本のカリスマ:土井 英司さん厳選 20代におすすめ「仕事の基本を学べるベストセラー11冊」

レコメンド-超個人的おすすめ-
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日経BOOKPLUSに掲載されていた「20代におすすめ 読んでおきたいビジネス書「ベストセラー」11冊」を紹介します。

20代は、上司から与えられた仕事をこなすことに精一杯になりがちですが、この時期に学問のベースを築くことが、将来のキャリアに大きな差を生み出します。

日々の仕事に意味を見出し、工夫を凝らし、効率的な方法を発見するためには、体系的な知識が不可欠です。

今回は、本のカリスマ・土井英司さんが厳選した、経営学や思考法、コミュニケーション、スキルアップといった仕事の基本を学べるベストセラー11冊をご紹介します。


1. 『大学4年間の経営学見るだけノート』

平野敦士カール監修、宝島社

本書は、難解に思われがちな経営学の概念を、豊富な図解と具体的な事例で「見るだけ」で理解できるよう監修された一冊です。NTTドコモのiモード企画担当部長などを歴任した平野敦士カール氏が、M&AやPDCAサイクル、プラットフォーム戦略といった経営の重要用語やコンセプトを、Uber EatsやAmazonなど身近な企業を例に挙げながら解説。文字を読むのが苦手な方でも、視覚的に直感的に経営の基本を捉えることができます。経営学の専門書に挫折した経験がある方や、これから経営の全体像をざっくりと把握したい20代にとって、ビジネスの裏側にある仕組みや経営戦略の奥深さを手軽に学ぶことができる、まさに「経営の入門書」として最適な一冊です。

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2. 『頭のいい人が話す前に考えていること』

安達裕哉著、ダイヤモンド社

2023年の単行本ビジネス書で年間ベストセラーにもなった本書は、コンサルタントとして22年間活躍してきた著者・安達裕哉氏が、「頭のいい話し方」の秘訣を余すことなく伝授します。20代は、知識や経験が不足していても、思考法や振る舞いによって「頭がいい」と評価されるかが、その後のキャリアを大きく左右します。本書では、話が浅くなる3つの理由と、話を深くするための2つのコツ、特に「自分の意見と真逆の意見や統計データを調べること」の重要性を具体的に解説。言葉の定義を深く考え、物事の成り立ちを理解することで、説得力のある話ができるようになるための7つの黄金法則と5つの思考法が提示されています。上司や顧客とのコミュニケーションで一目置かれる存在になりたい20代にとって、必読の一冊です。

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3. 『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』

高松智史著、ソシム

コンサルタントがキャリアの初期段階で身につけるべき99のスキルと5つの挑戦が凝縮された一冊です。本書は、コンサル的な思考法を一般的なビジネスパーソンにも応用できるよう、具体例を交えながら分かりやすく解説しています。例えば、「カテゴリーで構造を示す話し方」のように、聞く相手に分かりやすく伝えるための実践的なテクニックが豊富に紹介されています。また、「論点」「サブ論点」「タスク」「スケジュール」「作業」「アウトプット」という6ステップを踏むことで、仕事の効率を劇的に向上させる方法も示されており、社会人として身につけておくべき**「お作法」**が学べます。20代でコンサル的な思考法を身につけ、どんな業界でも通用する問題解決能力を培いたいビジネスパーソンにとって、すぐに実践できるヒントが満載の指南書となるでしょう。


4. 『ジェイソン流 お金の稼ぎ方』

厚切りジェイソン著、ぴあ

「そもそも投資をするお金がない」と悩む人に向けて、お笑い芸人でありIT企業の役員も務める厚切りジェイソン氏が、「お金を稼ぐ力」を身につけるためのキャリア戦略と思考法を指南する一冊です。なぜ彼が日本でお笑いとITという異色のキャリアを両立し、成功できたのか。その秘訣は「できること」「世の中に必要とされていること」「好きなこと」という「稼げる三角形」を戦略的に満たしている点にあると解説。20代の最初の5年間は「稼ぐ額よりも成長するスピードを重視しよう」といった、長期的な視点でのキャリア形成の重要性も説いています。自身のキャリアパスに迷いがある20代、そして「お金を稼ぐ」ということに漠然とした不安を抱える人にとって、具体的かつ示唆に富んだヒントを与え、自らの価値を高めるための道筋を示してくれるでしょう。

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5. 『メモの魔力』

前田裕二著、幻冬舎

起業家・前田裕二氏のベストセラーである本書は、単なるメモ術にとどまらず、「ファクト(事実)を見て、抽象化し、他分野に転用する」という、アイデア創出のための思考法を伝授します。著者が代表を務めるSHOWROOMが、アーティストの「カバー曲とオリジナル曲の関係性」から「双方向性の絆」という抽象概念を導き出し、それをプラットフォームとして具現化した事例は、メモがどのように「魔力」を発揮するのかを明確に示しています。メモを「ただ記録する」行為から、「ビジネスモデルを生み出す」ための強力なツールへと昇華させる極意がここにあります。日々のインプットから新たな価値を生み出し、ビジネスに繋がる発想力を磨きたい20代にとって、自身の観察眼と思考力を飛躍的に向上させるための、画期的なメモ術が学べる一冊です。

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6. 『すごいメモ。』

小西利行著、かんき出版

日産「セレナ」の「モノより思い出。」など、数々の名コピーを生み出してきたコピーライター・小西利行氏が、「いい仕事をするためのメモ術」を具体的に解説する一冊です。20代で「メモを取れ」と言われるものの、どう書けばいいか分からないという人は少なくありません。本書は、メモを「情報をまとめるまとメモ」「クリエイティブな発想をするつくメモ」「人に伝えて心を動かすつたメモ」の3つに分類し、それぞれの目的と実践的な方法を紹介しています。例えば、「一度のメモで◎を付けるのは3つまで」「後で答えを探すメモには『?』」といった具体的な整理術は、メモを単なる記録で終わらせず、仕事に活かすための道筋を示します。将来、仕事でメモが生きる場面は必ず訪れるため、今のうちに効率的で「すごい」メモ術を習得したい20代にとって、非常に実践的で役立つ一冊です。


7. 『さみしい夜にはペンを持て』

古賀史健著、ならの絵、ポプラ社

『嫌われる勇気』の共著者である古賀史健氏が、13歳に向けて書いたという体裁を取りながらも、「書くこと」を通じて自分と対話し、新たな自己を発見し、「自分との人間関係」を築く方法を説いた異色の本です。本書は、作文や読書感想文の上手な書き方だけでなく、語彙力や表現力を豊かにする方法、そして日常生活における観察眼を養うことの重要性を教えてくれます。「たくさん」という一言を「山ほど」「潤沢に」など多様な言葉で表現する例や、行動を細かく分解して記述することで文章量を増やす方法は、仕事における思考の深掘りにも通じます。漫然と物事を見るのではなく、深く観察し、それを言葉にする訓練は、アイデア創出の土台となります。自己理解を深め、表現力を高めたい20代にとって、書くことの喜びと奥深さを教えてくれる、心温まる一冊です。

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8. 『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』

塚本亮著、明日香出版社

ビジネスで成功し、仕事が早い人に共通する「すぐやる」習慣について、心理学的見地と著者の実体験を交えて解説する一冊です。「すぐやる人」と「やれない人」の根本的な違いは、前者が「仕組み」で自分を動かすのに対し、後者は「意志の力」に頼り挫折することにあると指摘。その「仕組み」とは、「意志×環境×感情」という独自の方程式によって成り立っていると説きます。脳への負荷を減らすために「頭の中を空っぽにする」方法や、「即座に明確に決める」といった具体的なヒントが豊富に紹介されており、優柔不断な自分を変えたいと願う20代にとって、すぐに実践できる行動習慣が学べます。行動力を高めることで、チャンスを逃さず、仕事のパフォーマンスを飛躍的に向上させたい人にとって、即行動への「処方箋」となるでしょう。

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9. 『付加価値のつくりかた』

田尻望著、かんき出版

日本トップクラスの生産性を誇り、高年収で知られるキーエンス出身の著者が、「付加価値」をいかに生み出すかに焦点を当てて解説する一冊です。競合との差別化と利益向上に不可欠な「付加価値」について、著者は「置換価値」「リスク軽減価値」「感動価値」の3つに分類し、さらに法人顧客が感じる「生産性のアップ」「財務の改善」など6つの価値を提示。キーエンス流のノウハウを具体的な図解とともに分かりやすく解説しており、複雑な概念も直感的に理解できます。単に製品やサービスを提供するだけでなく、顧客に真に求められる価値を創造することの重要性を説き、その具体的な方法論を示す本書は、自身の仕事の価値を高め、市場で常に求められる人材になりたい20代にとって、「稼ぐ力」を直接的に養うための貴重な指南書となるでしょう。


10. 『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』

正垣泰彦著、日本経済新聞出版

イタリアンレストランチェーン「サイゼリヤ」の創業者・正垣泰彦氏が、その独特の「理系的経営思考」を語る一冊です。著者は東京理科大学出身であり、その合理的な思考が、従来の飲食業界の常識を打ち破る革新的な経営戦略を生み出しました。例えば、「7割引で売る」「原価率が40%を超えてもおいしければ売れる」といった、常識破りの挑戦の背景にある徹底したコスト管理と顧客視点での商品開発の哲学が明かされます。本書は、「自分の店はうまい」という主観的な評価ではなく、「売れている料理がおいしい料理だ」という客観的な事実に基づいた経営の重要性を説きます。文系出身者でも新たな視点が得られるような、データに基づいた論理的思考と、市場のニーズを捉える経営感覚を身につけたい20代にとって、目から鱗が落ちるような刺激と学びを与えてくれるでしょう。


11. 『人を動かす 改訂文庫版』

デール・カーネギー著、山口博訳、創元社

1936年初版、邦訳500万部を超える不朽の名作であり、あらゆる自己啓発書の原点ともいえるデール・カーネギーの代表作です。本書は、時代や業種を超えて普遍的に求められる「人間関係の原則」を、豊富な実例を交えて説き明かします。具体的には、「人を動かす三原則」「人に好かれる六原則」「人を説得する十二原則」「人を変える九原則」といった形で、人間関係の基礎となるコミュニケーションの極意が体系的に学べます。タイトルは「人を動かす」ですが、本書の本質は「人が自ら動き出すように仕向ける」ための方法論であり、相手の心理を理解し、尊重することの重要性を強調しています。仕事の基本であるコミュニケーション能力を向上させ、円滑な人間関係を築き、将来的にリーダーシップを発揮したい20代にとって、人間関係のトラブルを減らし、仕事の成果に繋げるための、まさに「教科書」となる一冊です。

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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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