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今回は『時間デトックス』についてレビューと要約の記事となります。
1. 著者の紹介
吉武麻子氏は、タイムコーディネーターとして、これまで4000人以上に「心地よい時間の使い方」を指導してきた時間の専門家です。キャリアとライフイベントの狭間で葛藤した経験から、疲弊せずに毎日を楽しみながら仕事のパフォーマンスもあげていく「タイムコーディネート術」を考案し、書籍や講座を通じて多くの人に時間管理の重要性を伝えています。著書にベストセラー『目標や夢が達成できる 1年・1カ月・1週間・1日の時間術』があります。
2. 本書の概要
『時間デトックス』は、時短・効率化を基準にタスクを削っていくのではなく、自分の心地よさに軸を置き、無駄を手放す「時間デトックス」を提唱する一冊です。「時間がない」と感じる原因を明らかにし、「捨てる」「任せる」「ゆるめる」という3つのアプローチで、本当にやりたいことに時間を使う方法を解説します。情報過多な現代において、自分にとって本当に必要な時間を見極め、心地よい時間で毎日を満たすための具体的なテクニックが満載です。
3. 本書の要約
本書は、時間がないと感じる原因を明らかにし、時間デトックスによって理想の時間の使い方を実現するための方法を解説しています。
「時間がない」の正体
- 多くの人が「時間がない」と感じるのは、24時間で実際にできること以上に、やることを詰め込んでいるからである。
- 「やりたいこと」がありすぎて時間がない場合と、「やらなければいけないこと」がありすぎて時間がない場合とでは、時間のコントロール権が異なる。
- 「時間がない」という焦りや不足感を感じていると、それだけでもったいない時間を過ごすことになる。
第1章:「時間デトックス」で「本当にやりたいこと」に時間を使おう
- 時間デトックスとは、無駄な時間を「排出」した後で、必要な時間を「補給」することである。
- 「やらなければいけない」と思い込んでいることや、「やりたくない」と思いつつやめられていないことを、「捨てる」「任せる」「ゆるめる」のアプローチで手放す。
- 「やりたいこと」を予定に組み込んで行動に移していけば、心地よい時間で毎日が満たされていく。
第2章:「やりたいこと」「やりたくないこと」を線引きして無駄をスッキリさせる
- 「やりたいこと」と「やりたくないこと」を明確にすることで、時間の使い方が大きく変わる。
- 「やりたいこと」を探る3つの方法を紹介する。
- 「やりたいこと」を「やる」という行動に落とし込めていないがゆえに、「やりたいこと」のままで残っている場合もある。
第3章:デトックス①捨てる
- 「時間がない」最大の原因は、やることの詰め込みすぎである。
- 「やる必要のないこと」「やらなくてもいいこと」を洗い出し、捨てる。
- 「〇〇〇〇」を捨てる具体的な方法を紹介する。
第4章:デトックス②任せる
- 自分一人で抱え込まず、できることは他人に任せる。
- 周囲に協力を仰ぐことで、自分の時間を確保できる。
- 任せる際のポイントや注意点を紹介する。
第5章:デトックス③ゆるめる
- 完璧主義を手放し、70%の出来を目指す。
- 予定に余裕を持たせることで、心のゆとりを生み出す。
- 「予定の〇〇〇〇」をゆるめる具体的な方法を紹介する。
第6章:「時間デトックス」をしたら「なりたい自分」が見えてくる
- 時間デトックスをすることで、本当にやりたいことに時間を使えるようになる。
- 理想と現実を橋渡しするポイントを紹介する。
- 「時間デトックス+〇〇〇〇」を習慣にする方法を紹介する。
本書全体を通して、時間がないと感じる原因を明らかにし、時間デトックスによって理想の時間の使い方を実現するための具体的な方法を解説しています。
4. ここだけは押さえたい一文
「時間がない」最大の原因は、やることの詰め込みすぎである。
『時間デトックス』
やみくもに「やること」を片付けていくのではなく、そもそもの「やること」を精査する。
『時間デトックス』
「やりたい」と「やりたくない」を整理する。
『時間デトックス』
「やりたいわけでも、やりたくないわけでもない」行動も明らかにし、そこでの時間の使い方を見直す。
「やる」と選択したなら、なぜやるのか、目的意識を持つ。
「やりたいこと」を探る3つの方法
『時間デトックス』
①「やりたいことリスト」をつくる
②「今日楽しかったベスト3」を毎日書く
③「後悔が残りそうな人生」を書き出してみる
人間は「やる理由」より「やらない理由」を優先してしまう。
『時間デトックス』
決断後に迷わない決断をする。
『時間デトックス』
どちらにしても大変なら、自分が納得する道を選ぶのがよい。
『時間デトックス』
相手を勝たせるために自分は負けるのではなく、相手も自分も勝たせる。
『時間デトックス』
「20秒ルール」
『時間デトックス』
行動にかかつ手間を20秒減らして、「すぐやる」習慣をつける
人には、取り掛かるまでに手間のかかることを先延ばしする傾向があるので、「良い習慣を増やすときは、その行動にかかる手間を20秒だけ減らすといい」
例:朝起きてジムに行くために、トレーニングウェアを着て寝る
「10分ルール」
『時間デトックス』
誘惑になることを10分やらない
脳を落ち着かせて賢明な判断をするために、まずは10分待ち、その間に、誘惑に打ち勝った先の未来を思い描く。
例:勉強の誘惑になるSNSを、10分遠ざける
5. 感想とレビュー
『時間デトックス』は、単なる時間管理術ではなく、自分の心地よさに軸を置いた時間の使い方を提案している点が素晴らしいと感じました。私たちは、知らず知らずのうちに多くのタスクを抱え込み、時間に追われる生活を送っています。しかし、本当に大切なのは、自分が心地よく過ごせる時間であり、そのために不要なものを手放す勇気を持つことが重要だと気づかされました。
特に、「捨てる」「任せる」「ゆるめる」という3つのアプローチは、具体的な行動に落とし込みやすく、すぐに実践できると感じました。また、「やりたいこと」と「やりたくないこと」を明確にするワークは、自分の価値観を見つめ直す良い機会になりました。
時間に追われる毎日から解放され、自分らしい心地よい時間を過ごしたいと願うすべての人におすすめです。
6. まとめ
『時間デトックス』は、時間がないと感じる原因を明らかにし、時間デトックスによって理想の時間の使い方を実現するための具体的な方法を解説しています。自分の心地よさに軸を置き、無駄を手放すことで、本当にやりたいことに時間を使えるようになるでしょう。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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