【3分要約・読書メモ】アサーション入門――自分も相手も大切にする自己表現法:平木 典子 (著)

BOOKS-3分読書メモ-
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「言いたいことが、なかなか言えない…」
「つい強く言いすぎて、後で後悔する…」

そんなコミュニケーションの悩みを抱えていませんか?
もしそうなら、このアサーション入門があなたの人生を変えるかもしれません。

アサーション入門は、自分も相手も尊重する「アサーティブな自己表現」を優しく教えてくれます。
この記事では、アサーションとは何か、そして本書の魅力を徹底解説します!


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1. 著者の紹介

本書の著者、平木 典子(ひらき のりこ)先生は、日本におけるアサーションの第一人者です。

臨床心理士としても長年活躍されている、コミュニケーションの専門家です。平木先生の教えは、心理学の確かな知恵に基づいています。

そのため、単なる会話のテクニック論に終わらず、人間関係の根っこから変えるヒントを与えてくれます。

アサーション入門は、先生のわかりやすい解説で、初心者でも安心して学べる一冊となっていますよ。


2. 本書の要約

まず、アサーション とは何でしょうか?
それは「自分も相手も大切にする自己表現」のことです。
本書では、自己表現を次の3つのタイプに分類して解説しています。

1. 非主張的自己表現(ノン・アサーティブ)

自分の意見や感情を我慢して言わないタイプです。
相手を優先するあまり、ストレスを溜め込んでしまいます。

2. 攻撃的自己表現(アグレッシブ)

自分の意見を押し通し、相手の気持ちを無視するタイプです。
一時的に意見が通っても、人間関係が悪化して孤立しがちです。

3. アサーティブな自己表現

自分と相手、両方の権利を尊重し、率直に伝えるバランスの取れた表現です。
このアサーション入門のゴールは、このアサーティブな自己表現を身につけることです。

日常生活でよくある具体例を交えながら、どうすれば非主張的・攻撃的にならずに、建設的なコミュニケーションができるかを教えてくれます。

アサーション入門として、最も優しく、奥深い知識が得られる構成になっています。

人間として誰もがやってよいこと
1:私たちは、誰もが自分らしくあっていい
2:人は誰でも自分の気持ちや考えを表現してよい
3:人間は過ちや間違いをし、それに責任を取ってよい

アサーション入門


3. ココだけは押さえたい一文

アサーションという考え方の土台となる、最も重要な概念です。
「人として誰もがやってよいこと」を認め合う、という考え方を大切にしています。

アサーションとは、自分も相手も大切にする自己表現である。

アサーション入門

この一文に、すべてのヒントが詰まっています。
自分だけを大切にするのは攻撃的、相手だけを大切にするのは非主張的。
両方を大切にすることこそが、アサーションの核心なのです。

すべての人に気に入られるのは不可能です。
相手の好みに左右されないように自分らしさを追求する

アサーション入門

私たちが正しい答えと思っていることは、必ずしも真実とは限らず、その人の価値観であり、それを変えるのも変えないのもその人の自由です。

アサーション入門

4. 感想とレビュー

アサーション入門を読んで、私は自分のコミュニケーションの癖に気づくことができました。

特に、具体例が豊富で「あるある!」と共感できる点が素晴らしかったです。

① 「非主張的」のデメリットに気づく

日本人には特に非主張的な人が多いと指摘されています。
言わないことで「穏便に済ませている」と思いがちですよね。
でも実際は、相手に誤解されたり、自分だけが不満を溜めたりと、デメリットが非常に大きいのです。
本書を読んで、「言わないことの無責任さ」に気づき、ハッとさせられました。

② アサーティブになるための具体的な3ステップ

アサーティブなコミュニケーションは、練習で身につけられます。
本書では、実践的な3つのステップを解説してくれています。

  1. 自分の気持ちを確かめる:まず、自分が本当にどう感じているかを曖昧にせず認識します。
  2. 事実や状況を共有する:感情論ではなく、客観的な事実から話を始めます。
  3. 提案は具体的に:相手が行動しやすいように、何を望むかを明確に伝えます。

このステップを踏むことで、感情的にならず、建設的な話し合いができるようになります。

③ コミュニケーションは「メンテナンス」が重要

仕事の課題を達成するための「タスクのアサーション」だけではなく、人間関係を維持するための「メンテナンス」の重要性も強調されています。

挨拶や感謝、「ありがとう」「お疲れ様」といった何気ない声かけが、心の健康や信頼関係に繋がるのです。

アサーションとは、単に要求を伝える技術ではなく、よりよく生きる姿勢そのものだと感じました。


5. まとめ

アサーション入門は、その名の通り、アサーションに興味を持ったら最初に読む本として最適です。

「言いたいことが言えない」と悩む方。
「つい攻撃的になってしまう」と反省している方。

どちらのタイプの方にも、この本は自分らしい表現を見つけるヒントをくれます。

コミュニケーションの「人権」という土台から学び、自分も相手も大切にできる関係を築くことができます。

アサーション入門をきっかけに、あなたの人間関係がより豊かなものになりますように!

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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