毎日、頑張りすぎていませんか?
「もっと成果を出さなきゃ」
「他人より先へ進まなければ」
「効率よく稼がないと、置いていかれる」
私たちは気づかないうちに、そんなプレッシャーに囲まれて生きています。
社会の歯車として、日々懸命に駆け抜けることは素晴らしいことかもしれません。
でも、ふとした瞬間に「なんだか息苦しいな」と感じること、ありませんか?
それは、あなたが弱いからではありません。
今の私たちが生きている「資本主義」というシステムが、そうさせるからです。
今日は、品川皓亮さんの著書『資本主義と、生きていく。』から、この社会と少しだけ「いい距離」で付き合うための方法をお話しします。
資本主義を否定するのではなく、それに振り回されず、自分らしく穏やかに生きていくためのヒントです。
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『資本主義と、生きていく。』とはどんな本か?
著者の品川皓亮さんは、資本主義という強大なシステムの中で、私たちはどうすれば「人間らしく」生きられるのかを深く考察されています。
本書の最大の特徴は、多くの自己啓発書のように「あなたの心の持ちようを変えましょう」と個人の内面に原因を求めるのではなく、「あなたが今感じている息苦しさは、歴史の中で作られてきた外側の構造(資本主義)のせいだよ」と教えてくれる点にあります。
品川皓亮さんは、私たちが日々感じているしんどさを「6人の追手」として紹介しています。
「6人の追手」とは、時間、成長、数字、労働、お金、消費です。
「資本主義」とは、簡単に言えば「成長し続け、利益を最大化し、数字で価値を測る」というルールの上で動く世界です。
これにどっぷり浸かると、私たちはつい「もっと、もっと」と自分を追い込んでしまいます。
この本は、毎日の仕事に追われて疲れ果てている方、現状のキャリアや生き方に漠然とした不安を抱えている方、そして歴史や哲学の視点から社会を深く覗いてみたい方に自信を持ってオススメできる一冊です。
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資本主義との適切な距離の取り方
「時間」の主導権を取り戻す
【時間】
・循環的な時間感覚を取り戻す
・「時間が足りない」という前提を疑う
・時間支配の内面化を防ぐ
まずは、私たちの生活を最も支配している「時間」から見直してみましょう。
私たちはいつの間にか「時間は足りないもの」という前提で生きています。
生産性を高め、隙間時間を埋め、分単位でスケジュールを管理する。
これは、社会から「時間を効率的に使え」という支配が内面化されている状態です。
まずは「時間が足りない」という前提を疑ってみてください。
時計の針に追われる直線的な時間感覚だけでなく、季節の移ろいや心のリズムといった「循環的な時間感覚」を取り戻すのです。
「今は、ただぼーっとする時間が必要だ」
そんな自分の感覚を大切にすること。
時間を支配されていると感じたら、あえて立ち止まる勇気を持ってください。
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「成長」の物語から降りてみる
【成長】
・進歩史観の物語から降りる勇気を持つ
・現状維持を「悪」とみなす思考パターンを疑う
・「休むこと」を自己目的化して休む
次に、「成長」という魔法の言葉についても考えてみましょう。
社会は「現状維持は退化と同じだ」と教えてきます。
常に成長し、昨日の自分を超え続けなければならない。
この「進歩史観」の物語は、信じれば信じるほど、私たちを休ませてくれません。
この物語から、たまには降りてみませんか?
現状維持だって、今の自分を保つという立派な努力です。
「休むこと」を、次のための準備ではなく、それ自体を目的としてみてください。
ただ休む。
ただ、そこにいる。
そんな贅沢な時間を、自分に許してあげましょう。
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「数字」という眼鏡を外してみる
【数字】
・数値管理の弊害をよく理解する
・測定執着に陥っていないかを定期的に点検する
・金融の力を活用しつつ、過度に期待しない
私たちは、あらゆるものを数字で測るのが大好きです。
年収、フォロワー数、評価の数値。
でも、数字はあくまで世界の一面を切り取ったものに過ぎません。
数値管理には、必ず弊害があります。
「測れるもの」ばかりに執着し、測れない大切なものを見落としてしまうのです。
「自分は今、数字に執着していないだろうか?」
定期的に、そう自分を点検してみましょう。
金融の力を活用するのは賢い選択ですが、それに過度な期待を寄せないこと。
数字は道具であり、あなたの価値そのものではありません。
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「労働」と「自分」を切り離す
【労働】
・「一生懸命働かないといけない」という価値観の内面化に気づく
・「働く自分=本当の自分自身」という思い込みを切り離す
・労働に上乗せされた「期待」を理解する
「一生懸命働かないといけない」
この価値観も、私たちは強固に内面化しています。
そして「働く自分=本当の自分自身」と思い込みがちです。
でも、労働は人生の一部であっても、すべてではありません。
仕事で失敗しても、それは社会的な役割としての失敗であって、あなた自身の価値が損なわれるわけではないのです。
労働には、社会からの過剰な「期待」が上乗せされています。
その期待を、全部背負い込む必要はありません。
「働く自分」を、どこか客観的に眺める視点を持ってください。
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「お金」と「欲望」を観察する
【お金】
・「お金と道徳の綱引き」をあえてし続ける
・「これ以上は余剰。あれば儲けもん」という線引きをする
・欲望を「敵」とせず、「観測対象」とする
お金は生活に必要なものですが、お金と道徳はしばしば綱引き状態になります。
「どこまで稼げばいいのか?」「どこからが欲張りなのか?」
そんな問いを、あえてし続けることが大切です。
「これ以上は余剰。あれば儲けもん」という自分なりの線引きをしてみてください。
そして、自分の湧き上がってくる「欲望」を、敵とみなすのではなく、静かに「観測対象」として眺めてみるのです。
「ああ、今自分はこれが欲しいと思っているんだな」
感情をジャッジせず、ただ観察する。
そうすることで、欲望に振り回されにくくなります。
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「消費」という劇場から出る
【消費】
・「ほしい」という感情の出所を問い直す
・SNSは「消費の劇場」だということを意識する
・「楽しむことの強制」という逆説に気づく
最後に、私たちの生活を彩る「消費」について。
SNSは、まさに「消費の劇場」です。
誰かのキラキラした生活を見て、「私もあれが欲しい」と感情を揺さぶられる場所です。
その「ほしい」という感情の出所を、一度問い直してみてください。
それは本当に自分の心から湧き出たものでしょうか?
それとも、劇場を見せられた結果、演出されているものでしょうか。
現代は「楽しむことの強制」という逆説に溢れています。
休日に何もしないでいると、何か損をしているような気になる。
でも、何も消費しない楽しさだって、この世界にはたくさんあります。
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資本主義と、仲良く生きていくために
ここまで読んでくださった皆さんは、おそらく少し疲れているのかもしれません。
でも、大丈夫です。
資本主義から完全に逃げ出す必要はありません。
私たちはこの社会で生きていく以上、このルールをうまく利用していく必要があります。
大切なのは、「飲み込まれないこと」。
そして「適切な距離を保つこと」です。
社会が何と言おうと、あなたの人生の主導権は、あなたにあります。
時には立ち止まり、時には数字を疑い、時には何もしない一日を愛する。
そんな「自分なりの距離感」を、今日から少しずつ探してみてください。
無理をしなくていいんです。
資本主義を賢く使いながら、その隙間で、あなたらしい穏やかな時間を楽しんでいきましょう。
大丈夫、あなたは今のままで、十分に素敵です。
これからの毎日が、少しだけ肩の力が抜けたものになりますように。
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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
背伸びしない等身大の経験とアイディアのコラムも書いています。
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