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今回は『戦略的いい人 残念ないい人の考え方』についてレビューと要約の記事となります。
著者
けーりん(唐仁原けいこ)
株式会社ライフキャリアcircle代表取締役/Bポジけーりん大学主宰
1980年生まれ、長野県在住、3児の母。コロナ禍で書き始めたブログが話題になり『主婦業9割削減宣言』(中央公論新社)として書籍化。“主体的に生きる”をテーマにしたオンラインコミュニティが人気を博し、フリーランスから法人化したところ2年で年商5億円の会社に成長。組織拡大の要であり重要な役割は「橋渡し=ブリッジ(Bridge)」のポジションであることを見出し、言語化して発信。それをメソッドとして伝える「Bポジけーりん大学」には1年で500名以上が参加。「仕事や人間関係に役立つ」という声が多く寄せられている。
1. 本書の概要
「人間関係を武器に、仕事も人生も成功させるための思考法」
『戦略的いい人 残念ないい人の考え方』は、著者であるけーりん氏が、自身の経験を基に「戦略的いい人」になるための考え方や行動を具体的に解説した一冊です。
「いい人」でいたいのに、なぜか報われない、そんな悩みを抱えている人にこそ読んでほしい、人間関係を円滑にし、仕事や人生を成功させるためのヒントが満載です。
2. 本書の要約
本書では、「戦略的いい人」とは、誰とも戦わずに人の力を借りまくって成功する生き方・働き方をする人のことを指します。単に優しいだけではなく、戦略的に周囲の人と関わり、お互いにメリットのある関係を築くことで、より大きな成果を上げることができるという考え方です。
「戦略的いい人」になるための具体的な方法
- ブリッジの視点を持つ: 人と人、人とモノをつなぐことで、組織全体の活性化に貢献する。
- 人の手柄を周囲に伝える: 相手の貢献を周囲に伝えることで、相手のモチベーションを高め、信頼関係を築く。
- 巨人の肩に乗る: 経験豊富な人や、多くの知識を持っている人の力を借りて、自分の成長を加速させる。
- 先出しのGIVE: 相手に何かを期待する前に、自分が先に何かを与えることで、良好な関係を築く。
- イージーモード3原則: 人に頼り、お願いをする、人の手柄を周囲に伝える、巨人の肩に乗る、という3つの原則を実践する。
本書では、これらの具体的な方法論に加えて、なぜ「いい人」だけでは成功できないのか、そして「戦略的いい人」になることでどのようなメリットがあるのかが、豊富な事例を交えて解説されています。
3. ココだけは押さえたい一文
- 成功するのは頑張った人ではなく、誰かを幸せにした人
- 成功したいなら、自分で頑張るんじゃない、いかに人の力を借りるかがすべて
- イージーモード3原則
- まずは自分の疲れを取り、自分が楽しむことに徹する
- 戦略的にいい人は受け取り上手
- 受け取りを拒否しない
- 喜んで感謝する
- 人の手柄として語ると、周囲からは”いい人”に思われ、さらに自分の労力を大幅に減らすことになります
- 相手の「自己重要感」を満たす行動を取ることで、感謝され、自分のことを好きになってもらえます。結果、人の力をとてつもなく借りやすくなる
- 自分が勝とうとするよりも、勝てそうな人が圧勝するのを手伝う方が”戦略的”であり”いい人”にもなれる。敵も作らないし、感謝しかされません
- 普通の人が尊敬される方法
「とりあえず、すぐ決めて、早くやる」
やると決めたことを実行する姿を見せるだけで、ひとからは「この人は、言ったことを本当にやるんだ」と認識され、その結果と言うより、その姿勢に対して尊敬と信頼が生まれる - 相手を話しやすくするために大きくリアクションする
リアクションを制する者は人間関係を制する - 人の上に立つのではなく、必要な人の立場に立とうとする
指示命令を出すよりも、信頼して頼る。相談する、お願いするという接し方をした方が、人はよっぽど動いてくれる - ピンチの時にどうふるまうかが重要
人望のある人は、誰かがミスをした時でも、その人を責めません。
いいときにいい人は、普通
ピンチのときにいい人は、記憶に残る - 助け甲斐のあるトップでいよう
「弱み」は最強の武器。隠さずに見せてしまう
そうすると助けてくれる人が現れる
4. 感想とレビュー
1. 「いい人」であることの再定義
従来の「いい人」という言葉は、誰にでも優しく、自分のことを後回しにするようなイメージがありました。しかし、本書では「戦略的いい人」という新しい概念が提示されています。
「戦略的いい人」とは、単に優しいだけでなく、相手への貢献を意識し、周囲との関係性を積極的に築こうとする人のことです。この考え方は、従来の「いい人」のイメージを大きく変え、より積極的で建設的な人間関係を築くためのヒントを与えてくれます。
2. 人とのつながりの大切さ
本書では、人間関係の重要性が繰り返し強調されています。特に、「ブリッジの視点」を持つことの大切さは印象的でした。周囲の人や情報を繋ぎ、組織全体の活性化に貢献する。この考え方は、仕事だけでなく、プライベートな人間関係においても活かすことができるでしょう。
3. 自分を変えるきっかけになる
「戦略的いい人」になるために、具体的な行動や考え方などが紹介されています。例えば、「人の手柄を周囲に伝える」「巨人の肩に乗る」といった行動は、日々のコミュニケーションの中で意識することで、すぐに実践できるものです。
本書を読むことで、自分自身の行動や考え方を見直し、より良い人間関係を築くためのきっかけを得ることができます。
4. 読みやすさと分かりやすさ
専門用語を極力避け、平易な言葉で書かれているため、非常に読みやすいです。また、著者の経験に基づいた具体的なエピソードが豊富で、より理解を深めることができます。
具体的な行動に繋がる一冊
『戦略的いい人 残念ないい人の考え方』は、単なる自己啓発本ではなく、具体的な行動に繋がるような内容が盛り込まれています。
- 周囲の人とのコミュニケーションを円滑にする
- 仕事のパフォーマンスを向上させる
- 自己成長を促す
これらの効果が期待できるため、仕事で悩んでいる人だけでなく、より良い人間関係を築きたいと考えている人にとっても、非常に参考になる一冊と言えるでしょう。
5. まとめ
『戦略的いい人 残念ないい人の考え方』は、単に「いい人」でいるのではなく、戦略的に周囲の人と関わることで、より豊かな人生を送りたいと考えている人におすすめです。
本書で紹介されている考え方を実践することで、あなたはきっと、仕事もプライベートも充実した毎日を送ることができるでしょう。
本書を読んだあなたへ
- あなたは、人間関係で悩んでいますか?
- あなたは、仕事で成果を出したいですか?
- あなたは、もっと自分らしく生きていきたいですか?
もし、これらの問いに対して「はい」と答えたなら、『戦略的いい人 残念ないい人の考え方』はあなたにとって、まさに求めていた一冊かもしれません。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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