2026年4月3日の日経BOOKPLUSにて、話題の本 書店別・週間ランキング(2026年3月第4週)が特集されていました。
このランキングサイトでは、丸善 丸の内本店、丸善 日本橋店、紀伊國屋書店 新宿本店の3書店におけるビジネス書、ノンフィクション、フィクション、新書、文庫など、多岐にわたるカテゴリーランキングが紹介されています。
本ブログでは、丸の内で働く40~50代の会社員が多いと思われる丸善 丸の内本店のビジネス(経営)のランキングを紹介します。
今回のランキングは、単なる管理職向けのスキルアップに留まらず、AI時代の最新実務、組織内での振る舞い、そして人生の土台となる哲学に強い関心が集まっていることを示しています。
「社内政治」といった組織の力学から「経理AI」などのテクノロジー活用、さらには「生き方」といった普遍的なテーマまで、変化の激しい時代を賢く生き抜こうとするビジネスパーソンの学習意欲が色濃く反映されたラインナップです。
【ビジネス(経営)ランキング】
1位:社内政治の科学
木村 琢磨(日本経済新聞出版)
組織を動かし、大きなプロジェクトを完遂させるためには、正論だけでは突破できない局面があります。本書は「社内政治」を感情論ではなく、構造的な「科学」として解説。ミドルマネジメント層が避けて通れないテーマが1位という結果に、現場のリアリティを感じます。
2位:会社四季報 業界地図 2026年版
東洋経済新報社
新年度に向けた戦略立案の時期、自社を取り巻く生態系を鳥瞰するために欠かせない一冊。マーケティングを統括する身としても、隣接業界のパワーバランスの変化を追うための必須ツールです。
3位:減損テスト 現場の教科書
菅 信浩(中央経済社)
3月末の決算期らしいランクインです。会計・財務の専門家のみならず、投資判断を下す経営企画や事業部長クラスからも、数字の裏側にある「現場の判断基準」を学ぶために支持されているようです。
4位:シリコンバレー最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント
エリック・ジョーゲンソン(サンマーク出版)
最近、最も影響を受けた一冊の一つです。AI時代において「富」を築くためのレバレッジ(テコ)をどう効かせるか。単なる成功哲学に留まらない、精神的な自由を得るための思考法は、40代以降のキャリアを考える上で必読です。
5位:世界一楽しい決算書の読み方(改訂版)
大手町のランダムウォーカー(KADOKAWA)
数字を「記号」ではなく「ビジネスのストーリー」として読み解く。マーケターにとっても必須の教養が、楽しみながら身につく良書です。
6位:起業家になる前に知っておいてほしいこと
岩田 彰一郎(PHP研究所)
アスクルを育て上げた岩田氏による、志の立て方。企業内起業(イントレプレナー)として新規事業に挑む方々にとっても、心の支えになる重厚な言葉が並びます。
7位:経理AIエージェント 「デジタル労働力」で仕事が回る
黒﨑 賢一(クロスメディア・パブリッシング)
2026年の今、AIは単なるツールから「共に働くパートナー」へと進化しました。バックオフィスのDXが、いかに企業のコアコンピタンスを変えていくか。その最前線が分かります。
8位:新版 生き方
稲盛 和夫(サンマーク出版)
時代が激しく動く時ほど、こうした普遍的なバイブルが順位を上げます。「人間として何が正しいのか」という経営の原点を再確認させてくれる、不朽の名著です。
9位:はじめての J-SOX・内部監査・監査役等監査Q&A
浦田 信之 ほか(中央経済社)
ガバナンスとコンプライアンスは切っても切り離せません。Q&A形式で要点が整理されており、実務の合間に辞書的に使える便利さが受けています。
10位:「働きがい」は仕組み化できる
田中 雅也/大澤 尚也(青春出版社)
個人の熱量に頼るのではなく、組織の「仕組み」として働きがいをデザインする。マネジメント層が今まさに直面している「人的資本経営」のヒントが詰まった一冊です。
まとめ
今週のランキングを俯瞰すると、「極めて実利的な実務」と「本質的な生存戦略」が混在しているのが特徴的です。
年度末の決算や組織改編といった「目前の課題」にプロフェッショナルとして対応しつつ、同時に「AI時代の自分の立ち位置」や「人間としての正しき生き方」を模索している。そんな、丸の内で戦うビジネスパーソンたちの、矜持と焦燥、そして飽くなき向上心が透けて見えるようなトップ10でした。
特に4位のナヴァル・ラヴィカントが説く「特殊知識」の重要性は、組織の中で部長職を務める私自身も日々痛感しているところです。
新年度を迎えるにあたり、皆さんの「思考の武器」となる一冊は見つかったでしょうか。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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