毎日、仕事に追われてあっという間に時間が過ぎていく。
ふとスマホの画面を見つめながら、「私のこの働き方、なんだか割に合わない気がする……」とモヤモヤしていませんか?
朝早くから満員電車に揺られ、夜遅くまで働き、家に帰るころにはヘトヘトになっている。
「これって本当に自分のための人生なのかな」と、胸の奥で小さくため息をついてしまうことってありますよね。
仕事とプライベートのバランスに悩み、このままでいいのかと立ち止まりたくなるのは、決してあなただけではありません。
今回は、今野晴貴さんの著書『会社で働くとなぜ幸せになれないのか』という本をヒントにしながら、私たちが仕事と人生のバランスに悩んだとき、一体何を考えたらいいのかをゆっくり紐解いていきたいと思います。
『会社で働くとなぜ幸せになれないのか』が教えてくれること
まずは、今回のテーマのベースとなった今野晴貴さんの著書『会社で働くとなぜ幸せになれないのか』について、少しだけお話しさせてくださいね。
この本は、私たちが当たり前のように受け入れてきた「会社で働くこと」の仕組みや歴史を、鋭く、そして優しく問い直してくれる一冊です。
「働いて働いて働いて……それであなたの人生は幸せですか?」という問いかけから始まります。
私たちは子どもの頃から、「大人になったら会社に入って、真面目に働くのがふつうの大人だよ」と教えられて育ってきました。
もちろん、働くこと自体は生活のためにも、社会とつながるためにも大切なことです。
でも、今の時代、その「ふつう」の働き方を続けていても、どこか心がすり減ってしまったり、幸せを実感できなかったりする人が本当に増えていますよね。
この本では、会社に雇われて働くということは、自分の大切な「人生の時間」を切り売りして、会社の利益のために奉仕する構造になっていることを解き明かしています。
もちろん、お給料をもらうためには時間を差し出す必要があります。
しかし、自分の人生の大部分を会社という組織に預けてしまい、気づけば疲れ果ててしまう。
そんな状態が「本当に幸せと言えるのだろうか」と、世界中で多くの人たちが疑問を持ち始めているのです。
最近よく耳にする「退職代行」の広がりや、自分の時間を大切にしたいという価値観の変化は、決して甘えなんかではありません。
人々が「自分の人生の主導権を取り戻したい」と願い始めた、自然な心のサインなんです。
だからこそ、会社と自分の関係性や、人生のバランスに悩むのはごく当たり前のことなんですよ。
悩み迷ったときに考えたい3つのこと
では、日々の忙しさの中で「仕事と人生のバランス、このままでいいのかな」と悩んだとき、私たちは具体的に何を考えたらいいのでしょうか。
ここからは、心がすり減ってしまったときに立ち止まって考えてほしい「3つのポイント」をお伝えします。
ポイント1:単純に「人生の時間」を売った時に、その報酬が見合っているかどうか
最初に考えてほしいのは、とてもシンプルな「時間と報酬のバランス」です。
私たちは毎日、自分の大切な時間やエネルギーを会社に差し出しています。
その差し出した時間に対して、毎月もらえるお給料や手当が本当に見合っていると言えるでしょうか。
ただ単に労働時間長かったり、プレッシャーが大きかったりするわりに、手元に残る対価があまりにも少なすぎるとしたら、それは少し立ち止まるサインかもしれません。
時間は、お金と違って一度使ってしまったら二度と戻ってこない、世界で一番貴重な資産です。
あなたの有限な人生の何十時間、何百時間という時間を切り売りしているわけですから、その対価が心も体もすり減らすだけのものになっていないかを見つめ直してみましょう。
「これだけの時間を捧げているんだから、これだけの価値(報酬や経験)を得られている」と、自分の心から納得できているかどうか。
まずはそこを正直に自分に問いかけてみてください。
ポイント2:「人生の時間」の奉仕が、将来得られるはずの報酬も含めて、割に合うかどうか。
2つ目に考えてほしいのは、「未来の報酬」を含めたトータルの計算です。
今の仕事は、今はちょっと給料が安かったり、労働時間が長かったりするかもしれません。
でも、「ここでしっかりと経験を積めば、将来的に大きなキャリアアップにつながる」「数年後には理想のポジションや高い収入が得られる見込みがある」という確信が持てるなら、今の努力にも意味が見出せますよね。
問題なのは、その「将来の報酬」がただの幻想や絵に描いた餅になっていないかという点です。
「いつか報われるはずだ」と信じて何年も耐え続けたのに、蓋を開けてみたら何も変わっていなかったり、会社だけが利益を得て自分はボロボロになっていたり……。
そんなふうに、未来の希望すら搾取されてしまうような状態だと、いつまで経っても報われません。
今差し出している時間や労力が、将来の自分をちゃんと豊かにしてくれるものなのか。
それとも、ただ目の前の穴を埋めるために使い捨てられているだけなのか。
未来の可能性も含めて、今の働き方が本当に「割に合う」と言えるのかどうかを、冷静に計算してみることも大切です。
ポイント3:仕事のやりがいを感じられるかどうか。
そして3つ目に考えてほしいのは、日々の仕事の中で「やりがい」を感じられるかどうかです。
どれだけお給料が良くても、どれだけ将来性のある会社だとしても、やっていて心が全く動かない仕事や、誰の役にも立っている実感が持てない仕事ばかりだと、人間の心はだんだん乾いていってしまいますよね。
もちろん、すべての仕事が自分の夢のままである必要はありません。
生活のために割り切って働くことも立派な生き方です。
それでも、「誰かの笑顔が見られた」「自分の工夫で仕事がスムーズに進んだ」「新しいスキルが身について嬉しい」といった、小さなやりがいや手応えが日々のどこかにあるかどうかは、心を健康に保つためにとても大切な要素です。
会社に自分の時間をただ吸い取られるだけの「駒」になっていないか。
自分の内側から湧き出る「これをやってよかったな」という感覚を、少しでも味わえているか。
お金や条件だけでは測れない、あなたの心の満足感にも目を向けてあげてくださいね。
自分の人生の舵を、もう一度あなたの手に
ここまで、仕事と人生のバランスに悩んだときに考えたい3つのポイントをお話ししてきました。
「時間と報酬は見合っているか」
「将来の報酬を含めて割に合うか」
「仕事のやりがいを感じられるか」
この3つの視点で今の働き方を眺めてみたとき、もし「うーん、どれもちょっと厳しいかも……」と感じたとしても、自分を責めないでくださいね。
それはあなたがわがままになったからでも、甘えているからでもありません。
あなたがあなた自身の人生を大切にしたいと、心がちゃんと気づき始めている証拠なんです。
世の中の「ふつう」や、会社という組織の常識に合わせすぎて、知らず知らずのうちに自分の大切な時間をすり減らしていませんでしたか。
人生の時間は有限です。
会社のものですらなく、上司や会社の都合のいいように使われるために、あなたの尊い時間が存在しているわけではありません。
もし今の働き方に強い違和感や疲れを感じているなら、少しだけ立ち止まってもいいんです。
働き方を変えてみることも、部署や環境を変えてみることも、あるいはもっと自分の心が喜ぶ生き方を模索することも、すべてあなた自身が選んでいい大切な権利なんですよ。
今日この記事を読んでくださったことが、あなたの心を少し軽くするきっかけになればとても嬉しいです。
どうかご自身を一番に大切にしながら、あなたらしい心地よいバランスの毎日を見つけていってください。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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