今回は、多くの支持を集める精神科医Tomyさんの著書『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』より、「chapter4：迷いはあって当たり前よ」の中から、人生の岐路に立ち、迷いや不安を感じやすい私たちに、心の羅針盤となるような10個の名言を厳選し、深く解説していきたいと思います。
40代は、キャリアの転換期、家族の変化、自身の健康への意識など、様々な要因から迷いが生じやすい年代です。Tomyさんの言葉は、そんな迷いを否定するのではなく、「あって当たり前」だと優しく肯定し、その中で自分らしい道を見つけていくためのヒントを与えてくれます。
1：精神科医Tomyの紹介
精神科医Tomyさんは、SNSを中心に、人々の心の悩みに寄り添う温かい言葉を発信し、多くの共感を呼んでいる精神科医です。その率直で分かりやすい語り口と、核心を突いたアドバイスは、多くの読者の心を癒し、前向きな気持ちへと導いています。
著書では、人生における迷いや不安に対するTomyさんならではの温かい視点からの解説が、読者の心をそっと支えてくれます。「迷いはあって当たり前」というタイトルが示すように、迷うこと自体を否定せず、その中でどのように考え、行動していくべきかを教えてくれます。
2：名言
認める：
『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』
「認めてほしい」なんて主張しなくて大丈夫よ。
認める人は最初から認めている。
そして、そんな人はどこかにいる。
「認めて」と言ったところで、渋々認めたふりをしている人を増やすだけ。
この言葉は、承認欲求との向き合い方について、重要な気づきを与えてくれます。私たちは、他者に認めてもらいたいという気持ちを持つものですが、Tomyさんは、本当に認めてくれる人は、最初からあなたの価値を理解していると言います。無理に認めさせようとすることは、かえって不誠実な関係を生むだけ。本当に大切なのは、あなたの価値を自然に認めてくれる人を見つけること、そして、そのような人は必ずどこかにいると信じることです。
叶う：
『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』
夢はかなわないことも多いわ。
でも、叶う夢もある。
叶った夢だけ喜んでいれば、それでいいんじゃない？
この言葉は、夢との向き合い方について、現実的な視点を与えてくれます。私たちは、夢を持つことの素晴らしさを教えられますが、全ての夢が叶うわけではありません。Tomyさんは、叶わなかった夢に囚われるのではなく、叶った夢だけを素直に喜ぶことで良いと言います。この考え方は、完璧主義を手放し、得られたものに感謝する心の豊かさを教えてくれます。
ライン：
『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』
満足度って、自分の設定ラインをどれだけ超えたかで決まるのよ。
欲を出すと設定ラインが上がる。
つまり不満が増える。
この言葉は、幸福感の源泉について、重要な洞察を与えてくれます。私たちの満足度は、現状が自分の設定した基準をどれだけ上回るかで決まります。Tomyさんは、欲を出すと基準が上がり、結果として満たされにくくなることを指摘します。この言葉は、足るを知ることの重要性、そして、身の丈に合った目標設定をすることで、より多くの満足感を得られる可能性を示唆しています。
悩む：
『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』
何も考えることがないと、些細なことでも大きなストレスに感じるわ。
悩むべきことで、時々悩むぐらいがちょうどいい。
この言葉は、悩みとの適切な付き合い方を教えてくれます。悩みがない状態が良いとは限りません。Tomyさんは、考えるべきことがないとかえって小さなことにも過敏になり、ストレスを感じやすくなると言います。本当に悩むべきことについて、適度に悩むことこそが、心のバランスを保つ上で重要です。些細なことに囚われすぎず、本当に大切なことを見極める力を養うことが大切です。
過程：
『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』
ビジネスや試験は結果かもしれないわ。
でも人生は過程よ。
だから、結果にとらわれなくていい。
その先も続くんだから。
この言葉は、人生における価値観について、本質的な視点を与えてくれます。ビジネスや試験は明確な結果が求められますが、Tomyさんは、人生そのものは結果ではなく、その過程こそが重要だと説きます。一時的な結果に一喜一憂するのではなく、その先も続く長い道のりを、どのように歩んでいくかを大切にすることが、豊かな人生に繋がります。
せっかち：
『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』
たいていの場合、期待していたより結果が出るのは遅いわ。
でも、やり方が間違っているわけじゃない。
せっかちすぎると失敗したように見えるだけ。
この言葉は、目標達成における時間感覚について、現実的な視点を与えてくれます。私たちは、努力した結果がすぐに現れることを期待しがちですが、Tomyさんは、多くの場合、結果が出るには時間がかかると言います。焦りすぎると、実際には間違っていない努力も無駄だったように感じてしまいます。結果を急がず、粘り強く取り組むことの重要性を教えてくれます。
気持ち：
『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』
自分のネガティブな気持ちも、他人のネガティブな気持ちも「ああ人間らしいよな」と思えばいいのよ。
なんでもかんでも排除しようとすると疲れるわ。
この言葉は、感情との向き合い方について、受容的な態度を勧めています。私たちは、自分のネガティブな感情を嫌ったり、他者のネガティブな感情に振り回されたりしがちですが、Tomyさんは、それらの感情もまた人間らしい自然なものだと捉えることで、心の負担を減らすことができると言います。感情を無理に排除しようとするのではなく、受け入れることで、より穏やかに過ごせるようになります。
比較：
『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』
自分より優秀な人はいっぱい出てくるわ。
そんな時一番必要なのは「比較しない力」。
自分の良さと相手の良さは違うから、本当の比較はできない。
自分の良さを、自分のペースで伸ばしていくこと。
それが何よりの強みになるんです。
この言葉は、自己肯定感を保つための重要なヒントを与えてくれます。私たちは、どうしても他人と自分を比べてしまいがちですが、Tomyさんは、他人と比較することの無意味さを指摘し、自分の良さを自分のペースで伸ばしていくことこそが、何よりも強い力になると説きます。他人と比べるのではなく、自分の内面に目を向け、成長していくことの大切さを教えてくれます。
身近：
『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』
大きな夢が叶っても、幸せになるとは限らないわ。
幸せは身近なところにあるからよ。
それをおろそかにすると幸せにはならない。
この言葉は、幸福のありかについて、改めて考えさせてくれます。私たちは、大きな成功や夢の実現に幸せを求めがちですが、Tomyさんは、真の幸せは日常の身近なところにこそ存在すると言います。日々の小さな喜びや感謝の気持ちを大切にすることが、本当の幸せに繋がるのです。遠くの理想を追い求めるだけでなく、足元の幸せを見つめ直すことの重要性を教えてくれます。
貫禄：
『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』
「こんなことされたらいやだな」と思うと、たいていやられちゃうのよ。
ビクビクしているのが何となく伝わるのね。
「お好きにしたらいい」って開き直っていると、妙な貫禄が出てうまくいくものよ。
この言葉は、他者との関わりにおける心理的な駆け引きについて、面白い視点を与えてくれます。私たちが何かを恐れたり、嫌がったりする気持ちは、無意識のうちに相手に伝わり、かえってその状況を引き寄せてしまうことがあります。Tomyさんは、開き直って堂々としていると、妙な貫禄が出て、逆にうまくいったり、相手が遠慮したりすることがあると言います。過度な不安や恐れを手放し、どんと構えることの意外な効果を示唆しています。
3：まとめ
精神科医Tomyさんの言葉は、人生における迷いや不安は決して特別なものではなく、誰にでも起こりうる自然な感情であることを教えてくれます。その上で、他者との比較を手放し、自分自身のペースで進むこと、結果だけでなく過程を大切にすること、そして何よりも身近な幸せを見つけることの重要性を教えてくれます。
このブログが、皆さんが迷いの中で立ち止まり、自分らしい生き方を見つめ直すきっかけとなれば幸いです。
詳しく知りたい方は、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』精神科医Tomy (著)を手に取ってください。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
日々の仕事やライフスタイルのヒントになればうれしいです。
X（Twitter）、Threads、instagram、Blueskyもやっているので、もしよかったら覗いてください。
