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今回は『新しい広報の教科書』についてレビューと要約の記事となります。
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著者
栗田朋一 (くりた ともかず)
1971年、埼玉県浦和市(現・さいたま市)生まれ。明治学院大学社会学部卒。歴史テーマパーク「日光江戸村」を運営する大新東株式会社で広報を担当し、江戸村及びグループ会社全体のコーポレートPRを手がける。2003年に株式会社電通パブリックリレーションズに入社。大阪と東京で大手企業を中心としたクライアントの広報活動をサポート。その後、07年に株式会社ぐるなびに転職し、広報グループ長を務める。08年に「訳ありグルメ」、翌年には「トマト鍋」など、次々と世の中のトレンドやブームを仕掛け、“創る広報” “攻めの広報”の実践で多くのメディア露出を獲得。14年にぐるなびを退社し、現在は、自身で立ち上げた株式会社PRacademyの代表取締役を務める。東京、名古屋、大阪、福岡で、企業の広報担当者を教育・育成する「PRアカデミー」を展開して、数多くの広報担当者たちにPRノウハウの提供とマスコミ人脈の紹介を行っている。著書に、『現場の担当者2500人からナマで聞いた 広報のお悩み相談室』(朝日新聞出版)がある。
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1. 本書の概要
『新しい広報の教科書』は、広報・宣伝の仕事に従事する方に向けた実践的な指南書です。著者の栗田朋一は、ぐるなび広報として活躍した経験を活かし、さまざまな企業事例を元に、成功例や失敗からのリカバリー方法など、幅広い知識を紹介しています。本書は、企業の広報担当者だけでなく、これから広報を始める初心者にも役立つ内容となっています。特に、人脈構築や効果的なリリースの作成、SNSの活用法など、現代の広報戦略に欠かせないスキルが具体的に解説されています。
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2. 本書の要約
『新しい広報の教科書』は7つの章から構成されています。
第1章では、リリースの重要性や効果的な書き方に焦点を当てていますが、それ以上に重要なのはリリース前の準備であり、特にメディアとの人脈づくりが強調されています。
第2章では、メディアとの関係性の築き方を紹介し、広報活動における心理戦や駆け引きの重要性が語られます。
第3章では、PRストーリーを作成するコツが解説され、特に「意外性」や「社会性」を取り入れる方法が述べられています。
第4章では、社内ネットワークの重要性について触れ、企業全体での協力が広報活動の成功につながることが強調されています。
第5章では、異業種や競合他社との連携の大切さが語られ、他社とのコラボレーションが広報活動をより効果的にする方法が示されています。
第6章では、SNSの活用法に焦点が当てられ、プライベートと公式アカウントの使い分けや、メディアを引きつける投稿の仕方が紹介されています。
第7章では、著名企業の広報担当者による実践例が具体的に紹介され、成功に至るまでの工夫や困難を克服するためのヒントが共有されています。
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3. 本書のポイント
PRに必要な5つの視点
・なぜ今、その商品やサービスが必要なのか?
・なぜ他社ではなく、自社でしかできないのか?
・他にも同じ切り口や、同じ問題を解決する商品やサービスはないか?
・社内外のどんな人に取材できるのか?
・それがどのように生活者の価値観や世の中を変えるのか?
コンタクト前に記者の記事を読んでおく
商品をPRするのではなく、ストーリーをPRする
意外性・社会性・季節性を取り入れる
ニュースバリューに入れる内容
・新規性
・社会性
・唯一性
・影響性
・意外性
・人間性
・時事性
ニュースリリースは、すべて読まなくても分かるように工夫する
・写真を大きく乗せる
・内容のポイントを3つにまとめる
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4. 感想とレビュー
『新しい広報の教科書』は、広報に関するあらゆる側面を網羅しており、広報担当者だけでなく、企業の経営陣やマーケティング担当者にも有用な情報が詰まっています。栗田氏の豊富な経験に基づいた実例と、具体的なテクニックの紹介は非常に実践的で、すぐにでも役立てられる内容ばかりです。また、成功例だけでなく失敗例も挙げられている点は、読者にとってリアルな学びを提供しており、どの業界にも適応できる柔軟な思考を養えます。
特に印象的だったのは、メディアとの関係性の重要性に焦点を当てた部分です。ニュースリリースが重要視される中で、それが読まれるかどうかは、リリースの内容だけではなく、人間関係が大きな影響を与えるという点は、多くの広報初心者にとって盲点かもしれません。また、SNSの活用に関する章では、企業が公式アカウントをどのように運用すべきかについての具体的なアドバイスが充実しており、現代のデジタル社会において非常に役立つ情報です。
ただし、本書の内容は既に広報に関して一定の経験がある人向けの部分もあり、初心者には少し難解に感じられるところもあります。それでも、広報の基礎から応用まで幅広く網羅されているので、どのレベルの読者にも新たな視点を提供できる一冊です。
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5. まとめ
『新しい広報の教科書』は、広報のプロフェッショナルが持つべきスキルを具体的かつ実践的に解説した指南書です。現代の広報活動に不可欠なメディアとの関係づくりやSNSの活用方法、そして企業内部でのネットワークの重要性が強調されており、どの業種・業界にも応用できる知識が詰まっています。栗田氏が伝える「創る広報」の考え方は、今後の広報戦略において非常に有効であり、特に注目企業の事例を通して、読者は多くのインスピレーションを得ることができるでしょう。
最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございました。
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背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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