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今回は『1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』についての記事となります。
■著者
エリック・シュミット(Eric Schmidt)
2001年から2011年まで、グーグル会長兼CEO。2011年から2015年まで、グーグル経営執行役会長。2015年から2018年まで、グーグルの持株会社アルファベット経営執行役会長。現在はグーグルとアルファベットのテクニカルアドバイザーを務めている。
ジョナサン・ローゼンバーグ(Jonathan Rosenberg)
2002年から2011年まで、グーグルの上級副社長としてプロダクトチームの責任者を務めた後、現在はアルファベットのマネジメントチームのアドバイザーを務めている。
アラン・イーグル(Alan Eagle)
2007年からグーグルでディレクターとしてエグゼクティブ・コミュニケーションの責任者、セールスプログラムの責任者を歴任している。
3人の著書に世界的ベストセラー『How Google Works 私たちの働き方とマネジメント』がある。
■まとめ
・リーダーは部下がつくる。
同じ部屋で一緒に過ごして、自分は大事にされていると部下に実感させる。耳を傾ける。
注意を払う。
それが最高のマネージャーのすること。
・どんな会社の成功を支えているのは人だ。
マネージャーの一番大事な仕事は部下が仕事で実力を発揮し、成長し、発展できるように手を貸すこと。
・人がすべて。
あらゆるマネージャーの最高優先課題は、部下の幸せと成功。
・プライバーとな話題を大切にする。
チームメンバーの連帯感を生み出し、高めるために旅の報告など仕事以外のプライベートな話題からMTGをスタートさせる。
・「1on1」のフレームワーク
①職務のパフォーマンス
②他部署との関係
③マネジメント&リーダーシップ
④イノベーション
・マネージャーは最後に話す。
答えを与えるのは、チームが力を合わせるチャンスを奪っている。
プロセスが大事。
マネージャーは、すべての意見を吸い上げて、必要な場合は決定を下す。
・正直でいる。
業務報告では、「ハイライト」と「ローライト」を含める。透明性が高く誠実でいる。
・「ありきたりで何でもないコト」が重要。
誰かの話に耳を傾けると相手は大事にされていると感じる。従業員の話を聞く、声をかけるという「ありきたりで何でもないコト」が優れたリーダーシップの重要な側面。
・常に励まし続ける。
常に励まし続け、力を与えている人でいることが有能なコーチの側面。
・多様性のあるチーム。
勝利できるかどうかは、最高のチームを持っているかどうかにかかっている。最高のチームには、女性が多い。
・「誠意」「献身」「決断力」
物事がうまく行かないときなど、いつにも増して「誠意」「献身」「決断力」がリーダーに求められる。
・人を大事にするには、人に関心を持たなくてはならない。
プライベートな生活について尋ね、家族を理解し、大変な時は駆けつけよ。
■感想
アメフトのコーチ出身でありながら、優秀なプロ経営者。ジョブズの師であると同時に、グーグル創業者たちを育て上げ、アマゾンのベゾスを苦境から救った伝説の存在「ビル・キャンベル」の「成功の教え」の全て。
「部下の幸せと成功」を最優先に考えることが、最高のマネージャーになる条件である。テクニックよりも、同僚、部下、上司の話に耳を傾け、その人の表面だけでなく、プライベートも込みで関心を持ち、注意を払う。
「従業員の話を聞く、声をかけるという「ありきたりで何でもないコト」が優れたリーダーシップという指摘など、すぐに実践できる気づきも多い。経営層だけでなく、部下もつポジションやプロジェクトリーダーになったら一度読んでほしい一冊。自分のポジションごとに、新たな気づきが見つかる。
最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。
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