いくら頑張っても認められなかった20~30代を過ごした凡人の自分が、どのように42歳で上場企業の部長になったのか、年収1000万を目指すビジネスパーソンに向けて、等身大の経験と知恵を発信したいと思います。
凡人的戦略<マネジメント>
自分の弱みを見せる
リーダーは、強くなければいけないなんて錯覚で、
自分が弱いことを認め、周りに助けてもらえることが本当のリーダーです。
「リーダーとは強くなければいけない」
「自分がチームを引っ張るんだ」
初めて部下を持つと、リーダーとしての役割を考えます。
多くの人が、上記のような「強いリーダー像」をイメージするのではないでしょうか?
こがゆうは、27歳で昇進し、3名の部下を持った時に、「強いリーダー」に憧れました。
「自分が正しいことをしなければいけない。」
そんな使命感を持っていたと当時に、
「自分が正しい」
という間違った自信を持っていました。
ある程度の結果が出たことで(たいして大きな結果ではなかったですが)、自信を持ってしまい「自分がこの分野では一番知っている」「自分の判断こそが正しい」「会社や周りはわかっていない」そんな風に思っていました。
部下の指導にしても自分のコピーを作ろうとしていました。
自分が正しいのだから、「自分のコピー」を作れば、うまくいくに決まっている。と思っていました。
そして、もちろん、うまくいきませんでした。
売上は落ち、昨対35%という、部署解体のピンチに陥りました。
全然思い通りにいかない。
部下のパフォーマンスも上がらない。
今考えれば当然です。
部下と自分は違う人間。
自分のコピーになれるはずもありません。
しかし、その時はわかりませんでした。
マネジメント関連のビジネス書を読み漁りヒントを探しました。
そのとき読んでいた本は、
「いかに部下を成長させるか?」
「どのようにうまくコントロールするか?」
そんな本ばかり読んでいました。
20冊以上読んだ時に、妻に言われました。
「あなたに足りないのは、思いやり」
「そんな本読んでも、変わらないよ」
どんなにマネジメントの知識やスキルをつけても、思いやりがない人にリーダーは務まらない。
そもそも、「思いやりのないリーダー」に、誰もついていかない。
どんなビジネス書よりも、ショックな一言でした。
しかし、自分を最もよく知っている妻からの言葉。
この言葉は、真実に違いないと考え方を改めました。
「相手のことを思いやる。」
そう考えていくと、相手を尊重することが大切であることに気づきました。
「何を」伝えるのではなく、
「いつ、どこで、何を、誰に、どのように」伝えるのか?
を大事にしなければいけない。
そう考えると、「自分が正しいと思っている人に指示されて、喜ぶ人はいない」という、当た前のことに気づきました。
「自分が弱いことを認め、間違えるかもしれない。」
その前提でコミュニケーションをしました。
自分が間違っているかもしれないという前提に立つと、完璧主義ではなくなり、自分の想定の7割の結果だったとしても許せるようになってきました。
最初は、いろいろ口に出したい、細かく指示したい、そんな気持ちもありましたが、徐々に「7割できているならOKだよね」と考えれるようになってきました。
自分がカリカリしなくなったせいもあり、チームの雰囲気も良くなり、明るくいチームに変わって行きました。
不思議なもので、チームの雰囲気が明るくなるのと並行して、実績もついてきました。
自分が強い、間違っていないと思っている時は、きっと「ちゃんとしているフリ」をしていたんだと思います。
「ちゃんとしている」から、誰にも相談できず、自分が間違っていることに気づけない。ストイックであるからこそ、周りにも100%を求める完璧主義。自分にも他人にも厳しい。
そして、どんどん孤独になりました。
会社で孤独でいるのはつらいです。
誰にもスキを見せれず、相談をできませんでした。
「おもいやり」をもって、相手を尊重する。
そうすると、自分の弱さを認めるので、相手も自分も許せます。
自分は弱いので、周りに助けてもらわないといけません。
自分一人でできることなんて、たかが知れています。
そもそも人の能力に大きな差はありません。
ウサイン・ボルトだって、普通の人の10倍速く走れるわけではありません。
人の能力差は、仮にあったとしても2倍程度です。
10人のチームであれば、一人、1.1倍の仕事をするだけでいいのです。
これがチームが増えれば、一人1.01倍、たった一歩の違いが、大きな差になります。
自分の弱さを認め、周りを認める。
周りが0.1歩踏み出す環境をいかに作れるのか?
それが大きな差になる。
リーダーになったなら、「ちゃんとしているフリ」をやめて、自分の弱さをみせる。
ここから始める。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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