書き溜めた「栗山ノート」をもとに、自身の指導哲学や人生観を綴った一冊です。『論語』『書経』『易経』などの古典や、経営者の著書から引用した言葉を自らの経験と重ね合わせ、勝負の世界における組織づくり、リーダーシップ、そして人としての生き方を考察しています。単なる野球の戦術書ではなく、人生のあらゆる場面で役立つ示唆に富んだ内容となっています。
3. 本書の要約
『栗山ノート』は、栗山英樹氏が大切にしている言葉を、日本ハムファイターズ監督時代のエピソードに照らし合わせながら、5つの章で紹介しています。
序章:ノートの言葉たちが勇気と希望をくれる
- 栗山氏の野球ノートは、『四書五経』などの古典や経営者の著書から抜き出した言葉で埋め尽くされている。
- その日起こった出来事をどのように受け止めるのかを考えると、古今東西の先人や偉人が残した言葉が浮かび上がってくる。
- もはや野球ノートというより人生ノートと言った方がいいかもしれないと栗山氏は語る。
第1章:泰然と
- 「泰然」とは、落ち着き払っていてものに少しも動じないさま。
- 栗山氏の考える泰然とは、相手に我慢をさせないこと。
- 自分ではなく周りの人たちの利益を最優先することで、何事にも動じない心が宿っていく。
- 「至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり」(吉田松陰が大切にしていた孟子の言葉)を紹介。この上もない誠の心を尽くせば、人は必ず心動かされると栗山氏は語る。
第2章:逆境に
- 人間として生まれてきたからには、障害にぶつかっても進みたい方向に突き進んでいこう。与えられた使命を全うしよう。
- 「人生二度なし」(森信三氏の言葉)を紹介。一度きりの人生なのだから一瞬一瞬に生きる情熱を燃やさなければいけない。
- 大谷翔平選手を例に挙げ、逆境の中でもがき、自分の道を切り開くことの大切さを語る。
第3章:ためらわず
- 栗山氏がためらいたくないのは、「常識を疑うこと」。
- 新しいものを生み出すには、定石やセオリーといったものに捕らわれない考え方が必要。
- 「人間が出来ないと環境に支配される」(安岡正篤氏の名言)を紹介。主体性と創造性をフル回転させ与えられた環境を最善のものに近づけていくことが大切。
第4章:信じ抜く
- 相手を信じることは、見返りを求めないこと。
- 相手を信じないことは、自分の心を乱暴に扱うことと同じ。
- 「人は必ず陰徳を修すべし」を紹介。誰かに気づいてもらう、知ってもらうことを目的としない善い行い(報酬を求めない)を指す。
第5章:ともに
- 自分がやるべきことを果たさなければ、誰かを支えることは出来ない。
- 汗を流すべきは、まず自分から。
- 「感動は推進力だ」という栗山氏自身の言葉を紹介。選手たちの心をいつも動かしてあげたい。心が動くというのは内発的な動機を得ることで、自らそうしたい、そうなりたいと勇ましく立ち上がる。
本書全体を通して、栗山氏は、古典から学び、常に自分自身と向き合い、選手たちを信じ抜き、共に成長することの大切さを説いています。
4. ここだけは押さえたい一文
「至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり」
『栗山ノート』
吉田松陰が大切にしていた孟子の言葉です。
誠をつくせば、人は必ず心を動かされる。誠をつくして動かしてもらえないものは、この世には存在しない。
人生二度なし
『栗山ノート』
たった一度の人生なのだから、一瞬、一瞬に生きる情熱を漏らさなければいけない。
5. 感想とレビュー
『栗山ノート』は、単なる野球の戦術書ではなく、栗山英樹氏の深い人間性と哲学が詰まった一冊です。古典から学び、それを現代のリーダーシップに活かす姿勢は、多くの人に示唆を与えるでしょう。
特に印象的だったのは、選手一人ひとりを信じ抜き、その可能性を最大限に引き出すという栗山氏の信念です。大谷翔平選手をはじめ、多くの選手が栗山監督の下で才能を開花させたのは、その信念があったからこそでしょう。
また、逆境に立ち向かう姿勢や、常に学び続ける姿勢も、読者に勇気を与えてくれます。栗山氏の言葉は、野球界だけでなく、ビジネスや教育など、あらゆる分野でリーダーシップを発揮する人にとって、参考になるはずです。
『栗山ノート』は、リーダーシップに関心のある人、スポーツに関心のある人、そして、より良い人生を送りたいと願うすべての人におすすめです。
6. まとめ
『栗山ノート』は、栗山英樹氏が監督時代に書き溜めた「栗山ノート」をもとに、自身の指導哲学や人生観を綴った一冊です。古典から学び、常に自分自身と向き合い、選手たちを信じ抜き、共に成長することの大切さを説いています。栗山氏の言葉は、読者に勇気と希望を与え、人生の指針となるでしょう。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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