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今回は『自由になるための技術 リベラルアーツ』についてレビューと要約の記事となります。
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著者
山口周
1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。
慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。電通、ボストンコンサルティンググループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?(光文社新書)』でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『ニュータイプの時代』(ダイヤモンド社)、『独学の技法』(日経ビジネス人文庫)、『自由になるための技術 リベラルアーツ』(講談社)、『ビジネスの未来』『クリティカル・ビジネス・パラダイム』(プレジデント社)など多数。神奈川県葉山町に在住。
1. 本書の概要
『自由になるための技術 リベラルアーツ』は、著者・山口周氏が「リベラルアーツ」を武器として捉え、それを現代社会においてどのように活用できるかを探求する一冊です。リベラルアーツは単なる知識や教養に留まらず、個人が固定観念や常識から解き放たれ、自らの価値基準を持ち、自由な人生を送るための手段として重要であると説かれています。この本では、哲学、歴史、美術、宗教など多岐にわたる分野の知識が、どのように現代社会の課題に対処するために役立つかを、著名な知識人との対談形式で深掘りしています。
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2. 本書の要約
本書はリベラルアーツがなぜ現代社会で必要とされるのかを深く掘り下げ、以下の章立てでその重要性を説明しています。
第1章 リベラルアーツはなぜ必要か
リベラルアーツの意義を論じ、現代社会におけるその重要性を明らかにしています。山口氏は、リベラルアーツが固定観念を打破し、自由な思考と行動を可能にするものであると主張しています。
第2章 歴史と感性
中西輝政氏との対談で、歴史と感性がどのようにして個人や社会に影響を与えるかを考察しています。歴史の教訓から得られる感性が、現代社会での判断や行動において重要な役割を果たすことを示しています。
第3章 論理的に考える力が問われる時代に
出口治明氏との対談では、論理的思考の重要性が取り上げられています。デジタル時代において、情報の洪水に流されないためには、論理的思考が不可欠であるとされています。
第4章 グローバル社会を読み解くカギは宗教にある
橋爪大三郎氏との対談で、宗教がどのようにグローバル社会を形成し、影響を与えているかを分析しています。宗教理解が国際的な対話や紛争解決にどれほど重要かが語られています。
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第5章 人としてどう生きるか
平井正修氏との対談では、禅を通じて、人生の目的や価値観についての洞察が提供されます。物質的な成功よりも、精神的な充足がいかに重要であるかが強調されています。
第6章 組織の不条理を超えるために
菊澤研宗氏との対談で、組織の中での不条理や葛藤をどのように乗り越えるかを探っています。リベラルアーツが組織の問題解決にどのように寄与できるかが議論されています。
第7章 ポストコロナ社会における普遍的な価値とは
矢野和男氏との対談で、ポストコロナ時代において求められる新しい価値観や生き方について議論されています。リベラルアーツがこの新しい時代において、どのように役立つかが語られています。
第8章 パンデミック後に訪れるもの
ヤマザキマリ氏との対談で、パンデミック後の社会における文化や価値観の変容について議論されています。歴史や文化の視点から、未来の社会がどのように変化するかを考察しています。
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3. 印象に残ったコメント
各社がサイエンスに基づいて「正しい」と信じて開発したものは、「どの会社にとっても正しい」。
それは差別化につながらない。
「正しさ」は「強さ」にはならない。
リベラルアーツは「人間を理解するための知恵を与える」
新しいものを上へ上へと積み上げていくストック文化圏
>島国に多い、イギリス、日本
新しいものを取り入れる時に古いものを捨てたがるリプレイス文化圏
>ヨーロッパ、中国
日本の行き詰っている理由は、モノづくり信仰
GDPに占める製造業の構成比が2割弱程度。
雇用者数は、全体の17%程度。
もはや製造業では、社会全体を引っ張れない。
人・本・旅を通じて学び続けることが必要。
「どうしたらいい人に出会えるのか?」
誰がいい人かわからないから誘われたら行ってみる。
機会があれば足を運ぶ。
前向きな気持ちが人から学ぶ第一歩。
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多様性が進むと、数学・ファクト・ロジックに基づいて意思決定をするので、早くなる。
キリスト教では、人間はそもそも間違いを犯す困った存在として考える。
そういう困った人間がしっかり生きるためには、神・教会が助ける必要がある。契約=法律によってすべてを動かすのがキリスト教の基本。
偶像崇拝が禁じられるのは、偶像は人間がつくるものだから。
人間がつくったものを崇めたら、人間が自分自身を崇めている。
これは一神教では許されない。
キリスト教では「契約」「抽象」「テキスト」が重視される。
偶像崇拝が禁止されているのは、具体がNGだから。
その代わり聖書、コーランの「テキスト」がある。
損得計算を行い、世の中には論理的には解けない問題があることを知る。
日本は「見える化」が重要視されすぎている。
数字・業績しか見ないから、隠れて悪いことをして業績をあげる。
人間には見えない側面もたくさんある。
倫理・道徳・誠実さといった人間性。
自分の会社が好きだと赤字になっても人はやめない。
儲かるからやる、やらないも大切だが、正しい、正しくないも重要。
自分が「これは絶対に良い」と判断し、責任をとる覚悟が大切。
5分程度の短い双方向の会話の確認、報告、雑談を遠慮せずに行う環境をつくることはリーダーの役割。
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社会の規制や規則が緩むことは、必ずしも社会にとって良いことではない。規制や規則が緩んでも、個人は必ずしも自由にならず、帰って不安定な状態に陥る。
⇒社会のアノミー化(無連帯)
各個人は組織や家族への連帯感を失い、孤独感に苛まれながら社会をさまよう。
欧米の「罪の文化」に対し、日本は「恥の文化」
欧米は、キリスト教と聖書が行動の規範となっていて、それに背くことが「罪」
日本は、神や仏よりも他人の目、世間に対する意識の方が強いため、世間の「恥」とならないように行動する。
重視すべきは「誰が言った?」ではなく、「何を言ったか?」
日本人は「誰が言っているのか?」を気にする人が多い。
専門家や偉人の考えを気にして、自分で考えや判断することを放棄している。
創造性は、人生における累積の移動距離に相関する。
リベラルアーツとは、自分を縛る固定観念や無意識的な規範から自由になるための思考技術。
⇒「見送っていい常識」と「疑うべき常識」を見極める選球眼を持つということ。
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4. 感想とレビュー
『自由になるための技術 リベラルアーツ』は、現代の社会問題や個人の生き方に対する深い洞察を提供してくれる一冊です。山口周氏はリベラルアーツの持つ力を、単なる知識の集積としてではなく、自由を手に入れるための技術として捉えています。そのため、この本は単なる知識の教養書に留まらず、読者にとって「行動を促す指針」となる内容に仕上がっています。
各章で取り上げられている対談は、非常に多様でありながらも一貫してリベラルアーツの重要性を強調しており、特に哲学や宗教、歴史に興味のある読者にとっては非常に魅力的です。また、これらの知識を現代の複雑な問題にどう応用できるかという視点が常に提示されているため、実践的なリーダーシップや問題解決に興味のある方にもお勧めです。
本書の特筆すべき点は、山口氏がリベラルアーツを「自由を手に入れるための技術」として位置づけていることです。これは、多くのビジネス書が教える「成功のための技術」とは一線を画しており、より深いレベルでの自己啓発を促していると言えるでしょう。読者は、この本を通じて、自分自身の価値基準を再考し、より自由で充実した人生を追求するヒントを得ることができるでしょう。
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5. まとめ
『自由になるための技術 リベラルアーツ』は、リベラルアーツを現代社会においてどう活用するかを深く掘り下げた一冊です。山口周氏は、多様な知識をもとに、現代の問題に対する実践的な解決策を提示しており、その内容は非常に充実しています。リベラルアーツを単なる知識の集積としてではなく、自由を手に入れるための技術として捉えることで、読者は自己の成長や人生の充実に向けた新たな視点を得ることができるでしょう。
本書は、特にビジネスリーダーや自己啓発に興味のある方、そして哲学や歴史、宗教に関心のある方にとって非常に有益な内容となっています。固定観念や常識にとらわれず、自分自身の価値基準を持って自由な人生を送りたいと考える方には、ぜひ一読をお勧めします。
最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございました。
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背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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