話題のビジネス書 丸善 丸の内本店・週間ランキング【ノンフィクション】(2025年10月第2週)

レコメンド-超個人的おすすめ-
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2025年10月24日の日経BOOKPLUSに、話題の本 書店別・週間ランキング(2025年10月第2週)が特集されていた。

サイトでは、丸善 丸の内本店、丸善 日本橋店、紀伊國屋書店 新宿本店の3書店で、ビジネス書、ノンフィクション、フィクション、新書、文庫など様々なカテゴリーランキングが紹介されている。

本ブログでは、丸の内で働く40~50代の会社員が多いと思われる丸善 丸の内本店のノンフィクションのランキングを紹介します。

このランキングは、AIやプログラミングといった最先端の技術動向から、哲学的な思考法、そしてTOEIC対策や会話の言語学といった実用的な教養まで、多岐にわたるテーマを網羅しています。ビジネスパーソンが、自身の専門分野を超えて、時代の変化を理解し、教養を深めるためのヒントが詰まったラインナップです。

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【ノンフィクション ランキング】


1. 『飼い犬に腹を噛まれる』

彬子女王/ほし よりこ 著、PHP研究所

彬子女王殿下とイラストレーターのほしよりこ氏による、宮中における公務や日常の出来事を、時にユーモラスに、時に真摯につづったエッセイ集です。

タイトルは、身近な人や環境からの予期せぬ裏切りや困難を象徴しており、公的な立場にある人間が直面する「人間関係の難しさ」や「責任の重さ」といった、私たち読者にも通じる普遍的なテーマが語られています。彬子女王殿下ならではの深い教養と歴史的視点が随所に散りばめられており、皇室という特殊な環境での体験を通じて、「公」と「私」のバランスや、日本文化への理解について深く考えさせられます。

著名な人物の思考の深さに触れたい読者、そして社会における自分の役割と人間関係について見つめ直したい人にとって、示唆に富んだ一冊です。

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2. 『地球の歩き方 ハプスブルク帝国』

地球の歩き方編集室 著、Gakken

人気の旅行ガイドブックシリーズが、特定の歴史的テーマに焦点を当てて深掘りした、ハプスブルク帝国の文化と歴史を巡る一冊です。

単なる観光情報を超え、ヨーロッパの歴史を彩った広大な帝国が残した遺産、芸術、そして人々の生活に光を当てています。オーストリア、ハンガリー、チェコなど、かつての帝国の領土を構成した国々を巡りながら、多民族国家の興亡マリア・テレジアやフランツ・ヨーゼフといった皇帝たちの決断、そしてウィーンの華麗な文化が、旅の視点から立体的に描かれています。

歴史好きのビジネスパーソンにとっては、地政学的な視点や文化の多様性を学ぶための教養書としても有用です。旅行ガイドブックの枠を超えた、知的好奇心を満たす文化歴史解説書として、ヨーロッパの歴史と芸術に深く触れたい読者におすすめです。


3. 『頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方』

橋本 大也 著、かんき出版

AIツールであるChatGPTやCopilotを、単なる文章生成や情報検索の道具としてではなく、「思考のパートナー」として最大限に活用するための実践的なテクニックを解説したものです。

著者の橋本大也氏は、AIを使いこなすことが、これからのビジネスパーソンの必須スキルであると強調し、「プロンプト・エンジニアリング」を超えた、AIとの対話を通じた創造的な仕事術を提唱しています。本書は、企画立案、データ分析、プログラミング補助など、ビジネスの具体的な場面でAIをどう組み込むかを詳細に解説しています。「頭がいい人」とは、AIに全てを任せるのではなく、AIの弱点と限界を理解し、最も効率的かつ効果的に能力を引き出す人であると定義しています。

AIを活用して自身の仕事の質とスピードを飛躍的に向上させたいと考えるすべてのビジネスパーソンにとって、即戦力となる知識と、未来の働き方を教えてくれる必読の書です。

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4. 『13歳からの哲学的思考』

星 友啓 著、ソシム

スタンフォード大学の研究者である星友啓氏が、「哲学的な思考」を13歳の中学生にも理解できるように、平易な言葉で解説した入門書です。

哲学を、答えのない難解な学問としてではなく、「自分の頭で考え、世界をより深く理解するための道具」として捉え直しています。本書は、「正義とは何か」「自由とは何か」「幸せとは何か」といった普遍的な問いについて、歴史上の哲学者たちの考え方を引用しながら、読者に「考えるプロセス」を促します。AI時代において、「問いを立てる力」や「批判的に考える力」がますます重要になっています。

この本を読むと、複雑な現代社会を生き抜くための、柔軟で深い思考力を養うことができます。思考の基礎を固めたい人、そして新しい視点から物事を捉え直したいと考えるすべての人にとって、知的探求心を刺激する一冊です。


5. 『PythonではじめるMCP開発入門』

李 碩根/からあげ/渡邊 拓夢 著、講談社

人気のプログラミング言語であるPythonを用いて、「Minecraft Pi Edition(MCP)」の環境でプログラミングの基礎と応用を学ぶための入門書です。

Minecraftという親しみやすいゲーム環境を教材として利用することで、コードがすぐに視覚的な結果に結びつくため、プログラミング学習のハードルを大きく下げています。本書は、Pythonの基本的な文法から、ゲーム内での自動建築、複雑なパターンの生成、そしてインタラクティブなプログラムの作成といった応用的なテーマまでを、段階的に解説しています。実用的なスキルであるPythonを、創造的な遊びを通じて習得できるのが最大の特長です。

プログラミング初心者、特にゲームを通じて楽しく論理的思考力を身につけたい人にとって、実践的なスキルと、創造性あふれるコーディング体験を提供してくれる一冊です。


6. 『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』

TEX 加藤 著、朝日新聞出版

TOEIC L&R TEST対策の分野で「金のフレーズ(金フレ)」として圧倒的な支持を得ている、単語・熟語集の決定版です。

著者のTEX加藤氏は、長年のTOEIC研究に基づき、試験に「本当によく出る」単語とフレーズだけを厳選して収録しています。この本の特長は、単語を単体で覚えるのではなく、「フレーズ」として文脈の中で覚えることで、リスニング(L)とリーディング(R)の両方で即座に使える実践的な語彙力が身につく点にあります。収録語句はスコアレベル別に分類されており、自分の目標スコアに合わせて効率的に学習を進めることができます。

TOEICのスコアアップを最短で目指すすべての人、そしてビジネスシーンで使える生きた英語表現を効率よく増やしたいビジネスパーソンにとって、必携の単語帳です。

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7. 『「偶然」はどのようにあなたをつくるのか』

ブライアン・クラース 著、東洋経済新報社

政治学者であるブライアン・クラース氏が、人生や社会における「偶然(ランダムネス)」が、私たちの成功、失敗、そして個人の運命をいかに決定づけているかを、科学、歴史、心理学といった多角的な視点から解き明かしたものです。

著者は、努力や実力だけでは説明しきれない出来事の背後にある、「ランダムネスの力」を認め、それを理解することが、より良い意思決定とより満たされた人生を送る鍵だと説きます。本書は、偶然を恐れるのではなく、いかにして「偶然と上手につきあうか」という、実践的な思考法を提示しています。予期せぬ出来事が多い現代において、「なぜ自分はここにいるのか」「次に何をすべきか」という問いに対し、新しい視点を提供してくれます。

人生やキャリアにおける不確実性を乗り越えたいと考えるすべての人にとって、偶然の本質と、それを受け入れるための心の準備を教えてくれる一冊です。


8. 『いちばんやさしいAIエージェントの教本』

古川 渉一 著、インプレス

ChatGPTのような単体のAIツールを超え、複数のAIが連携して自律的にタスクを遂行する「AIエージェント」の技術と活用法について、初心者にもわかりやすく解説した入門書です。

AIエージェントは、目標を設定し、計画を立て、実行し、フィードバックに基づいて学習するという、人間のような自律的な行動を可能にします。本書は、このAIエージェントの基本的な仕組みから、プログラミング不要で設定・運用する方法、そしてビジネスにおける具体的な活用事例までを網羅しています。「未来の仕事のあり方」を大きく変えるとされるAIエージェントを、自分の業務にどう取り入れるかを知ることができます。

最先端のAI技術を実務に活かし、業務の自動化と生産性の向上を目指したいビジネスパーソンにとって、自律的なAI活用の第一歩を踏み出すための必読の書です。


9. 『数理モデルはなぜ現実世界を語れないのか』

エリカ・トンプソン 著、白揚社

経済学や気候科学、疫学などで用いられる「数理モデル」が、現実世界の複雑性を前にして、なぜしばしば予測を外してしまうのかという、科学の限界に迫ったものです。

著者のエリカ・トンプソン氏は、モデルを構築する際の「人間の思考の癖」や「データの限界」に焦点を当て、モデルが現実を「表現」する上での本質的な難しさを解説しています。本書を読むと、数字やデータに盲目的に頼る危険性が理解できるとともに、モデルを批判的に検証する視点が身につきます。

「予測」がますます困難になる現代において、データやAIの分析結果に接するすべてのビジネスリーダーや専門家にとって、モデルの力を理解し、その限界を見極めるための重要な教養書です。


10. 『会話の0.2秒を言語学する』

水野 太貴 著、新潮社

私たちが日常的に行っている「会話」という行為を、言語学と認知科学の視点から深く掘り下げたユニークなノンフィクションです。

会話において、次に何を話すかを決める「0.2秒」という驚くほど短い間に、私たちの脳内でどのような情報の処理や予測が行われているのか、そのメカニズムを解き明かします。著者は、「間(ま)」の取り方、相槌のタイミング、そして言葉の選択といった、一見無意識に行っている会話の要素が、いかに深い認知的・社会的な意味を持っているかを具体的に示しています。この本を読むと、コミュニケーションの本質と、会話の達人が無意識に使っているテクニックが理解できます。

日常のコミュニケーションの質を高めたい人、そして人間関係における微妙な機微を言語化して理解したい人にとって、会話の裏側にある科学と技術を学ぶための、知的好奇心を刺激する一冊です。

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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
日々の仕事やライフスタイルのヒントになればうれしいです。
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