【世界の名言】諸葛孔明の名言10選:知略と誠実を貫いた賢人の言葉

名言集 ‐心に響くことば‐
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今回は、諸葛孔明の名言を解説していきます。

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1. 諸葛孔明の紹介

諸葛孔明(しょかつこうめい、紀元181年 – 234年)は、中国後漢末期から三国時代の蜀漢の政治家・軍師です。字は孔明(こうめい)。臥龍(がりょう)とも呼ばれました。劉備に迎えられ、蜀漢の建国に大きく貢献し、その死後も蜀漢を支え続けました。その卓越した知略と忠義心は、後世まで語り継がれ、今なお多くの人々に影響を与えています。彼の言葉は、単なる戦術論に留まらず、人生哲学、人間関係、リーダーシップなど、幅広い分野において深い洞察を与えてくれます。

2. 各名言の解説

人間関係と友情

1. どんな時でも衰えず、順境と逆境を経験して、友情はいよいよ堅固なものになっていく。

この言葉は、諸葛孔明が人間関係、特に友情の本質を深く理解していたことを示しています。彼は、表面的な付き合いではなく、人生の様々な局面を共有することで深まる絆こそが真の友情であると考えていました。「どんな時でも衰えず」という言葉は、良い時だけでなく、困難な状況においても変わらない関係性の重要性を強調しています。人は順境にいる時は互いに称え合い、喜びを分かち合いますが、逆境に陥った時にこそ、真価が問われます。苦境を共に乗り越えることで、互いの人間性への理解が深まり、信頼関係がより強固なものとなるのです。

「順境と逆境を経験して、友情はいよいよ堅固なものになっていく」という言葉は、友情は時間と経験によって育まれるものであることを示唆しています。単に楽しい時間を共有するだけでなく、困難を共に乗り越える経験を通して、友情は深まり、揺るぎないものとなっていきます。現代社会においても、ビジネスパートナーシップ、チームワーク、家族関係など、様々な人間関係において、この言葉は重要な教訓となります。困難を共に乗り越えることで、より強固な絆を築き、長期的な関係性を維持することができるのです。

2. 天下は一人の天下にあらず、すなわち天下の人の天下である。

この言葉は、諸葛孔明の政治思想、特に為政者の心構えを明確に示しています。彼は、権力は支配者個人のものではなく、人民全体のものであるという、民主的な思想を持っていました。「天下は一人の天下にあらず」という言葉は、権力を独占しようとする独裁的な考え方を強く否定しています。為政者は、人民から権力を委託されている存在であり、その権力は人民のために行使されなければならないという考え方です。

「すなわち天下の人の天下である」という言葉は、政治の中心は常に人民であるべきであることを強調しています。為政者は、人民の幸福と利益のために政治を行うべきであり、私利私欲のために権力を行使すべきではありません。諸葛孔明は、劉備に仕え、蜀漢の建国に尽力しましたが、それは彼が人民のための政治を実現しようとしていたからです。この言葉は、現代社会においても、政治家やリーダーが持つべき倫理観を示しており、民主主義の根幹をなす思想と言えるでしょう。

3. 自分の心は秤のようなものである。人の都合で上下したりはしない。

この言葉は、諸葛孔明の強い意志と、周囲に流されない確固たる信念を表しています。彼は、自分の価値観や判断基準をしっかりと持っており、他人の意見や状況によって簡単に左右されることはありませんでした。「自分の心は秤のようなものである」という比喩は、彼の心の状態を的確に表現しています。秤は正確に重さを測る道具であり、外部からの力によって簡単に傾くことはありません。

同様に、諸葛孔明の心も、周囲の状況や他人の思惑によって簡単に動揺することはありませんでした。「人の都合で上下したりはしない」という言葉は、自分の信念に基づいて行動することの重要性、そして周囲の雑音に惑わされない心の強さを表しています。現代社会においても、情報過多な環境の中で、自分の軸をしっかりと持ち、周囲に流されずに判断し、行動することの大切さを教えてくれる言葉です。

4. 人生とは、困難との戦いの連続である。

この言葉は、諸葛孔明の人生観、特に困難に対する捉え方を表しています。彼は、人生は平坦な道ではなく、様々な困難や試練が待ち受けているものであると考えていました。「人生とは、困難との戦いの連続である」という言葉は、人生の本質を簡潔に表現しています。困難は避けるべきものではなく、人生の一部であり、それらに立ち向かい、乗り越えていくことによって、人は成長していくのです。

この言葉は、決して悲観的な意味合いではなく、むしろ逆境に立ち向かう勇気を与えてくれる言葉と言えます。困難を乗り越えることで、人はより強く、賢くなり、人間として成長することができます。諸葛孔明自身、数々の困難に直面しましたが、常に前向きな姿勢で立ち向かい、多くの功績を残しました。現代社会においても、目標達成のためには、困難を乗り越える覚悟が必要であり、この言葉は、挑戦する勇気を与えてくれるでしょう。

5. 優れた人は静かに身を修め、徳を養なう。

この言葉は、諸葛孔明が考える「優れた人物」の定義を示しています。彼は、表面的な名声や地位を求めるのではなく、内面の成長と徳の涵養こそが重要だと考えていました。「静かに身を修め」という言葉は、自己の内面を深く見つめ、反省し、改善していくことの重要性を表しています。騒がしい環境ではなく、静かな環境で自己と向き合うことで、真の自己理解を深めることができるのです。

「徳を養なう」という言葉は、道徳的な行いを積み重ね、人間性を高めていくことを意味します。徳とは、単なる道徳的な行いだけでなく、知性、勇気、慈悲心など、人間として持つべきあらゆる美徳を含んでいます。諸葛孔明は、内面の成長と徳の涵養こそが、真のリーダーシップの基盤となると考えていました。現代社会においても、リーダーシップだけでなく、人間関係、自己啓発など、様々な場面で、内面の成長と徳の重要性を示唆する言葉と言えるでしょう。

6. 無欲でなければ志は立たず、穏やかでなければ道は遠い。

この言葉は、諸葛孔明が大きな目標を達成するために必要な心の持ちようを説いています。「無欲でなければ志は立たず」という言葉は、私利私欲に囚われている状態では、真に大きな志を抱くことはできないということを意味しています。自分の利益や名誉ばかりを考えていると、視野が狭くなり、本当に大切なことを見失ってしまいます。逆に、私欲を捨て、公のために尽くそうという純粋な気持ちを持つことで、初めて大きな志を抱き、それを実現するための努力を惜しまなくなるのです。

「穏やかでなければ道は遠い」という言葉は、目標達成のためには、焦らず、落ち着いて、長期的な視点を持つことが重要であることを示しています。目標達成までの道のりは長く、様々な困難や障害が待ち受けています。そのような状況で、焦って行動したり、感情的になったりすると、判断を誤り、目標達成から遠ざかってしまう可能性があります。逆に、穏やかな心で、着実に一歩ずつ進んでいくことで、最終的には目標を達成することができるのです。この言葉は、現代社会においても、長期的なプロジェクトや目標に取り組む際に、焦らず、冷静に、計画的に進めていくことの重要性を示唆しています。

7. それ用兵の道は、人の和にあり。

この言葉は、諸葛孔明が戦争における最も重要な要素は兵士たちの団結と士気、つまり「人の和」にあると考えていたことを示しています。彼は単なる戦術や兵力だけでなく、兵士一人一人の心の状態が戦局を大きく左右することを知っていました。「人の和」とは、兵士同士の信頼関係、リーダーへの尊敬、共通の目標への共感など、様々な要素が組み合わさって生まれるものです。

兵士たちの心が一つになっていれば、困難な状況でも力を合わせて乗り越えることができ、本来以上の力を発揮することができます。逆に、兵士たちの間に不和や不信感があると、どんなに優れた戦術や兵力を持っていても、十分に力を発揮することができません。諸葛孔明は、劉備に仕え、数々の戦を指揮しましたが、常に兵士たちの心を掌握し、団結力を高めることを重視していました。この言葉は、現代社会においても、組織運営、チームワーク、リーダーシップなど、様々な場面で、人間関係の重要性を示唆する言葉として受け継がれています。

8. 学ぶことで才能は開花する。志がなければ、学問の完成はない。

この言葉は、諸葛孔明が才能と学びの関係についてどのように考えていたかを示しています。彼は、才能は生まれつきのものではなく、学びによって開花するものであると考えていました。「学ぶことで才能は開花する」という言葉は、努力と学びによって、人は潜在能力を最大限に引き出すことができるということを意味しています。どんな人でも、学び続けることで成長し、才能を開花させることができるのです。

しかし、ただ漫然と学ぶだけでは、真の才能を開花させることはできません。「志がなければ、学問の完成はない」という言葉は、学ぶためには明確な目的意識、つまり「志」が不可欠であることを示しています。自分が何を学びたいのか、何を成し遂げたいのかという明確な目標を持つことで、学びのモチベーションを高め、より深く、効果的に学ぶことができるのです。この言葉は、現代社会においても、目標を持って学ぶことの大切さ、そして生涯にわたって学び続けることの重要性を示唆しています。

9. 人の心をつかめる人は、敵を消滅できる。古来、兵は戦を好まない。

この言葉は、諸葛孔明が武力だけでなく、人心掌握の重要性を深く理解していたことを示しています。「人の心をつかめる人は、敵を消滅できる」という言葉は、武力で敵を制圧するだけでなく、人心を掌握することで敵を無力化することができるということを意味しています。敵の心をつかみ、味方に引き入れることができれば、無益な流血を避けることができるのです。

「古来、兵は戦を好まない」という言葉は、戦争は最終手段であり、可能な限り平和的な解決を目指すべきであるという考えを表しています。戦争は多くの犠牲を伴い、人々に大きな苦しみを与えます。そのため、できる限り戦争を避け、平和的な手段で問題を解決することが望ましいのです。諸葛孔明は、劉備と共に、民のための政治を目指しましたが、それは彼が平和を愛し、人々を苦しみから救いたいと考えていたからです。この言葉は、現代社会においても、紛争解決における外交交渉の重要性、そして平和への願いを改めて認識させてくれます。

10. 勢力や権力を目的とした交際は、長続きさせることが困難である。

この言葉は、諸葛孔明が人間関係の本質、特に利害関係で結びついた関係の脆さを理解していたことを示しています。「勢力や権力を目的とした交際は、長続きさせることが困難である」という言葉は、損得勘定だけで結びついた関係は、その利害関係がなくなれば簡単に崩れてしまうということを意味しています。勢力や権力は常に変化するものであり、それらを目的とした関係は、その変化によって簡単に崩壊してしまうのです。

逆に、互いの人間性への尊敬や信頼に基づいて築かれた関係は、長く続くものです。損得勘定を超えた、心の繋がりこそが、真の友情や信頼関係を築く基盤となります。諸葛孔明は、劉備との間に、単なる主君と家臣という関係を超えた、深い信頼関係を築いていました。それが、蜀漢の建国と維持に大きく貢献したと言えるでしょう。この言葉は、現代社会においても、ビジネスにおけるパートナーシップ、人間関係全般において、利害関係だけでなく、人間的な繋がりを大切にすることの重要性を示唆しています。

3. まとめ

諸葛孔明の言葉は、単なる戦術や政治論に留まらず、人間としての生き方、心の持ち方、人間関係など、幅広い分野において深い洞察を与えてくれます。彼の言葉は、現代社会においても、ビジネス、リーダーシップ、自己啓発など、様々な場面で私たちに示唆を与えてくれます。特に、人の和を重んじる姿勢や、私利私欲を捨てて大義のために尽くす生き方は、現代のリーダーシップにとって重要な教訓と言えるでしょう。彼の言葉を心に留め、日々の生活に活かしていくことで、より豊かな人生を送ることができるでしょう。

最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございました。

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