週刊東洋経済 有識者が選ぶ 「2025ベスト経済書」のトップ5

レコメンド-超個人的おすすめ-
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「時間を無駄にせず、確実に良書と出会いたい」

週刊東洋経済が2025年12月20日に発表した、「2025ベスト経済書」のトップ5をご紹介します。

このランキングは、経済学者やエコノミストら有識者27人のアンケートを基に選ばれたものです。 激動が予想される2026年を生き抜くための、思考の武器となる力作が並んでいます。

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1位:『日本経済の死角』

河野龍太郎 著(筑摩書房)
日本を代表するエコノミストが、戦後最長級の景気回復の裏で進行した「真の病理」を告発します。
多くの日本人が「景気が良いはずなのに生活が苦しい」と感じる理由を、生産性の低迷や過剰な円安、財政赤字の累積から論理的に解明。
耳に痛い提言も多いですが、「見たくない現実」を直視することこそが、再生の第一歩であると説いています。

2位:『物価を考える』

渡辺努 著(日本経済新聞出版)
長年、日本経済の「謎」とされてきたデフレの正体を解き明かし、今まさに起きているインフレへの大転換を分析します。
「価格を上げれば客が逃げる」という日本特有の心理的制約がいかに崩れたのか、膨大なデータで証明。
家計の防衛術だけでなく、企業がどう価値を価格に転嫁すべきかという、ビジネスの核心に迫る内容です。

同率2位:『世界秩序が変わるとき』

齋藤ジン 著(文藝春秋)
地政学と経済が切り離せなくなった現在、世界がどの方向へ向かっているのかを壮大なスケールで描きます。
単なる米中対立の構図にとどまらず、インドや東南アジアなどの「グローバルサウス」が握るキャスティングボートを分析。
平和と自由が前提だった経済活動が、いかに政治的リスクに左右されるようになったのか。
そのリアリズムを知ることで、海外戦略の立て方が根本から変わります。

4位:『男女賃金格差の経済学』

大湾秀雄 著(日本経済新聞出版)
「不当な格差」を単なる社会正義の問題ではなく、経済の「非効率」として捉え直した画期的な一冊です。
なぜ、能力の高い女性が正当に評価されないことで、日本企業はこれほどまでの損失を被っているのか。
統計的な分析手法を使い、「無意識のバイアス」が組織の競争力をいかに削いでいるかを論証します。
経営層だけでなく、すべての現場リーダーが読むべき「組織変革のバイアブル」です。

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5位:『潤日(うるうび)』

舛友雄大 著(東洋経済新報社)
タイトルは「閏日(うるうび)」ではなく、日本を「潤す」という意味の「潤日」です。
衰退論が蔓延する日本において、地方のスタートアップや伝統産業のデジタル化など、現場に眠る「希望」を丹念に拾い上げています。
記者の視点で描かれる現場の熱量は、読者に「まだ日本にはやれることがある」という勇気を与えます。
理論だけでなく、具体的な成功事例から再生のヒントを得たい方に最適です。

同率5位:『スティグリッツ 資本主義と自由』

ジョセフ・E・スティグリッツ 著(東洋経済新報社)
ノーベル賞受賞者が、現代の「新自由主義」が民主主義そのものを壊していると警鐘を鳴らします。
自由放任主義が富の偏在を招き、結果として多くの人の「自由」が奪われている矛盾を指摘。
教育や環境、テクノロジーといった公共の利益のために、政府と民間がいかに協調すべきか。
「進歩的資本主義」という新しい社会のグランドデザインを提示する、骨太な一冊です。

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今回ランクインした書籍は、どれも「これまでの常識が通用しない時代」の歩き方を示しています。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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