私たちは一人では生きていけません。
人間は、コミュニケーションなしには生きられないからです。
コミュニケーションを通して、私たちは関係をつくります。
そのために最も大切なのが、「お互いに思いを伝えあうこと」です。
でも、ちょっと待ってください。
相手に「思い」を伝える前に、あなたは自分の「思い」に、きちんと気づけていますか?
「本当はこう思っているのに…」「なぜかモヤモヤする…」
自分の心が見えなくなると、コミュニケーションもうまくいかなくなってしまいます。
自分の「思い」に気づくことは、あなたらしく生きるための、最も重要な一歩です。
そして、その「思い」こそが、あなたの人生を切り開く原動力になります。
今日ご紹介するのは、あなたの「思い」に気づき、大切にするための10のポイントです。
この地図を頼りに、あなたの心の奥にある宝物を探しに行きましょう!
この記事は、平木典子さんの著書『言いにくいことが言えるようになる伝え方』を参考に書かせていただきました。
1:まず、自分に正直になる
自分の「思い」に気づくための第一歩は、「まず、自分に正直になる」ことです。
他人や社会の期待に合わせて、自分の本当の気持ちを隠していませんか?
「こうあるべきだ」という理想の自分を演じるのは、とても疲れます。
「本当は嫌だ」「本当はやりたい」という心の声を、まずは自分で聞いてあげましょう。
誰に遠慮することもなく、自分の心の中をのぞき込んでみてください。
自分に正直になることが、心の声を聞くためのスタートラインです。
偽りのない自分を受け入れる勇気を持ちましょう。
2:正直な気持ちも大切にする
自分に正直になったら、次に「正直な気持ちも大切にする」ことが必要です。
「こんなこと思っちゃダメだ」と、自分の感情を否定していませんか?
嫉妬や怒り、悲しみといったネガティブな感情も、大切なあなたの「思い」です。
感情に良い・悪いはありません。
すべての感情は、あなた自身の心からのメッセージです。
ネガティブな感情も、「ああ、今私はこう感じているんだな」と、優しく受け止めてあげましょう。
感情を否定せず大切にすることが、自己理解を深める鍵となります。
3:「できない」を知って自信をつける
自分の「思い」に気づくためには、「できない」を知って自信をつけるという、一見逆説的なステップが役立ちます。
「何でもできる自分」を目指していませんか?
できないことを隠そうとすると、無理をして心が疲れてしまいます。
「これは苦手だ」「これは人にお願いしよう」と、自分の限界を知りましょう。
「できない」を知ることは、本当に集中すべきことを見つける助けになります。
「できない」ことを認める勇気こそが、あなたの個性を際立たせ、揺るぎない自信へと繋がるのです。
4:常識を疑ってみる
社会には、たくさんの「常識」が溢れています。
あなたの「思い」を見つけるために、「常識を疑ってみる」勇気を持ちましょう。
「みんながそうしているから」「昔からそうだと言われているから」と、無意識に従っていませんか?
その常識は、本当にあなたの人生に必要なものですか?
「なぜだろう?」「本当にそうかな?」と問いかけてみましょう。
常識を疑うことで、あなたの心の奥にある「自分だけの答え」が見つかるかもしれません。
常識という名の鎖から解き放たれることで、あなたの個性や「思い」が輝き始めます。
5:好奇心を持ち、自分らしさを発見する
あなたの「思い」は、日常の好奇心を持ち、新しいことに触れる中で発見できます。
「これは面白そう!」「もっと知りたい!」という心の動きを大切にしてください。
その好奇心こそが、あなたの真の関心事を示しています。
新しい趣味や活動に飛び込んでみましょう。
そこで感じる「好き」「楽しい」「熱中できる」という感情が、あなたの「自分らしさ」です。
好奇心は、あなた自身の心の声を映し出す鏡です。
あなたの心が動いた方向に、答えがあるのです。
6:子供のころ、好きだったことを知る
大人になると、私たちはたくさんの「しなければならないこと」に縛られます。
あなたの「思い」を探るために、「子供のころ、好きだったことを知る」時間を持ちましょう。
子供のころに夢中になった遊びや、無我夢中で読んでいた本は何ですか?
それは、あなたの根源的な喜びや才能を示している可能性が高いです。
子供のころの「好き」には、何の打算も利害もありません。
純粋な喜びを感じていたその時の「思い」を、今一度思い出してみましょう。
7:「自分の言葉」を探し出す
誰かの意見をそのまま借りて、話していませんか?
あなたの「思い」を明確にするために、「自分の言葉」を探し出す努力をしましょう。
「〇〇さんが言ってたから」ではなく、「私はこう思う」と、自分の言葉で表現する練習をします。
自分の言葉で表現することで、あなたの考えが整理されます。
日記やメモに、自分の感じたこと、考えたことを書いてみましょう。
この「自分の言葉」こそが、あなたの「思い」を伝えるための強力なツールとなります。
8:がまんを日記や手紙に書く
心の中に溜め込んだ「がまん」は、あなたの「思い」を覆い隠してしまいます。
がまんを日記や手紙に書くことで、心の中を整理しましょう。
誰にも見せないつもりで、心の中の不満、怒り、悲しみをすべて吐き出します。
特に、「誰かのために我慢していること」を具体的に書き出してみましょう。
文字にすることで、あなたの「本当は嫌だ」という「思い」が可視化されます。
書くという行為は、心を解放し、あなたの「思い」に気づくためのセラピーになります。
9:映画や音楽で感情を味わう
普段、自分の感情を抑えがちな人は、映画や音楽で感情を味わう時間を作りましょう。
物語やメロディーを通して、登場人物の喜びや悲しみに共感してみます。
涙を流したり、心が動いたりする経験は、心のデトックスになります。
「なぜこのシーンで泣いたのだろう?」「この曲のどこに心惹かれたのだろう?」と問いかけてみましょう。
あなたが反応した感情の動きこそが、あなたの「思い」を映し出しています。
10:カウンセリングを受ける
自分一人で「思い」を見つけ出すのが難しいと感じたら、カウンセリングを受けることも一つの方法です。
専門家であるカウンセラーは、あなたの話に耳を傾けてくれます。
安全な空間で話すことで、心の奥底に隠れていた感情や考えに気づけます。
カウンセリングは、「病気だから受けるもの」ではありません。
自分の「思い」を深く探求し、より良い人生を送るための「心のメンテナンス」です。
まとめ
「思い」に気づき、大切にすることは、コミュニケーションの質を高め、あなたらしく生きるための土台です。
自分に正直になり、正直な気持ちを大切にしましょう。
常識を疑い、好奇心を持って、子供のころの「好き」を思い出しましょう。
書くことや、芸術を通して感情を味わい、自分の言葉を探し出しましょう。
あなたの心の中にこそ、あなたの人生を輝かせるための「思い」という宝物があります。
この10のポイントを参考に、あなたの心の声に耳を傾けてみてください。
あなたの人生は、あなたの「思い」から始まります。
さあ、その「思い」を大切に、力強く生きていきましょう!
詳しく知りたい方は、平木典子さんの著書『言いにくいことが言えるようになる伝え方』を手に取ってください。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
日々の仕事やライフスタイルのヒントになればうれしいです。
X(Twitter)、Threads、instagram、Blueskyもやっているので、もしよかったら覗いてください。



