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今回は『できるリーダーは、「これ」しかやらない』についてレビューと要約の記事となります。
1. 著者の紹介
伊庭正康氏は、リクルートで長年にわたり営業部門のトップを務め、数々の実績をあげた経験を持つビジネスパーソンです。本書では、自身の経験を基に、部下の力を最大限に引き出し、組織を成功に導くための具体的なリーダーシップ論を展開しています。
2. 本書の概要
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』は、リーダーが陥りがちな「自分で何でもやろうとする」という悪習を克服し、部下に仕事を任せ、組織全体の力を最大限に引き出すためのノウハウが満載の一冊です。著者は、部下を育成し、組織を活性化させるための具体的な方法論を、豊富な事例とともにわかりやすく解説しています。
3. 本書の要約
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』のテーマは、リーダーが「何をすべきか」ではなく「何をすべきでないか」ということです。つまり、リーダーがすべての仕事を自らこなすのではなく、部下に仕事を任せ、彼らが自ら考え、行動できるようにすることです。
なぜリーダーは「任せる」べきなのか?
- 部下の成長を促す: 部下に仕事を任せることで、彼らは新たなスキルを習得し、成長することができます。
- 組織全体の活性化: 部下の自主性を高め、組織全体の活力を向上させることができます。
- リーダー自身の負担軽減: リーダーがすべての仕事を抱え込む必要がなくなるため、より戦略的な仕事に集中できます。
「任せる」ための具体的な方法
本書では、部下に仕事を任せるための具体的な方法が数多く紹介されています。
- 部下の能力を信じる: 部下の潜在能力を信じ、彼らが成長できる機会を与える。
- 明確な目標を設定する: 部下に何を期待しているのかを明確に伝え、やる気を引き出す。
- フィードバックを積極的に行う: 部下の行動を評価し、改善点があれば具体的に伝える。
- 失敗を恐れない風土を作る: 失敗を恐れずに挑戦できる環境を醸成する。
- 部下の意見を尊重する: 部下の意見に耳を傾け、積極的に取り入れる。
リーダーが陥りがちな間違い
- マイクロマネジメント: 部下の仕事を細かく指示し、干渉してしまう。
- 完璧主義: 完璧な成果を求めすぎて、部下の自主性を阻害してしまう。
- 責任転嫁: 失敗したときに、部下のせいにしがち。
- コミュニケーション不足: 部下とのコミュニケーションが不足している。
これらの間違いを避けることで、より効果的に部下に仕事を任せ、組織全体の力を最大限に引き出すことができます。
「できるリーダー」の共通点
本書では、「できるリーダー」の共通点として、以下の点が挙げられています。
- 部下の成長を重視する
- 目標達成のために必要なことを明確にする
- 部下の意見を尊重する
- 変化を恐れず、新しいことに挑戦する
- 部下を信頼する
4. ここだけは押さえたい一文
「早く行きたければ1人で進め。遠くまで行きたければ皆で進め。」
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
自分以外の「他者の能力」を活かし尽くすことが、
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
組織を成長させるリーダーの務め
「厳しく伝える」のではなく「丁寧に伝える」
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
もはや、多くの若手にとっては仕事でガッツリ頑張ることは美徳ではない
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
「やらされた仕事」では成長できない。自己決定感に着目
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
「裏切られてもかまわない」と腹をくくる
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
「この人の可能性にかける」覚悟、そして、「裏切られてしまったら、その時は自分が悪かったのだ」と受けとめる
やるべきこと(方針)は「トップダウン」
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
やり方(方法)は「ボトムアップ」
成長したくないと考える部下もいる。
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
まず否定しない、いかなる価値観も受け止める
ミスをしようが、それでも部下を大事にしてくれる上司を目指す
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
「結果」や「努力」だけでなく、「能力」や「内面」を褒める。
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
「やさしい」「話しやすい」「思いやりがある」「頼りになる」など自己帰属。
Willは3つに分けて聞く
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
直近のwill(今の仕事で調整してみたいコト)
将来のwill(将来やってみたいコト)
価値観(仕事で大事にしたい価値観)
何事も部下に決めさせる
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
細かくアレコレと指示する上司より、考えさせてくれる上司の方が、部下の主体性を発揮する
「できるかどうか」で考えない
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
「やりたいかどうか」で考える
行動を変えたいなら、「評価指標」を変える
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
従業員の満足度が高い職場は、面談回数が多い
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
最低でも月2~3回の面談
全員の「会話量」を増やす
リーダーは、一人で頑張ってはならない
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
主役はリーダーではない
一人ひとりを主役にする
トレードオフに妥協しない
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
「狙うべきは、ORではなく、AND」
第3案を絞り出す
考えるのは、いつも「課題は何?」
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
ダメなリーダーは、いきなり「やり方」から考えて失敗する
「やり方」と考える前に「課題」を絞る
7割の成功率ならやるべき
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
5割では低すぎ、9割では高すぎる
失敗を恐れる人と恐れない人の差は「勇気」の差ではない
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
見ている「期間の差」である
何をしないかを決めるのは、何をするのかを決めるのと同じくらい大事
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
不条理を乗り越える
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
理不尽は乗り越える必要はない
でも、不条理は乗り越えることで強くなる
常に「2:6:2」で考える
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
2割は賛成、6割は様子を見る人、最後の2割は反対する人
最初にやるべきことは、誰よりも汗を流すこと
「立場」で人を動かさない
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
部下を「下」と見ず、「プロ」として敬う姿勢を持ち、口癖に細心の注意を払う
社外の人との接点を増やす
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』
常に新しい常識を求める
他者の人に積極的に会うのが仕事
5. 感想とレビュー
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』は、リーダーが部下をどのように育成し、組織を成長させていくかについて、具体的な方法論を示した実用的な一冊です。特に、リーダーが陥りがちな「自分で何でもやろうとする」という罠から抜け出すためのヒントが満載です。
著者の経験に基づいた具体的なエピソードや、わかりやすい言葉で書かれているため、リーダーだけでなく、これからリーダーを目指す人にとっても非常に参考になるでしょう。
6. まとめ
『できるリーダーは、「これ」しかやらない』は、リーダーが部下の力を最大限に引き出し、組織を成功に導くための必読書です。リーダーの役割は、単に指示を出すだけでなく、部下の成長を促し、組織全体の目標達成に貢献することです。本書で紹介されている「任せる」ことの重要性と具体的な方法を実践することで、あなたはより効果的なリーダーへと成長できるでしょう。
本書を読んだ読者におすすめのポイント
- リーダーとして成長したい人
- 部下のモチベーションを上げたい人
- 組織の活性化を図りたい人
- より効果的なマネジメント手法を学びたい人
本書で得られること
- 部下に仕事を任せることの重要性
- 部下のモチベーションを高める方法
- 組織を成長させるための具体的な施策
- 効果的なリーダーシップ論
この本を読めば、あなたはより効果的なリーダーになり、組織を成功に導くことができるでしょう。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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