【3分要約・読書メモ】移動力　移動する人はうまくいく 長倉 顕太

ご覧頂き誠にありがとうございます。
今回は2024年4月に出版された「移動する人はうまくいく」のベースとなった2019年4月出版の「移動力」についての記事となります。

■著者

長倉 顕太（ながくら けんた）
作家、プロデューサー、編集者。1973年、東京生まれ。学習院大学卒業後、職を転々としたあと28歳のときに出版社に転職し、編集者としてベストセラーを連発。今までに企画・編集した本の累計は1100万部を超える。
独立後は8年間にわたりホノルル、サンフランシスコに拠点を移して活動し、現在は本やコンテンツのプロデュースや、これらを活用したマーケティングを個人や法人に伝えている。海外での子育て経験から、教育事業などにも携わっている。
著書に『超一流の二流をめざせ！』、『親は100％間違っている』、『モテる読書術』『GIG WORK（ギグワーク）』、『常識の1ミリ先を考える。』などがある。

■まとめ

・「意志が弱い」前提で考える
私たちは「意思で行動を変えることができない」。人生を変えたければ行動を変えるしかない。自己啓発本を読んでも、多くの人が三日坊主で終わる。だから、意志が弱い前提で人生戦略を考える。

・環境が人生を作る
人類は、「安定」が欲してしまうようにできている。

安定＝制限

制限のある環境で生きると安定を求める思考がどんどん強化される。そして、それしか見えなくなり、視野が狭くなる。

そんな人生を変えるには環境を変えるしかない。環境を変えるってことは、移動することだ。移動することで、違う宇景色が見えるようになり、今まで狭い世界に閉じ込められていたことに気づく。

・「移動」しまくって、脳に刺激を与える
安定洗脳脳されてきた脳に「移動」という刺激を与えることで、自分の人生を取り戻す。

・マイホーム信仰は奴隷制度
なんとなく「幸せ」の定義として、勉強して、よい学校に入って、よい会社に入って、結婚して、子供育てて、マイホームを買ってといった「幸せのレール」を洗脳されている。

マイホームを買うのが「一人前になった証拠」という思い込みが定着しているのは、それの方が都合のいい人がいるから。政府が住宅購入を促すのは、高価な住宅を購入だけでなく、それに付随して家具なども購入することが景気対策になるから。

・会社員が最悪な3つの理由
人生において「選択肢を増やす」ということが重要。そう考えた時に会社員は最悪。なぜなら「誰と働く」「どこで働く」「いつ働く」が自分で選べないから。

・まずは「決める」
まずは「決める」ことが重要。日本人は「答え探し」の教育で洗脳されているから。どうしても選択に時間をかける傾向がある。

「最善の選択ではなく、選択を最善にしよう」

悩んでいる時間はもったいない。まずは「決める」こと。

多くの人が「何をやるか」から探しがちだが、そのまえに「どうありたいか」。その時に、「誰と働く」「どこで働く」「いつ働く」という視線で考えるのがいい。

・どこにいてもいい環境を作る
重要なのは、「環境」。多くの人は、「自分の強みは何だろう」「自分のやりたいことは何だろう」といった思考に陥るが、大事なことを忘れている。

環境からすべては生み出される。

人間は環境に適応する生物だから、いつも良い環境にいれば必ず良い結果が生まれる。「何」ではなく、「環境」を徹底的に意識して、そこさえ外さなければ人生はうまく行く。

・過去との整合性を取るために生きている
私たちの行動や言動は基本「過去との整合性」を取るためのモノ。「過去のあなた」と整合性のない行動や言動を取れば、反発を食らうことになる。

自分のキャラクターを変えないまま、行動を変えようとするのは無理がある。

まずやるべきは、自分のキャラクターのリセット。移動することで、「過去を知っている人」「過去によるコントロール」から逃れることができる。移動することによって「新しい人生」が始まる。

・アップデートし続ける
選択肢を増やすためには知識と経験をとにかくアップデートし続けることを重要。そのためにやるべきことは「初体験」をし続ける。

知識と経験をとにかくアップデート＝初体験をし続ける

目的＝選択肢を増やす
手段＝知識と経験をとにかくアップデート（初体験をし続ける）

・結果的に出会いも生まれる
新しい知識、新しい体験をし続ければ、当然、面白い人生にもなるし、面白い人間にもなってくる。新しい場所に行くことになるし、新しい人にも出会う。

「人生は出会いで決まる」

自分が「やりたいコト」を探すのではなく、新しい環境を経験する過程で、「やりたいコト」にも、出会う

「探すのではなく、出会う」

■移動体質をつくるアクション

1. 通勤経路を変える
2. 弾丸旅行をする
3. 年4回は海外へ、年4回は国内へ
4. 月1回はホテルに泊まる
5. 海外在住日本人と関わる
6. ロードムービーを観る
7. 1日1冊読書をする
8. 音楽を聴く
9. 悩まない！迷わない！
10. 反省しない
11. 見切り発車をする
12. 他人を気にしない
13. 毎日同じ時間に同じことをする

■感想

「人生を変える」には、「行動」することが大切。しかし、自己啓発本をいくら読んでも行動するのは難しい。本書では、移動をすることを「人生を変える」手段としている。移動すると、環境が変わり、多くの人と出会い、経験を通して人生が変わって行く。

「引っ越しすらできないヤツは人生が変わらない」

簡単に移動できる人間になることで、簡単に環境を変えられる人間になる。「移動力＝環境を切り替える力」

なかなか行動に移せないのはあなたの意志が弱いからではなく、環境が変わっていないことが原因だった。読了後は、行動に移したくなる衝動が沸き上がってくる。

最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。

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