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今回は「LISTEN―知性豊かで創造力がある人になれる」についての記事となります。
■著者
ケイト・マーフィ
ヒューストンを拠点に活動するジャーナリスト。ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、エコノミスト、AFP通信、テキサス・マンスリーなどで活躍。
健康、テクノロジー、科学、デザイン、アート、航空、ビジネス、金融、ファッション、グルメ、旅行、不動産など、多岐にわたるトピックを執筆。
■まとめ
・SNSは、社会全体を反映してはいない。
ソーシャルメディアの15~60%は生身の人間のモノではない。
ソーシャルメディア、ウィキ、ニュースサイトなどオンラインプラットフォームではユーザーの90%はただ見ているだけで参加しない。
9%が控えめな貢献で、1%がほどんどの発信をするコンテンツを生んでいる。
・生きた実感を一番味わえるのが不確実性。
ルーティンが大好きだが、新しいこのを取り入れる。
人の話を聞かないのは、何も起こらないつまらない人生。
・夫婦仲が悪くなったのは、単に相手を知っていると思い込んでいるから。
親密であるほど相手への誤解は多い。
・「出会った人ずっと同じ人間」なんていない。
ある人をどれだけ長く、もしくはよく知っているかは関係ない。
・「良い聞き手」とは、話し手と同じ感情になって聞ける人。
・「相手がなぜそれをあなたに言ったのか?」をくむことが”共感”
・人の行動には必ず二つの理由がある。「正しい理由」と「本音の理由」。
人は感情に支配されており、冷静な論理よりも、嫉妬やプライド、恥、よく、恐れ、虚栄心に突き動かされて行動する方が多い。
・自分の考えを忘れて相手の話を聞いた方が、結局、面白い会話になる。
・ソーシャルメディアは、誰でも世の中に意見を発信できる一方で、自分の見解が正しいと思わせてくれる意見だけを選択的に聞くメディア。
つまり、自分だけの現実を作る。
・「自分が間違っているかもしれない」という可能性を考えながら聞く。
・人として成長する唯一の方法は、反対意見に耳を傾けること。
・聞き上手は「なぜ?」という質問は使わない。
「なぜ?」という言葉は、人を身構えさせる。
「自分を正当化しなければいけない」と感じる言葉。
・相手の言っている意味がよくわからないとき、会話を止めて確認する。辻褄が合わない会話をそのままにしない。
・人はたいてい、あなたに解決してほしいだなんて思っていない。
ただ、壁打ちの相手が欲しいだけ。
■感想
「傾聴」という言葉がビジネス上で重要なことを知らない人は少ない。しかし、実践することは難しい。自分の意見をしっかり持つことも重要で、時には自分の意見を押し通す場面も多い。しかし、自分の意見を押し通すことは、相手の意見を抑えることであって、長期的な関係を構築することは難しい。本書を読むと、普段、自分がいかに人の話を聞いていないかということを再認識する。
「自分の話をしっかり聞いてもらった」そう感じて嫌な思いをする人はいない。他人の話をしっかり聞くことは、技術と忍耐が必要。遠回りかもしれないが、話を聞くことで、自分が意図した結論にたどり着くことができる。
常に、「自分が間違っているかもしれない」という気持ちを持ち、相手の話を聞く。それだけでも、相手との関係性が劇的に変わる。会社での人間関係だけでなく、友人、夫婦、家族関係で悩みを持つ人におすすめの一冊。「話を聞く」そのシンプルだけで強力な影響力に改めて気づきます。
最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。
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