いくら頑張っても認められなかった20~30代を過ごした凡人の自分が、どのように42歳で上場企業の部長になったのか、年収1000万を目指すビジネスパーソンに向けて、等身大の経験と知恵を発信したいと思います。
凡人的戦略<マネジメント>
部下のために時間を使う
傾聴が大事というのは、マネジメントをしているビジネスパーソンにとっては、常識になっている。
傾聴に関するビジネス書も多く出版され、書店でもスペースを取っている。
傾聴とは、相手の話に耳を傾け、心を開いて、その人が伝えたいことを理解しようとするコミュニケーションのスキルです。単に言葉を聞くだけでなく、相手の感情や状況にも共感し、真摯に受け止めることが重要です。
傾聴は部下とのコミュニケーションも非常に重要なスキルです。
- 意見交換: 部下の意見やアイデアを積極的に聞き、組織全体の活性化に繋げる。
- モチベーション向上: 部下の悩みや不安に耳を傾け、モチベーションを高める。
- 問題解決: 部下が抱える問題点を共有し、共に解決策を見つける。
部下とのコミュニケーションを取る手段として、1on1ミーティングを定期的実施している管理職も多いと思います。
傾聴は、管理職の重要なスキルと言っても間違いないでしょう。
しかし、傾聴は、非常に難しいです。
傾聴が難しいと感じる理由は、人それぞれですが、一般的に以下の点が挙げられます。
傾聴が難しいと感じる理由
- 自分の意見や経験が優先されてしまう: 相手の話を聞いているつもりでも、自分の考えや過去の経験と照らし合わせてしまい、相手の話を客観的に聞けないことがあります。
- 早急に解決策を提示したくなる: 相手の話を聞きながら、ついアドバイスをしてしまったり、問題を解決しようと行動してしまいがちです。
- 感情移入しすぎて冷静さを失う: 相手の感情に共感しすぎて、冷静さを失い、客観的な判断ができなくなることがあります。
- 集中力が続かない: 長時間にわたって相手の話を聞き続けることが難しく、途中で集中力が途切れてしまうことがあります。
- 非言語コミュニケーションの読み解きが難しい: 相手の表情や声のトーンなど、言葉以外の情報を読み解くことが難しく、真意を理解できないことがあります。
- 自分自身の感情との葛藤: 相手の話を聞くことで、自分の過去の経験やトラウマが刺激される場合があり、感情的な反応をしてしまうことがあります。
正直、自分が傾聴を上手にできているとは思えません。
こがゆうの場合は、20名いる部下と1on1ミーティングを月次定例で入れています。
自分がどんなに忙しくても、月次でミーティングを実施する。
傾聴スキルは追いついていないけど、まず、チームメンバーのために時間を取って話すことを実践しています。
これは、もう3年続けています。
傾聴によるメンバーのモチベーションアップや問題解決を最初は期待していましたが、そもそも「自分のために時間を取ってくれている」という事実がプラスになっていると感じています。
自分が部長になってみると忘れてしまうのですが、部長って話しかけずらいですよね。
自分がフレンドリーに、いつでも話してきてもらってもいい、と思っていても、周りはそう思ってくれません。
なので、月次で1on1ミーティングを開くことで、強制的に現場メンバーとも話すことになります。
現場メンバーからのフィードバックで気づいたのは、「部長が自分のために時間を取ってくれている」という事実がポジティブに働いていることでした。
現場から見ると「忙しい上司が自分のために時間を取って話を聞いてくれる」これだけでもモチベーションが上がるという声にはびっくりしました。
自分が現場の時を思い出してみると薄々理解できるのですが、部長となったタイミングでは全く思い出すことができませんでした。
この経験から、上司としてのスキルである傾聴や、フィードバックは必要ですが、それ以前に、「部下のために時間をとる」ということが重要であることに気づきました。
月次で1on1ミーティングの予定を入れることは誰でもできます。
しかし、明確な効果や数値的な見返りがないため、優先順位を落とす管理職が多いです。
他の会議があったりすると、スキップしたりすることも多いのではないでしょうか?
1on1ミーティングの優先順位を下げ、他の会議の都合で、頻繁に予定を変更する、遅刻して開始される、スキップするなど、やってしまいがちです。
これは、本当に辞めたほうがいい。
折角の1on1ミーティングが、モチベーションを下げる機会になっています。
それは、部下よりも会議が大事と言っているようなもの。
会議よりも優先して部下のために時間を取るからこそ意味がある。
コロコロ時間を変えて1on1ミーティングして傾聴したところで、部下は自分が上司に大切にされているとは思わないでしょう。
スキルよりも先に、「部下のために時間を使う」が重要。
傾聴、フィードバックなどスキルがあっても、部下を大切にしていなければ、モチベーションがアップすることはないでしょう。
逆に言えば、スキルが不足しても、相手を大切にし、それを行動で示すことができれば、相手のモチベーションは上がっていきます。
自分一人ができることは大きくない。
ウサイン・ボルトだって、普通の人の10倍速く走れるわけではありません。人の能力差は、仮にあったとしても2倍程度です。
だから、いかにチームメンバーに才能を発揮してもらうか?が上司の役割になります。
部下のために1on1ミーティングの時間を確保する。
スキルがなくても、まず相手を大事にしていることを態度で示すことで、チームは劇的変わります。
騙されたと思って半年続けてみてください。
全く違うチームになっていると思います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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