【3分要約・読書メモ】持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない

BOOKS-3分読書メモ-
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今回は『持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない 』についての記事となります。

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■著者

pha(ファ)
1978年生まれ。大阪府出身。京都大学総合人間学部を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳で退社。以来毎日ふらふらしながら暮らしている。シェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人。
著書として『しないことリスト』、『どこでもいいからどこかへ行きたい』など多数。

はじめに

・なんでこんなにみんなしんどそうなんだろう?
日本はなんだかんが言っても世界の中では金銭的に裕福で恵まれているほうだと思う。それなのにこんなに生きるのがつらい人が多いのはなんでなんだろうか。

・プレッシャーが強くてセーフティーネットが弱い社会
多くの人が普通にこなせていないものを「普通の理想像」としてしまっているから、みんなその理想と現実のギャップで苦しむのだ。そんな現状と合っていない価値観からは逃げていいと思う。そんな価値観に従うのは自分で自分の首を絞めるだけだ。

・合わない場所方は逃げていい
生きるにおいて大事なことは何かというと、「一人で孤立せずに社会や他人との繋がりを持ち続けること」「自分が何を好きか、何をしている時に一番充実や幸せを感じられるかをちゃんと把握すること」の2つだと思う。

第1章 働きたくない

・やりたいことだけやればいい
絶対にやらないといけないというのはそんないない。仕事をたくさん抱えてものすごく忙しい人でも、その人が死んだり倒れたりしたら、周りの人間が何事もなかったようにしれっと穴を埋めるだけだったりする。人が何かを頑張る時は大体が周囲の他人のためだけど、意外とその人が何もやらなかったら他の人が代わりに動いたりして何とかなってしまうことが多い。

・社会は人間に必要だが社会は人間を縛る
人間は、自分のやっていることを他人に認めてもらえると虚しさから遠ざかりやすい。仕事というのは他人のためとか社会のたまに何か貢献をすることだから、働いていれば周りの人に必要とされることが多くて、だから働くというのは虚しさから逃れる手段として昔から一番よく選ばれる効率的な手段だ。

第2章 家族を作らない

・「家族」の歴史は古くない
「伝統的な普通の家族」なんていうのは、本当はそんなに歴史があるモノじゃなくて、せいぜい50~100年くらいしか遡れないものなのだ。人間は自分の子供のころに育った環境を、大昔からある当たり前のモノだと思ってしまいがちだけれど、実はそんなことはなくて、多くの場合それは変化し続ける歴史の中での一時的なものに過ぎない。変化の速い現代では数十年ごとに社会状況が変わっていくけど、人間の心理はしばしばそれについていけない。

・生き方にゴールはない
結局人間にとって一番大事なのは「孤立しないこと」なのだと思う。そのために家族という概念が有用なら家族という概念を使えばいいし、それがほかのモノで代替できるなら他のシステムでもいい。

「標準的な生き方」なんてものは存在しないし、標準的な生き方っぽく見えているのは単に多数派の持っている価値観に過ぎなくて、多数派に乗っかるのは有利な面も多いけど、それが自分には合わない場合もあるし、多数派の生き方が絶対なわけじゃない。家族でも家族以外でも何でも、孤独にならないためにありとあらゆるツールを利用して生きていけばいいんじゃないかと思う。

第3章 お金に縛られない

・人と比べることに意味はない
お金がなくても楽しく暮らすための心がけとして一番大事なのは、「他人と自分を比べない」ということじゃないかと思う。そして他人と自分を比べなくても平気になるためには、「自分の価値基準をはっきり持つ」ということが必要だ。

自分と他人を比較して、「ほかの人はもっといい暮らしをしている」とか「ほかの人はもっといいものを持っている」とか考えて劣等感を抱いてしまうと、人並み程度や人並み以上にお金を得たりお金をかけた生活をすることにこだわってしまう。

・お金が大量に動くと個人の都合は無視される
現代は社会が複雑に発展してモノや情報が溢れかえっている上に、お金があれば大体のことは何でもできる仕組みだから、「お金意外の自分なりの基準や感性や感覚」というのを見失いやすい。現代ではお金と全く無縁で生きていくことはできないけれど、充実感を持って生きるためにはハイスピードで動いていく社会に自分をすべて適応させるのではなくて、お金意外の論理で動く部分も忘れないようにして、自分のペースを保つことが大切だ。

・お金や時間に追われない生き方
時計やカレンダーばかり気にするのではなくて、自分のペース、自分なりの時間の過ごし方を見失わないようにしよう。「自分は何によって時間を忘れるような経験ができるのか?」という問題について人生のある段階で考えて探して見つけ出しておけば、その後は時間やお金に追い詰められすぎずに人生を過ごせるんじゃないかと思う。

第4章 居場所の作り方

・居場所があれば生きていける
人間が人生の中でやることって結局、大体七割くらいは「居場所を作るため」の行動じゃないかと思う。残りの三割は「夢を追う」とか「理想を追求する」とか「空想や妄想を拡げる」とかそういうもので、聖書にも「人はパンのみにて生きるにあらず」と書いてあるように人が生きるにはそういう地に足がつかない要素も必要なんだけど、それはそれぞれの人が独自に追求すればいいもの。

世間で一般的な居場所の作り方としては、「仕事を頑張る」とか「家族を作る」とか「お金を貯める」という感じなんだけど、本当はそれ以外にもいろんな居場所の作り方がある。

・居場所の作り方10項目
1:複数の場所に顔を出す
2:合わない人とは棲み分けをする
3:人の流動性を保つ
4:ゆるさを保つ
5:自分が主催者になる
6:空間(ハコ)をキープする
7:用がなくても気軽に集まれるといい
8:みんなで一緒にすることがあるといい
9:人の悪口はほどほどにする
10:滅びたらまた新しいのを作ればいい

■感想

自分の考えている「普通の生き方」というのもが、一部の人達、もしくは、自分が子供のころに育った環境に依存した「限られた普通」であることに気づく。

自分が勝手に作ったフレームから世の中を見ている。多くの人がそのフレームに気づかず、フレームの外と中、常識と非常識、白と黒を分けて世界を見ている。それは「色眼鏡」と言われるものだ。

眼鏡をかけていると認識しないと、その眼鏡を通した世界が「普通」と信じて疑うことができない。この本は、自分が掛けている「色眼鏡」の存在に気づくキッカケを与えてくれる。

何が普通で、何が普通でないか?そもそも普通とは存在するのか?
結局は、それぞれの人が自分の頭で、時分にはどういう生活が向いているのか、どういう土地で、どういる人達と暮らしたいのか、どういうものを食べてどういうものを消費して生活するのがいいのか、どういう社会に生きていきたいのか、などをじっくりゆっくり考えて、少しづつ実現してそれぞれの人生を生きていくことが大切。

最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。

背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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