2025年6月20日の日経BOOKPLUSに、話題の本 書店別・週間ランキング(2025年6月第2週)が特集されていた。サイトでは、丸善 丸の内本店、丸善 日本橋店、紀伊國屋書店 新宿本店の3書店で、ビジネス書、ノンフィクション、フィクション、新書、文庫など様々なカテゴリーランキングが紹介されている。本ブログでは、丸の内で働く40~50代の会社員が多いと思われる丸善 丸の内本店の経済・金融のランキングを紹介する。
【経済・金融書ランキング】
1. 5年で1億貯める株式投資
(kenmo (湘南投資勉強会) 著)
株式投資で資産を増やすことを目指す個人投資家に向けて、具体的な「1億円貯める」という目標達成のための戦略と実践方法を解説しています。単なる理論だけでなく、著者自身が実践し結果を出してきたノウハウを惜しみなく公開しており、銘柄選定、売買タイミング、リスク管理といった株式投資の基本から応用までを網羅しています。特に、長期的な視点での資産形成と、効率的な資金運用に焦点を当てており、初心者から経験者まで幅広い層が、具体的な目標に向けて着実にステップを踏めるよう、実践的なアドバイスが満載です。経済状況の変動に左右されにくい、再現性の高い投資法を学びたい方にとって、具体的な道筋を示してくれる一冊となるでしょう。
2. スティグリッツ 資本主義と自由
(ジョセフ・E・スティグリッツ 著)
ノーベル経済学賞受賞者であるジョセフ・E・スティグリッツ氏が、現代の資本主義社会が抱える問題点と、それが個人の「自由」に与える影響について深く考察しています。格差の拡大、金融危機、環境問題など、資本主義のひずみがもたらす社会的な課題を鋭く分析し、より公平で持続可能な社会を築くための経済システムや政策のあり方を提言しています。単なる経済理論の解説に留まらず、哲学的な視点も交えながら、私たちの生活と密接に関わる経済の仕組みを理解するための新たな視点を提供。現代社会が直面する課題について深く考え、より良い未来を模索するすべての人にとって、知的刺激に満ちた必読の一冊となるでしょう。
3. 株式投資の基本はアクティビストに学べ
(鈴木 貫一郎 著)
株式投資の基礎を、企業価値向上を目指す「アクティビスト」の視点から学ぶというユニークなアプローチを提案しています。単に株価の変動を追うのではなく、企業の本質的な価値を見抜き、それを高めるための行動を起こすアクティビストの思考法を通じて、投資の「勝ち方」を解説しています。企業の財務分析、経営戦略の評価、ガバナンスの重要性など、投資判断に不可欠な要素を、具体的な事例を交えながら分かりやすく解説。個人投資家が、より深い洞察力を持って投資を行い、長期的な視点で資産を形成するための実践的なノウハウが詰まっています。単なる投資の技術だけでなく、企業を健全に成長させる視点を養いたい方におすすめの一冊です。
4. 行動経済学BEST100
(橋本 之克 著)
人間の非合理的な意思決定メカニズムを解き明かす「行動経済学」について、その主要な概念や理論を100のキーワードで分かりやすく解説しています。プロスペクト理論、フレーミング効果、ヒューリスティクスといった行動経済学の基礎知識から、それがマーケティング、ファイナンス、政策立案など、様々な分野でどのように応用されているかを具体例を交えながら紹介。なぜ人は合理的な判断ができないのか、その背景にある心理的なバイアスを理解することで、自身の意思決定の質を高め、ビジネスや日常生活における問題解決に役立てるためのヒントが満載です。行動経済学に初めて触れる人でも、その面白さと実用性を実感できる入門書として最適な一冊となるでしょう。
5. 経済は地理から学べ! 全面改訂版
(宮路 秀作 著)
「経済」という学問を、単なる数字や理論の羅列としてではなく、「地理」という視点から読み解くことで、より深く本質的に理解できることを提示する一冊です。資源の偏在、貿易ルート、人口分布、気候変動など、地理的要因が国家間の経済関係、産業構造、そして市場の動向にどのような影響を与えるかを、豊富な図解や地図を交えながら分かりやすく解説。現代社会が直面するグローバルな課題や、国際経済のニュースの背景にある地政学的な要因を理解するための新たな視点を提供してくれます。ビジネスパーソンが国際情勢を理解し、グローバルな視点で事業戦略を構築するためにも、地理と経済の繋がりを学ぶ上で必読の書となるでしょう。
6. 教養としての「不動産」大全
(中城 康彦 著)
「不動産」を単なる資産としてではなく、社会、経済、そして個人の生活と密接に関わる「教養」として捉え、その多岐にわたる側面を網羅的に解説しています。不動産の歴史、法制度、市場原理、投資戦略、そして都市開発や環境問題との関連性など、専門的な知識から日常生活に役立つ情報までを分かりやすく紹介。物件選び、住宅ローン、相続といった個人レベルの関心事から、REIT、不動産投資信託といった金融商品、さらにはスマートシティ構想まで、幅広いテーマをカバーしています。不動産投資を考えている人はもちろん、社会の仕組みを理解し、自身の資産形成や暮らしを豊かにしたいと願うすべての人にとって、必読の教養書となるでしょう。
7. 世界秩序の変化に対処するための原則
(レイ・ダリオ 著)
世界有数のヘッジファンド創業者であるレイ・ダリオ氏が、歴史上の大国や帝国の興亡を分析し、現代の世界秩序が直面している変化のパターンと、それに対処するための普遍的な「原則」を提示しています。経済サイクル、地政学的変動、富の格差、技術革新といった要因が、歴史を通じてどのように繰り返され、現代に影響を与えているかを考察。特に、米中関係の緊張、中央銀行の役割、そして新たなテクノロジーの台頭といった現代の課題に対し、歴史から学んだ原則をどう適用すべきか、その実践的な視点を提供しています。経営者、投資家、政策立案者、そして世界の未来に関心のあるすべての人にとって、激動の時代を生き抜くための羅針盤となる一冊です。
8. エブリシング・クラッシュと新秩序
(エミン・ユルマズ 著)
気鋭のエコノミストであるエミン・ユルマズ氏が、現代世界が直面する複数の危機(クラッシュ)が同時多発的に発生する可能性と、それによって生まれる新たな世界秩序について考察しています。経済のバブル崩壊、通貨危機、サプライチェーンの混乱、地政学的な緊張、社会の分断など、様々なリスク要因が複合的に作用し、これまでの常識が通用しない「新秩序」が到来することを警告。しかし単なる悲観論ではなく、そうした変化の中で個人や企業がどのように生き残り、新たなチャンスを掴むべきか、そのための具体的な戦略と心構えを提示しています。先行きの不透明な時代に、未来を予測し、備えたいと考えるビジネスパーソンにとって、現状を深く理解し、未来への指針を得るための刺激的な一冊となるでしょう。
9. トレーディング・ゲーム
(ギャリー・スティーヴンソン 著)
株式、為替、商品といった金融市場における「トレーディング」を、単なる投機ではなく、戦略と心理が交錯する「ゲーム」として捉え、その本質と勝利のための思考法を解説しています。市場の動きを読み解くためのテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析の基本はもちろんのこと、トレーディングにおける自己規律、感情のコントロール、リスク管理といった心理的な側面を深く掘り下げています。多くのトレーダーが陥りがちな心理的罠を指摘し、それを克服するための具体的なアプローチを提示。短期的な取引から長期的な投資まで、市場で成功を収めたいと願うすべての人にとって、実践的なノウハウと、トレーダーとしての心構えを学ぶための必読の一冊となるでしょう。
10. マンガ 統計学が最強の学問である
(西内 啓 著/小沢 高広・妹尾 朝子 画)
「統計学」を、ビジネスや日常生活における問題解決のための「最強の学問」と位置づけ、その基本概念と活用法をマンガ形式で分かりやすく解説しています。データ分析の重要性、因果関係と相関関係の違い、仮説検証の方法など、統計的な思考力を養うために不可欠な知識を、ストーリー仕立てで楽しく学ぶことができます。グラフの読み解き方から、アンケート調査、効果測定まで、具体的な事例を交えながら、統計学が私たちの意思決定にいかに役立つかを提示。数字に苦手意識のある人でも、本書を通して統計学の面白さと実用性を実感し、データに基づいた論理的な思考力を身につけるための、最適な入門書となるでしょう。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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