「時間を無駄にせず、確実に良書と出会いたい」
PRESIDENTのムック本『絶対に忘れない勉強法』の特集【わが生涯最高の本一冊】から【歴史上の人物からの学び】をまとめました。
「いつも傍らに置いておき、何かあれば読み返している」
「今の自分を形づくるきっかけとなった」
一流企業や有名企業の経営トップたちの「生涯最高の本一冊」とは、どんな本なのか?数多くの本の中方えりすぐられた珠玉の本であり、勉強になることに間違いない。
五輪書
SOMP HD 取締役・代表執行役社長 櫻田謙悟氏推薦
「初めて読んだ際、『我事において後悔をせず』は『一度決めたら腹を固めてことに臨む』という意味だと思ったが、読み返すうちに違う意味を感じ始めた。宮本武蔵は勝つことに徹底的にこだわった人であり、この文章からは『後悔したときは死んだとき』という強烈なリアリズムを感じる。混沌とした時代の先を読み、勝ち抜いていくミッションを背負う経営者にとって、強烈な危機感・リアリズムが不可欠だと教えてくれる」
海賊とよばれた男
伊藤忠商事 社長 石井敬太氏推薦
「営業時代、取引先の出光興産さんにお伺いすると社内月報を手に入れることができた。『店主の言葉』で紹介されていた出光佐三店主の逸話とお言葉は、若き商人として奮闘していた当時励みとなった。本書で語られている、出光佐三店主の国家的視野に立った高い志、社員を魅了し動かすリーダーシップと深い懐、激動の時代でも困難に挫けず挑戦する姿はでじたり社会でも人の心を震わせる。いつの時代も人は心で動くものだ」
論語と算盤
サントリーHD 代表取締役社長 新浪剛史氏推薦
「渋沢栄一翁の玄孫にあたる渋沢健氏(コモンズ投信会長)にお声がけいただき、作家の守屋淳氏らと『論語と算盤』の勉強会に参加した。企業は利益を求めるのと同時に、社会の繁栄にも責任を持つべきと説いた『道徳に基づいた経営』は、サントリーの創業精神の一つである『利益三分主義』にも通じる。また、自らを磨き小売りを実現する指導者になろうという教え『修己安人』は、その後の経営者としての私の人生に大きな影響を与えた」
項羽と劉邦
AGC 代表取締役社長CEO 平井良典氏推薦
「もともと歴史は好きだったが、本書をきっかけに歴史小説に魅了された。大学院の時から数年おきに何度か読み返しているが、その都度感じ方が変わっており、自分自身の変化を知ることもできる本だ。特に登場人物への共感が変化している。最初にこうなりたいと思ったのは参謀である張良。経営者となった今も劉邦にはなれないと感じているが、リーダーとしてありたい姿でもある」
峠
MS&ADインシュアランスグループHD 取締役社長 原典之氏推薦
「主人公である越後長岡藩家老の河合継之助による藩政改革の進め方が見事であり、興味を惹かれた。特に、改革を進めるにあたって、いきなりトップダウンで進めるのではなく、周囲を巻き込み用意周到に行う手法は学ぶべきものがあると考えている」
炎の陽明学
中部電力 代表取締役社長・社長執行役員 林欣吾氏推薦
「一介の農民の子が幕末の巨匠・佐藤一斎の一番弟子となり、そして事務方のトップとして備中松山藩を近代企業立国に仕立て上げた山田方谷の生涯を描いた力作。同じ佐藤塾の佐久間象山との激論や、8年足らずで10万両の借財を10万両の蓄財に変えた財政手腕、改革成就後すぐに深山幽谷にこもってしまう引き際のよさなど、何回読んでも痛快で新鮮である。先が見えず価値観が揺らぐいまこそ、方谷の生き様がお手本となる」
最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。
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