企業変革を成功させたリーダーの決断と行動に学ぶ5冊〈社長たちの座右書〉:日経BOOKプラス

レコメンド-超個人的おすすめ-
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「時間を無駄にせず、確実に良書と出会いたい」

日経BOOKプラスのアンケートで、企業のトップたちが感銘を受け、座右の書としている「企業変革に成功したリーダーの実体験に学ぶ本」の名著5冊です。

成功したリーダーたちが、いかにして難局での意思決定を行い、新たな挑戦の勇気を得て、組織を動かしてきたのか。その生々しい実体験と哲学が凝縮されています。

これらの書籍は、経営者が直面する重圧や孤独に寄り添い、未来を切り開くための具体的なヒントと、強い信念を持つことの重要性を教えてくれるでしょう。

詳しくはこちら→『企業を変革したリーダーの決断と行動に学ぶ<社長たちの座右書>』


1. 『経営者になるためのノート』

柳井 正 著、PHP研究所

この本は、ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏が、自らの経営哲学と、真の経営者に求められる資質を凝縮して記したノート形式の著作です。

マネーフォワード社長の辻庸介氏が「迷ったときに繰り返し開く」と推薦するように、リーダーが日々直面する本質的な問いへの答えを与えてくれます。本書は、経営の基本から、イノベーションの起こし方、顧客視点の徹底まで、多岐にわたるテーマを網羅しています。

特に重視されるのは、「すべては顧客のためにある」という徹底した顧客志向です。

柳井氏は、曖昧な目標や戦略ではなく、明確な理念と、それを実現するための「圧倒的な実行力」こそが、企業を成長させる原動力だと説きます。

このノートには、リーダーとして正しい意思決定を下すための基準、そして組織をシンプルに、かつ強く導くための組織論が詰まっています。

この本は、単に読むだけでなく、自らの事業に当てはめて「考えるための本」です。

経営者を目指す人はもちろん、日々の仕事に哲学を持ちたいと考えるすべての人にとって、事業の本質とリーダーの役割を深く理解するための必読書です。

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2. 『ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」』

平井 一夫 著、日経ビジネス人文庫

この本は、ソニーの社長兼CEOとして、同社のエレクトロニクス事業をV字回復に導いた平井一夫氏の変革の道のりを綴った貴重な記録です。

クレディセゾン社長の水野克己氏が「企業経営に近道はない」と共感するように、困難な状況下での厳しい意思決定と、社員の意識を変えるリーダーシップの真髄が描かれています。

平井氏は、ソニーという巨大組織において、いかにして「ワン・ソニー」という共通のビジョンを掲げ、各部門の壁を打ち破っていったのか。

その具体的な行動と、組織に対する強い信念が示されています。

本書の核心は、変革とはトップダウンの指示だけでなく、社員一人ひとりの意識と行動の変化によって成し遂げられるという点です。

平井氏は、社員との対話を通じて、ソニーの強みと弱みを徹底的に洗い出し、「感動」を追求するという原点回帰の理念を再構築しました。

この本を読むと、リーダーの役割が、困難な現実を直視し、感情的なサポートと論理的な戦略の両輪で組織を鼓舞することだとわかります。

既存の成功体験に縛られず、伝統的な大企業を変革したいと願うリーダーにとって、実行力と共感力を兼ね備えたリーダーシップを学ぶための必読書です。


3. 『孫正義 300年王国への野望』

杉本 貴司 著、日経ビジネス人文庫

この本は、ソフトバンクグループを率いる孫正義氏の壮大なビジョンと、その実現に向けた常識破りの決断と行動を克明に描いたノンフィクションです。

千趣会社長の鈴木聡氏が「経営に必要な要素がすべて詰まっている」と絶賛するように、リーダーの持つべき「志の高さ」と「リスクを取る勇気」が学べる一冊です。

著者は、孫氏の300年続く企業帝国を目指すという、他に類を見ない長期ビジョンに迫ります。

本書の魅力は、孫氏が経験した数々の M&Aや事業投資における、大胆かつ緻密な戦略の裏側が描かれている点です。

特に、いかにして未来の潮流を読み、常識を覆すような決断を下してきたのか、その思考プロセスが示されています。

また、単なる事業戦略だけでなく、熱狂的なビジョンを組織全体に共有させ、困難な局面でも社員を鼓舞する彼のリーダーシップの源泉も明らかにされています。

この本を読むと、リーダーシップが、目の前の利益だけでなく、人類の未来をも見据えた「野望」から生まれることがわかります。

現状に満足せず、世界を変えるような大きな事業を志す経営者や起業家にとって、ビジョナリーな思考と実行力を学ぶための必読書です。


4. 『フェイスブック 若き天才の野望』

デビッド・カークパトリック 著、日経BP

この本は、世界最大のSNS企業であるフェイスブック(現メタ)が、いかにしてゼロから生まれ、短期間で世界を席巻する巨大企業へと成長したのか、その初期の興奮と軋轢を描いたノンフィクションです。

マネーフォワード社長の辻庸介氏が「起業につながるきっかけとなった本」と語るように、イノベーションと成長の原動力を学ぶことができる一冊です。

著者は、マーク・ザッカーバーグをはじめとする創業メンバーたちの、情熱、技術力、そして世界を変えるという揺るぎない信念に迫ります。

本書は、フェイスブックが直面したプライバシー問題、競合との激しい闘い、そして組織の急拡大に伴うリーダーシップの課題など、生々しい創業期の試練を描いています。

特に、ザッカーバーグが、既存の常識にとらわれず、「速く動いて、破壊せよ」という大胆なスローガンの下、サービスと組織を進化させていく様は、変革を志すリーダーにとって大きな刺激となります。

この本を読むと、イノベーションが、単なる技術ではなく、創業者の持つ強い「野望」と「成長マインド」から生まれることがわかります。

新たな事業を立ち上げ、世界的なプラットフォームを目指す起業家や経営者にとって、成長のバイタリティと決断力を学ぶための必読書です。


5. 『ハードワーク 勝つためのマインド・セッティング』

エディー・ジョーンズ 著、講談社+α文庫

この本は、ラグビーの元日本代表ヘッドコーチであり、卓越したチームビルディングとメンタルタフネスの専門家であるエディー・ジョーンズ氏のリーダーシップ哲学を解説したものです。

平和不動産社長の土本清幸氏が「会社を大きく成長させる原動力になっている」と推薦するように、困難な状況下でチームを一つにまとめ、最高のパフォーマンスを引き出すためのマインドセットが学べます。

著者は、ラグビーという極限のスポーツの世界で培った、準備、規律、そしてハードワークの重要性を説きます。

本書の核心は、「勝つための文化」を組織に根付かせることです。

ジョーンズ氏は、選手一人ひとりの能力を限界まで引き出すための「負荷のかけ方」や、試合中の予期せぬ事態に対応するための「意思決定の訓練」について、具体的な方法論を提供しています。

これは、ビジネスの現場においても、厳しい競争に打ち勝ち、高い目標を達成するためにそのまま応用できるものです。

この本を読むと、リーダーの役割が、単なる戦術の指示ではなく、チーム全体に共通の「高い基準」を植え付け、困難に立ち向かう「精神的な強さ」を養うことだとわかります。

組織のパフォーマンスを最大化し、変革の実行力を高めたいと願うすべてのリーダーにとって、「ハードワーク」の本質とチームマネジメントの極意を学ぶための必読書です。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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