2025年9月19日の日経BOOKPLUSに、話題の本 書店別・週間ランキング(2025年9月第2週)が特集されていた。
サイトでは、丸善 丸の内本店、丸善 日本橋店、紀伊國屋書店 新宿本店の3書店で、ビジネス書、ノンフィクション、フィクション、新書、文庫など様々なカテゴリーランキングが紹介されている。
本ブログでは、丸の内で働く40~50代の会社員が多いと思われる丸善 丸の内本店のビジネス(経営)のランキングを紹介します。
【ビジネス(経営)ランキング】
1. 『生成AIでわかった 経営者のための人財定着術』
小山 昇 著、あさ出版
この本は、経営コンサルタントとして多くの企業の成長を支援してきた著者が、生成AIを活用して「人財」を定着させるための具体的な手法を解説したものです。多くの経営者が抱える、人材の流出や育成の課題を、AIという新しいテクノロジーの視点から解決策を提示しています。単なるAIツールの使い方ではなく、AIが社員のパフォーマンスをどう分析し、個々の成長をどう支援できるか、そして最適な人材配置をどう実現するかを、豊富な事例と共に解説しています。この本を読むと、AIが人事管理の強力なパートナーになることがわかります。これからの時代に求められる、新しい人事戦略とテクノロジーの融合を学びたい経営者や人事担当者にとって、必読の一冊です。
2. 『会社四季報 業界地図 2026年版』
東洋経済新報社 著、東洋経済新報社
この本は、日本の主要な産業と企業の関係性を一目で理解できる業界研究の決定版です。2026年版として、最新の市場動向、企業のM&A、そして成長分野が、詳細な図解と共にまとめられています。AI、脱炭素、宇宙ビジネスといった注目すべきテーマについても、業界内のプレイヤーや今後の展望が分かりやすく解説されています。就職活動を控えた学生だけでなく、異業種への転職を考えている人、そして自社の事業戦略を練る経営者やビジネスパーソンにとっても、日本の経済全体を俯瞰するための強力なツールとなるでしょう。最新の業界構造を理解し、ビジネスチャンスのヒントを探したいすべての人にとって、手元に置いておきたい必携の一冊です。
3. 『戦わずして売る技術』
木下 勝寿 著、幻冬舎
多くの経営者が、ライバルとの競争に疲弊しています。この本は、そんな経営者やビジネスパーソンに向けて、「戦わない」ことで市場を独占し、顧客から選ばれるための技術を解説したものです。著者の木下勝寿氏は、自身の経営経験から、価格競争や過度なマーケティングに頼らず、独自の価値を創造することの重要性を説きます。顧客の潜在的なニーズを発見する方法、ブランドの哲学を築く方法、そしてファンを増やすためのコミュニケーション戦略など、具体的なノウハウが満載です。競争が激しい現代において、差別化の本質とは何かを深く考えさせてくれます。ビジネスの新たな活路を見出したいと考えるすべての人にとって、発想を転換させるための必読書です。
4. 『もうけの仕組み』
会社四季報業界地図編集部/井上 達彦 著、東洋経済新報社
この本は、「なぜあの会社は儲かっているのか?」という根本的な問いに答えるための、ビジネスモデル解説書です。多くの企業が、どのような事業構造で収益を上げているのか。その「儲けの仕組み」を、豊富な図解と事例で分かりやすく解き明かします。著者は、プラットフォームビジネス、サブスクリプション、フリーミアムなど、現代のビジネスモデルを類型化し、それぞれの特徴や成功の秘訣を解説。また、競合との違いを明確にし、独自の価値を創造するためのヒントも提供しています。ビジネスモデルの全体像を理解し、自社の事業戦略やキャリアプランに活かしたいと考えるすべての人にとって、知的興奮に満ちた必読書となるでしょう。
5. 『日経業界地図 2026年版』
日本経済新聞社 著、日本経済新聞出版
日本のビジネス界の最新動向を網羅した業界情報の決定版です。この本は、主要な産業ごとに、市場規模、企業のシェア、そして業界内の勢力図を、見やすい地図形式でまとめています。特に、最新の技術トレンドや法規制の変化が、各業界にどのような影響を与えているかについて、詳細な解説が加えられています。就職活動中の学生が、志望業界を研究するのに役立つだけでなく、ビジネスパーソンが異分野の知識を身につけたり、事業提携の可能性を探ったりする上でも、非常に有用なツールとなります。この一冊で、日本の産業構造全体を俯瞰し、未来のビジネスチャンスを見つけることができるでしょう。
6. 『小澤隆生 起業の地図』
北 康利 著、日経BP
ヤフーの元COOであり、多くのスタートアップを成功に導いてきた投資家、小澤隆生氏の半生と起業の哲学を深く掘り下げたノンフィクションです。この本は、小澤氏の挑戦と失敗、そしてそこから学んだ教訓を、彼自身の言葉や関係者の証言を交えながら、詳細に描いています。著者の北康利氏は、小澤氏の思考のプロセス、リスクの捉え方、そして「地図なき道」を切り開くためのリーダーシップの本質を浮き彫りにします。これから起業を目指す人、新規事業の立ち上げを任された人、そして、不確実な時代をどう生き抜くか模索しているすべての人にとって、困難を乗り越えるための勇気と知恵を与えてくれる必読の一冊です。
7. 『図解&徹底解説 新リース会計基準』
あずさ監査法人 著、中央経済社
2026年4月からの適用が予定されている新しいリース会計基準について、その内容と実務への影響を、図解を豊富に使って分かりやすく解説した専門書です。多くの企業が、この新基準の適用によって、貸借対照表や損益計算書に大きな影響を受けることになります。この本は、新基準の背景にある考え方から、具体的な仕訳の処理、そして開示方法までを、実務担当者がつまずきやすいポイントに焦点を当てて解説しています。企業の経理・財務部門の担当者、公認会計士、そして企業の経営者にとって、新基準へのスムーズな移行を支援するための不可欠なガイドブックです。
8. 『アフターAI』
シバタ ナオキ 著、日経BP
この本は、AIが社会のあらゆる分野に浸透した「アフターAI」の時代に、私たちはどう生きるべきかを考察したものです。著者のシバタナオキ氏は、AIが人間の仕事をどう変え、社会構造にどんな影響を与えるかを、独自の視点から分析。AIに代替される仕事、そしてAIと共存することで生まれる新しい価値について、具体的な事例と共に解説しています。AIの進化を単なる脅威として捉えるのではなく、人間がより創造的な活動に集中するためのチャンスとして捉えることを提案。AI時代を生きるビジネスパーソンが、自身のキャリアプランを再考し、未来のビジョンを描くための、重要な示唆を与えてくれる一冊です。
9. 『AIエージェント革命 「知能」を雇う時代へ』
シグマクシス 著、日経BP
この本は、ChatGPTのような単なるツールではなく、自律的にタスクをこなし、人間を補佐する「AIエージェント」の登場が、ビジネスをどう変えるかを描いたものです。著者のシグマクシスは、AIエージェントが、企画立案からデータ分析、顧客対応まで、まるで「知能を持った社員」のように働く未来を予測。企業が、AIエージェントをどのように導入し、既存の組織構造とどう融合させるべきかについて、具体的な戦略を提示しています。この本を読むと、AIが個人の生産性を高めるだけでなく、企業の競争力そのものを根本から変えることがわかります。これからのビジネスリーダーが、AIの進化を経営戦略に取り入れるための、貴重なガイドブックとなるでしょう。
10. 『上司 豊田章男』
藤井 英樹 著、PHP研究所
トヨタ自動車の元社長であり、類まれなるリーダーシップで企業を牽引した豊田章男氏の「上司」としての素顔に迫った一冊です。この本は、著者の藤井英樹氏が、豊田氏のそばで働いてきた経験を基に、彼の言葉や行動、そしてその背景にある哲学を詳細に描写しています。危機管理、人材育成、そして組織の変革といった様々な局面で、豊田氏がどのような決断を下してきたか。その思考プロセスを深く掘り下げています。リーダーシップに悩む管理職や、変革を担う経営者にとって、真のリーダーとは何かを考えさせられるでしょう。トヨタという巨大組織を動かした、本物のリーダーシップを学びたいと考えるすべての人にとって、必読の書です。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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