2025年6月20日の日経BOOKPLUSに、話題の本 書店別・週間ランキング(2025年5月第2週)が特集されていた。サイトでは、丸善 丸の内本店、丸善 日本橋店、紀伊國屋書店 新宿本店の3書店で、ビジネス書、ノンフィクション、フィクション、新書、文庫など様々なカテゴリーランキングが紹介されている。本ブログでは、丸の内で働く40~50代の会社員が多いと思われる丸善 丸の内本店のビジネス(経営)のランキングを紹介する。
【経営ビジネス書ランキング】
1. 戦略起点の⼈材マネジメント
(竹内 健一郎/川島 克也/戦略総合研究所 著)
企業が持続的な成長を実現するために不可欠な「人材マネジメント」を、経営戦略と密接に連携させる視点から解説しています。単なる人事管理に留まらず、企業のビジョンや目標達成のために、いかに人材を戦略的に獲得し、育成し、配置していくか、その全体像と具体的なアプローチを提示しています。経営環境の激しい変化に対応できる強い組織を築くための、採用、評価、報酬、人材開発、組織文化構築といった要素を、戦略的な視点から体系的に解説。経営者、CHRO(最高人事責任者)、人事担当者、そしてリーダーシップを発揮したい管理職にとって、企業の競争優位性を高めるための人材戦略を構築する上で必読の一冊となるでしょう。
2. 生成AI活用の最前線
(バーナード・マー 著)
急速な進化を遂げる「生成AI」が、ビジネスや社会にもたらす変革の最前線を詳細に解説しています。ChatGPTをはじめとする生成AIの仕組み、その可能性と限界、そして企業がどのように生成AIを戦略的に活用し、競争優位性を築くべきかについて、具体的な事例を交えながら掘り下げています。マーケティング、顧客サービス、コンテンツ制作、業務効率化など、様々な分野での生成AIの応用例を示し、導入における課題と成功のためのポイントを提示。AI技術の最新動向を把握し、自社のビジネスに生成AIを導入・活用したいと考える経営者、IT担当者、そしてビジネスパーソンにとって、必読のガイドブックとなるでしょう。
3. 資本コスト経営のすすめ
(野口 真人 著)
近年、企業経営においてますます重要性が高まっている「資本コスト経営」について、その概念から実践までを分かりやすく解説しています。株主や債権者から調達した資金にかかるコストを正確に把握し、それを経営判断にどう活かすべきか、具体的な手法や事例を交えながら掘り下げています。企業価値の最大化を目指す上で不可欠な、資本効率の向上、投資判断の最適化、そして適切な企業評価を行うための理論と実践が詰まっています。経営者、CFO、IR担当者、そして投資家など、企業の財務と経営に関わるすべての人にとって、必読の書であり、実践的な示唆を与えてくれるでしょう。
4. ひとりの商人 伊藤忠正 私の履歴書
(岡藤 正広/杉本 貴司 著)
伊藤忠商事を率いた岡藤正広氏が、自身の半生と経営哲学を語る「私の履歴書」を基にした一冊です。単なる成功譚ではなく、苦境を乗り越えた経験、独自の商社論、そして時代を読み解く洞察力がいかにして培われたかを描き出します。特に、伊藤忠商事を非資源分野で高収益企業へと導いた手腕や、組織を活性化させるためのリーダーシップ、そして「ひとりの商人」としての信念が詳細に語られています。激しい競争に打ち勝ち、常に挑戦し続ける精神は、ビジネスパーソンにとって大きな刺激となるでしょう。商社の役割、リーダーシップ、そして個人がビジネスの世界でいかに成長していくかを考える上で、多くの示唆に富む必読の書です。
5. 会社四季報 業界地図 2025年版
(東洋経済新報社 著)
日本の主要産業の現状と将来展望を網羅的に解説する「会社四季報 業界地図」の最新版です。各業界の市場規模、主要企業のシェア、M&Aの動向、技術革新の進展など、ビジネスの全体像を把握するために必要な情報がコンパクトにまとめられています。業界ごとの構造変化や成長戦略、そして今後の課題などを俯瞰することで、ビジネスの大きな潮流を理解し、新規事業の検討、投資判断、キャリア形成など、様々な意思決定に役立てることができます。経営者、ビジネスパーソン、就職活動生、投資家など、幅広い層にとって必携の情報源であり、常に最新のビジネス環境を把握するための羅針盤となるでしょう。
6. スタートアップの技法
(杉田 浩章 著)
起業を目指す人、新規事業に携わる人に向けて、スタートアップを成功させるための実践的な「技法」を体系的に解説しています。アイデアの創出から、ビジネスモデルの構築、資金調達、チームビルディング、そしてスケールアップまで、スタートアップの各フェーズで直面する課題と、その解決策を具体的に提示しています。成功事例だけでなく、失敗事例からも学びを得ることで、リスクを最小限に抑えながら成長を加速させるためのノウハウが詰まっています。著者の豊富な経験と知見に基づいた実践的なアドバイスは、起業家だけでなく、大企業の中で新規事業を立ち上げようとするビジネスパーソンにとっても、必読のガイドブックとなるでしょう。
7. 図解&ストーリー「資本コスト」入門 第3版
(岡 俊子 著)
企業経営において近年特に注目されている「資本コスト」という概念を、図解とストーリー形式で分かりやすく解説する入門書です。株主や債権者から資金を調達する際に発生するコストを正確に理解し、それを経営判断にどう活かすべきか、具体的な事例や物語を通じてひも解いていきます。専門用語を避け、直感的に理解できるような工夫が凝らされており、会計や財務の知識がないビジネスパーソンでも、資本コストが企業価値に与える影響や、経営における重要性を学ぶことができます。企業価値の最大化を目指す経営者、管理職、そして財務に関心のあるすべての人にとって、資本コスト経営の基礎を身につけるための最適な一冊となるでしょう。
8. 会計リテラシー
(千葉商科大学 著)
ビジネスパーソンにとって不可欠な「会計リテラシー」を、基礎から体系的に学ぶための入門書です。簿記や財務諸表の基本的な知識はもちろんのこと、損益計算書、貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書などの読み方、そしてそれらの数字から企業の経営状態を分析する方法を、分かりやすく解説しています。専門用語を避け、豊富な図表や事例を交えながら、会計の役割と実務における活用方法を具体的に示しています。経営者、管理職、営業、企画など、あらゆる職種のビジネスパーソンが、数字に強くなり、より的確な意思決定を行うための基礎力を養うことができるでしょう。
9. このオムライスに、付加価値をつけてください
(柿内尚文 著)
編集者の柿内尚文氏が、身近な題材を通して、ビジネスにおける「付加価値」の本質と、それを生み出すための思考法を分かりやすく解説しています。単なる商品の機能や価格競争に陥るのではなく、顧客にとって真の価値とは何かを見極め、独自の強みを活かして差別化を図る重要性を説いています。豊富な具体例とユーモラスな語り口で、固定観念を打ち破り、創造的なアイデアを生み出すためのヒントが満載です。マーケティング、商品開発、新規事業など、あらゆるビジネスシーンで「付加価値」を生み出すことを目指すビジネスパーソンにとって、発想力を鍛え、実践的な戦略を立てるための刺激的な一冊となるでしょう。
10. 表解 IFRS・日本・米国会計基準の徹底比較
(有限責任監査法人トーマツ 著)
グローバルビジネスを展開する企業にとって不可欠な、国際財務報告基準(IFRS)、日本会計基準(JGAAP)、そして米国会計基準(US GAAP)の主要な相違点を、図表を用いて徹底的に比較解説しています。それぞれの会計基準における概念フレームワーク、認識・測定、開示に関する規定の違いを詳細に分析し、実務における具体的な対応策を提示。複雑な会計基準間の違いを視覚的に理解できるため、財務・経理担当者、監査法人、IR担当者など、会計基準の比較検討や適用に関わるすべての人にとって、非常に実践的で役立つ情報源となるでしょう。グローバルな会計知識を深め、適切な会計処理を行うための必携の一冊です。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
日々の仕事やライフスタイルのヒントになればうれしいです。
X(Twitter)、Threads、instagram、Blueskyもやっているので、もしよかったら覗いてください。