オフィスに山積する「仕事のムダ」にうんざりしていませんか。
「やめたいのにやめられない!」と心の中で叫びながら、非効率な業務を続けている方は多いのではないでしょうか。
本書『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』は、企業の業務効率化を専門とするコンサルタント、上妻周太郎氏が書いた一冊です。
ムダを「削る」ことに特化した、具体的な視点とノウハウが凝縮されています。
この記事では、本書が提供する仕事のムダの削り方を詳細に要約し、あなたの日常業務が変わるきっかけとなるレビューをお届けします。
古い慣習や惰性で続く業務から解放され、スッキリと生産性を向上させるヒントが見つかります。
1. 著者の紹介
著者の上妻 周太郎(こうづま しゅうたろう)氏は、オフィス業務の効率化を専門とするコンサルタントです。
企業の生産性向上を目的とした支援を長年にわたり行っています。
彼は、現場の「非効率」を肌で感じ、それを解決するための実践的なノウハウを提供し続けています。
単なる理論ではなく、誰でもすぐに真似できる具体的なテクニックを紹介することが特徴です。
本書は、彼が多くの企業で実践してきた「仕事のムダの削り方」の集大成と言えます。
2. 本書の要約
本書『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』は、業務効率を悪化させる様々なムダを、時間、資料、コミュニケーション、マネジメントなどの側面から徹底的に削る技術を解説しています。
この要約を参考に、あなたの職場に潜むムダを見つけてみてください。
ムダを生む企業の病巣
著者は、日本企業の内部には「やめたいのにやめられない」無駄や非効率が山積していると指摘しています。
かつては合理的だった業務が、技術変化に対応できずに10年以上も古いやり方を続けているケースが多くあります。
特に問題となるのは、惰性で開催され続ける全体会議や、不正防止の名の下に続く非効率なハンコ行脚です。
これらは、神経質な人の「念のため」や、上に目をつけられたくないという保身の意識から、際限なく業務を膨張させてしまう原因です。
第1章 忙しい現場担当者のためのムダの削り方
この章は、日々業務に追われる現場担当者が、自分の手でムダを削るための具体的な方法を解説しています。
新しいアプリの導入や、大げさな社内稟議は一切不要です。
まずは、自分の業務を客観的に見つめ直し、「なんのためにやっているのか」を問い直すことが重要です。
日常業務で実際に使える資料、読める資料の目安は最大10ページくらいです。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
時間のかかる報告書作成や、形骸化したチェック作業など、あなたのイライラの原因となっているムダを特定し、小さなところから削るTIPSが紹介されています。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
ページが多すぎる資料には「サマリーページ」を用意し、それだけで済むように誘導しておくとよい。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
「自分しか知らない情報」はボトルネックを引き起こす原因。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
常に上司に情報共有して属人化を防ぐ。
仕事の引継ぎが終わらない最大の原因は、あなたが対応するから。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
ほとんどの業務は、引継ぎなどなくても、何とか引き継げる。
過剰な親切心は、回りまわって自分の首を絞める。少しぐらいワガママに振る舞っても問題ないので、練習してほどほどのレベルに調整する。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
誰だって締切りを守れないことはある。手抜きを覚えてメンタルを守れ。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
第2章 終業時間まで手が空かない管理職のための仕事のムダの削り方
管理職特有のムダ、特にマネジメントにおける非効率に焦点を当てています。
部下の仕事に口を出しすぎる「マイクロマネジメント」や、目的があいまいなまま続くミーティングのムダなどです。
管理職がムダを削るには、権限委譲を進める勇気を持つことが求められます。
また、部下に「削る視点」を持たせる教育を行い、組織全体で仕事のムダの削り方を共有することが必要です。
合意形成は密室のほうが早い
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
会議への出席は極力、部下に任せてしまおう。そうすることで管理職は作業時間を確保でき、重要な業務に専念できる。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
部下に判断を委ね、責任を明確化すれば管理職の負担を軽減できる。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
少なくとも社内で電話・メールを使うのはもはや時代遅れ。各種コミュニケーションを積極的に活用して、効率的な連絡を実現する。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
評価に関しては、密な対話でもめ事を事前に防止して、負担を軽減することが肝心。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
作業を部下に任せたときの品質の差を受け入れなければ、組織の成長は実現できない。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
管理職とは、そもそも「もらい事故」を食らうリスクのある存在であり、あらかじめその覚悟を持つべきポジション
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
70点あるなら十分に合格ライン
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
不要不急のコミュニケーションこそ、管理職にとっては一番重要
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
第3章 ムダを生んでいる業務プロセスやルールの削り方
この章は、より根深い、組織全体の「プロセス」や「ルール」のムダに切り込みます。
長年の慣習や、過去の失敗から生まれた過剰なチェック体制などです。
「不正防止」や「コンセンサス確保」という大義名分のもとに隠された、非効率なプロセスを解体する方法が示されています。
ルールを変えるには勇気がいりますが、企業の高コスト体質を変えるためには避けて通れません。
人を入れるより先にムダを削れ!
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
なぜそのプロセスやルールがあるかを現場に聞いて、明確な答えが出てこないものは削れる可能性が高い。中途採用者から意見を聞くことも有効。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
過剰なホスピタリティを前提にした業務プロセスやルールは、誰でもできるもの以外はなくしていく。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
儀式化したノールック承認は、通知やサンプルチェックに置き換えて、できるだけなくすようにする。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
各種の申請書の記載は極力、選択式にして、インプット量を減らすのがコツ。性悪説ではなく性善説で考え、事後の抜き打ちチェックで不正防止をすれば十分。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
第4章 業務プロセスを刷新するプロジェクトでの「削る技術」
最後に、大掛かりな業務改善プロジェクトを成功させるための「削る技術」を解説します。
プロジェクトを進める中で、過去の慣習や抵抗勢力にどう対処するかという、実践的なノウハウが中心です。
業務プロセスを刷新する際、本当に必要なものだけを残し、それ以外を思い切って「やめたいのにやめられない」状況を打破する、決断力が重要だと説かれています。
社内の各署のキーパーソンとしっかり議論し、落としどころを探していくことが必須。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
現場の事情や情報は簡単なヒアリングでは吸い上げきれない。腰を入れて、じっくり何度でもヒアリングすることが大事。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
さまざまな事情を考慮していくと、ルールやプロセスは複雑化しがち。初見でも直感的にわかるようにする意識を持つ。
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
3. ココだけは押さえたい一文
「会社の業務は、神経質な人の『念のため』を満たすため、際限なく膨張していくのです。」
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』
4. 感想とレビュー
『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』を読んで、自分の仕事にも「無駄の病巣」が潜んでいたことに気づかされました。
特に、「なんのために開いているかわからない会議」をやめたいのにやめられない状況は、多くの人が共感できるはずです。
このレビューで強調したいのは、本書が心理的側面と実務的側面の両方からアプローチしている点です。
「ムダを削る=会社の競争力復活」という視点が示されており、単なる個人の効率化にとどまらない意義を感じました。
大げさなIT投資をしなくても、視点を変えるだけで業務がスッキリと改善される具体的なTIPSは、明日からすぐに実践できます。
長年のイライラを解消し、仕事のコスパやタイパを改善したいすべての方におすすめしたい一冊です。
5. まとめ
上妻周太郎氏の『やめたいのにやめられない!「仕事のムダ」の削り方』は、現代のビジネスパーソンにとって必須の実用書です。
本書の深い要約から、ムダは意識的に削ぎ落とさなければ、際限なく膨張していくことが理解できました。
「仕事のムダの削り方」を学び、やめたいのにやめられない非効率な習慣を断ち切りましょう。
スッキリとした仕事環境で、生産性を大きく向上させてください。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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