「時間を無駄にせず、確実に良書と出会いたい」
ジュンク堂が2025年2月6日に公開した「知られざる名著」企画。
書店員がテーマに沿って厳選した、隠れた名著の魅力を探る、インタビュー形式の連載企画の第3回目のテーマ「語学書」から書籍を紹介します。
ジュンク堂書店員のY・Kさんが選んだ5冊は、語学学習の常識を覆す、ユニークな視点を持つものです。単なる文法や単語の学習にとどまりません。
文化や背景を深く理解することで、言葉をより深く学ぶことができます。語学学習の楽しさを再発見できるでしょう。
詳しくはこちら→知られざる名著|語学を深く楽しむ。語学担当者が選ぶ、学びの幅を広げる5冊
1. 『英語の教養 英米の文化と背景がわかるビジュアル英語博物誌』
ベレ出版
この本は、英語を学ぶだけでなく、英語圏の文化や歴史を理解することの重要性を教えてくれる一冊です。単語や表現の背景にある文化的ルーツを、豊富なイラストと共に解説しています。
例えば、イギリスの国民食である「フィッシュ・アンド・チップス」が、なぜこんな名前で呼ばれるのか。そんな素朴な疑問から、奥深い文化のつながりが見えてきます。
この本を読むと、言葉が単なる記号ではないと気づくでしょう。文化を深く知ることで、英語がより楽しく、深く学べます。
2. 『Jump‐Start! 英語は39日でうまくなる!』
Linkage Club
「英語学習、何から始めたらいいか分からない」という人に、ぜひ読んでほしい一冊です。この本は、39日間という期間で、英語学習の正しい習慣を身につけることを目指しています。
著者は、学習を「助走」と捉えています。無理のない範囲で、毎日少しずつ英語に触れる方法を具体的に示しているのです。
この本を読むと、英語学習への苦手意識がなくなるでしょう。学習法に迷うことなく、効率的に英語力を伸ばしたいすべての人に役立ちます。
3. 『最新日米口語辞典[決定版]』
朝日出版社
この辞典は、単なる単語の羅列ではありません。実際にアメリカ人が使う、自然な「口語」表現を学ぶことに特化しています。
教科書には載っていないような、スラングやイディオム、そしてネイティブが日常的に使うフレーズが満載です。例文も豊富で、どんな状況でその表現を使うのかが分かります。
この本を読めば、海外ドラマや映画がもっと楽しめるようになるでしょう。ネイティブとの会話でも、臆することなくコミュニケーションが取れるようになります。
4. 『実用韓国語文法 初級』
IBCパブリッシング
この本は、韓国語学習者がつまずきやすい文法の核心を、徹底的に分かりやすく解説したものです。専門用語を極力使わず、図やイラストを豊富に使っています。
「なぜこの文法を使うのか」「他の文法との違いは何か」といった疑問に、丁寧に答えています。ただ文法を暗記するのではなく、その仕組みを理解できるでしょう。
独学で韓国語を学ぶ人にとって、心強い味方になります。この本で基礎を固めれば、韓国語の学習がさらにスムーズに進むはずです。
5. 『漢字の使い分けときあかし辞典』
研究社
この本は、日本語を学習する外国人向けではありません。私たちが普段、何気なく使っている漢字の「使い分け」を、日本語のプロが解説したものです。
「正しい」「正当」のように、同じ「正」という漢字でも、意味やニュアンスが違う場合があります。本書は、そうした微妙な違いを、豊富な例文で解き明かしています。
この本を読むと、自分の日本語がもっと豊かになるでしょう。文章作成やプレゼンなど、言葉を扱うすべての場面で役立ちます。日本語の奥深さを再認識できる一冊です。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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