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今回は『経済評論家の父から息子への手紙』についてレビューと要約の記事となります。
著者
山崎 元
1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。東京大学を卒業後、三菱商 事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など、計12回の転職を経て現職に至る。現在 は、コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会、各種委員会委員等を務める。
1. 本書の概要
「お金と人生と幸せについて、父から息子へ、そしてすべての読者へ」
『経済評論家の父から息子への手紙』は、経済評論家として活躍した山崎元氏が、病床で息子へ宛てた手紙をまとめた一冊です。お金、仕事、人生など、誰もが一度は悩むテーマについて、自身の経験と深い洞察を交えながら綴られています。
本書は、単なる経済論にとどまらず、人生を豊かに生きるためのヒントが満載です。特に、若者やこれから社会に出ていく人に向けて、お金との付き合い方、仕事選び、そして幸せについて、具体的なアドバイスが盛り込まれています。
2. 本書の要約
お金との付き合い方
- リスクを取ることの大切さ: 資本主義社会では、リスクを取って行動することが、大きなリターンをもたらす可能性がある。
- インデックス投資のすすめ: 長期的な視点で資産を増やすためには、インデックス投資が効果的。
- 高リスク・高リターンな投資は避ける: 投資は、自分が失っても良い範囲で行うことが重要。
- お金の貸し借りは避ける: お金の貸し借りは人間関係を悪化させる可能性があるため、避けるべき。
仕事とキャリア
- 自分だけの強みを磨く: 他人と差をつけるために、自分だけの強みを磨くことが大切。
- 興味のある仕事を選ぶ: 興味のある仕事を選ぶことで、長く続けることができ、幸福感を得られる。
- 転職を恐れない: より良い環境を求めて、積極的に転職を検討することも大切。
人生と幸せ
- 承認欲求の重要性: 周りから認められることで、幸福感は高まる。
- 複数のコミュニティを持つ: 孤独を感じないために、複数のコミュニティを持つことが大切。
- 人生を楽しむ: 仕事だけでなく、趣味や人間関係など、様々なことに楽しさを見つけることが大切。
その他
- モテるためには: 相手の話を聞く姿勢が大切。
- 幸福の決定要素は一つ: それは「承認欲求」である。
- 人生100年時代を生き抜くためのヒント
3. ココだけは押さえたい一文
- 「新しい働き方」は効率性と自由を求める
必要なマインドセット- 常に適度な「リスクを取ること」
- 他人と異なることを恐れずにむしろそのために「工夫をすること」
- 「株式で稼ぐ働き方」を実践する
- 自分で起業する
- 早い段階で企業に参加する
- 報酬の大きな部分を自社株ないし自社株のストックオプションで支払ってくれる会社で働く(外資系に多い)
- 企業の初期段階で出資させてもらう
- 時代に有利な働き方・稼ぎ方
- 株式性の報酬とうまく関わること
- 適度なリスクを取ること
- 他人と同じにならないように工夫すること
- 資本主義経済は、リスクを取りたくない人間から、リスクを取ってもいい人間が利益を吸い上げるようにできている。
- 回避するべき労働者タイプの特性
- 他人と取り換え可能な同じような人材になる
- 会社が用意した働き方だけで満足する
- 雇用不安や賃金現象のリスクを極端に嫌う
- 稼いだお金はおおらかに使う
自分への投資を渋ると将来の自分が貧相になってしまう
自己投資の中身は、①知識、②スキル、③経験、④人間関係、⑤時間 - 「頭のいい奴」「面白い奴」「本当にいい奴」と付き合う
人間関係は重要な資産。一般に自分を変える方法は、付き合う人を変えるか、時間の使い方を変えるかの2通りだと言われている。
「頭のいい奴」「面白い奴」「本当にいい奴」と積極的に付き合う。そのためには、自分が3種類のどれかの人間になる必要がある。 - キュアリアプランニングで意識する「28歳」、「35歳」、「45歳」
28歳までに、自分の「職」を決める
35歳までに、自分の人材価値を確立させる
45歳から、セカンドキャリアについて準備する
4. 感想とレビュー
1. 温かい言葉と具体的なアドバイス
病床の父から息子へ宛てた手紙という形式が、読者の心に温かいものを届けます。経済に関する知識だけでなく、人生経験に基づいた具体的なアドバイスが、まるで自分の父親から話を聞いているような感覚にさせてくれます。
2. お金に対する考え方
お金に対する考え方が大きく変わりました。特に、インデックス投資の重要性や、高リスクな投資を避けるべきという考え方は、将来設計を考える上で非常に参考になりました。
3. 仕事に対する考え方
仕事を選ぶ際の基準や、キャリアアップの方法について、新たな視点を与えてくれました。特に、自分の強みを活かすことの重要性や、興味のある仕事を選ぶことの大切さは、日々の仕事に対するモチベーションにも繋がります。
4. 人生の羅針盤
本書は、単なる経済論ではなく、人生の羅針盤となるような内容が盛り込まれています。お金、仕事、そして幸せについて、深く考えさせられる一冊です。
具体的な行動に繋がる一冊
『経済評論家の父から息子への手紙』は、単なる自己啓発本ではなく、具体的な行動に繋がるような内容が盛り込まれています。
- お金の管理: インデックス投資を始める、無駄な支出を見直すなど、具体的な行動に移しやすい。
- キャリアプラン: 自分の強みを活かせる仕事を探したり、キャリアアップのための目標を設定したりする。
- 人生の目標設定: 本書で得た知見を元に、自分の人生設計を見直すことができる。
5. まとめ
『経済評論家の父から息子への手紙』は、若者だけでなく、大人になってからも役立つ普遍的な価値観が詰まっています。
本書を読んで、お金と人生について、より深く考えるきっかけを掴んでください。そして、自分にとっての幸せとは何か、改めて考えてみてはいかがでしょうか。
【読者への問いかけ】
- この本を読んで、最も印象に残ったことは何ですか?
- あなたは、本書で紹介されている考え方をどのように活かしたいですか?
- あなたにとっての幸せとは、どのようなものでしょうか?
【今後のアクション】
ぜひ、本書を参考に、あなた自身の人生設計を見直してみてください。 そして、具体的な行動に移し、より豊かな人生を送るための第一歩を踏み出しましょう。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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