「時間を無駄にせず、確実に良書と出会いたい」
日経BOOKPLUSに掲載されていた「日常生活に生きる「行動経済学」 付き合い方が分かる3冊」を紹介します。
人間の非合理な意思決定のメカニズムを解明する「行動経済学」は、私たちの行動や社会現象の背景を理解する上で非常に有用なツールです。
ここでは、行動経済学との賢い付き合い方を考える上で役立つ3冊の書籍を紹介します。
1. 『世界は行動経済学でできている』
橋本之克著
本書は、私たちの日常生活や社会の至るところに潜む「行動経済学」の原理を、豊富な具体例とともに解き明かします。人々がなぜ合理的な選択をしないのか、その背景にある心理的なバイアスや認知のゆがみを、身近な事例を通じて分かりやすく解説。
例えば、なぜ衝動買いをしてしまうのか、なぜダイエットが続かないのか、なぜ貯蓄が苦手なのかといった個人的な問題から、マーケティング戦略、公共政策、社会現象まで、多岐にわたるトピックを行動経済学の視点から分析します。
専門的な知識がなくとも、行動経済学の基本的な概念やフレームワークを直感的に理解できるよう工夫されており、読者は自身の意思決定のクセに気づき、より賢明な選択をするためのヒントを得られるでしょう。
複雑な世の中の動きをより深く理解し、自身の行動を客観的に見つめ直したいと考えるすべての人にとって、新たな視点を提供してくれる一冊です。
2. 『行動経済学が最強の学問である』
相良奈美香著
本書は、「行動経済学」が単なる学問分野に留まらず、現代社会における問題解決や自己成長のための「最強のツール」となり得ることを力強く示しています。人間の非合理性を前提としながらも、それを逆手にとってより良い結果を生み出すための具体的な応用例を多数紹介
。例えば、ナッジ(Nudge)理論を用いた行動変容の促し方、マーケティングにおける消費者心理の活用、そして個人の目標達成に向けた行動計画の立て方など、多岐にわたる分野で行動経済学の知見がいかに役立つかを具体的に解説します。理論だけでなく、実生活で使える実践的なヒントが豊富に盛り込まれており、読者は自身の課題を行動経済学の視点から分析し、具体的な解決策を見つけることができるでしょう。
自己管理、仕事の効率化、人間関係の改善など、日々の生活をより豊かにし、目標達成を加速させたいと願うすべての人にとって、即実践できる知識が詰まった一冊です。
3. 『行動経済学の使い方』
大竹文雄著
「行動経済学」を、単なる知識として学ぶだけでなく、それを実社会でどのように「使う」かという実践的な視点に焦点を当てています。
行動経済学の研究者である著者が、理論を現実世界の問題に応用する際の難しさや、その克服方法について具体的に解説。政策立案、企業のマーケティング戦略、組織マネジメントなど、様々な分野で行動経済学の知見をどのように活用し、より良い成果を生み出すべきかを深く掘り下げます。
特に、人間の心理的なバイアスを考慮した上で、効果的なインセンティブ設計や情報提示の方法を考察しており、読者は行動経済学を「道具」として使いこなすための具体的なヒントを得られるでしょう。
理論と実践の橋渡しを担う一冊であり、行動経済学の知識を具体的な行動変容や社会課題の解決に繋げたいと考える政策担当者、ビジネスパーソン、研究者にとって、必読の実践ガイドとなるでしょう。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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